★阿修羅♪ > 戦争a7 > 251.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
ソマリア沖派遣隊任命式=海保
http://www.jiji.com/jc/p?id=20090309113134-7804630
ソマリア周辺海域派遣捜査隊の任命式で、岩崎貞二海上保安庁長官(左)から、辞令を受け取る隊長の竹内行広国際刑事課専門官ら。ソマリア沖海賊対策のため自衛隊の護衛艦に同乗する(9日午前、東京・海上保安庁) 【時事通信社】
=============================
自衛隊ソマリア沖へ:ポイント解説/1 海上警備行動、初の海外展開
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090310ddm005010020000c.html
政府は今週、海上警備行動を発令して護衛艦2隻を東アフリカ・ソマリア沖に派遣し、海賊対策として商船やタンカーなどの護衛に乗り出す。遠洋で初めて行われる海上警備行動など、今回は自衛隊の海外派遣としては異例ずくめだ。今国会に提出される海賊対処法案と合わせ、これまでの海外派遣との違いや、今後の派遣のあり方を検証する。【松尾良】
◇法「読み替え」新任務
「中国も(軍艦を)送った。国連も何とかしてくれと言っている」(2月8日・麻生太郎首相)。ソマリア沖への派遣は、国際社会からの「協力要請」が契機だった。政府はとりあえず「つなぎ」として海上警備行動を発令して海自を派遣し、成立まで時間が必要な新法で足りない部分を補う方針を取った。この際に政府見解で「海賊対策は警察活動」と規定し、従来と一線を画することになった。
自衛隊が海外に派遣されたのはこれまで、日本の利害とは直接関係がない「国際社会の平和と安定」が主な目的となっていた。憲法が禁じる海外での武力行使に抵触しないよう、活動内容を、インド洋での給油活動といった「後方支援」(01年〜)や、イラクの「人道復興支援」(03〜08年)に限定。武器を使用する可能性がより高い警護、治安維持などは認めなかった。
しかし今回の任務は、重武装した海賊から民間船を護衛することで、「実態は治安維持」(防衛省幹部)だ。それを可能にしたのは、海警行動を規定する自衛隊法82条の「読み替え」だ。82条は日本領海を侵犯した不審船の取り締まりが本来の趣旨だが、活動海域は明記されておらず、遠海での警察的活動も違法ではない。文脈が異なる法律を「脱法的」(政府高官)に適用し、制約を飛び越えた。
自国を守るのが目的の海警行動では、日本に全く無関係の外国船は守れず、「日本は自分のことしか考えない」と批判される恐れもある。
このため政府・与党が今月まとめた海賊対処法案は、保護対象をすべての船舶に広げて武器使用基準も一部緩和。「自国も他国も守る」国際協力の体裁を整えた。
与党幹部は「ソマリア沖の活動は海賊対策に限ったものだ」と強調するが、活動実績が独り歩きすれば、自衛隊の海外での任務が次回は、なし崩しに拡大される恐れも残る。=つづく