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【RPE】続・アメリカが破産したらどうなるの?
↓
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
★続・アメリカが破産したらどうなるの?
全世界のRPE読者の皆さまこんにちは!
いつもありがとうございます。
北野です。
読者の皆さまが健康で幸せで豊かでありますように!
さて、前回はアメリカ在住読者さまからの質問に答え、
「アメリカが破産したらどうなるの?」
を考えてみました。
もう一度復習してみると
1、国家破産した国で必ず起こることが二つある
2、それは、「通貨暴落」と「ハイパーインフレ」である
3、自国通貨が暴落するということは、他国通貨が暴騰することを
意味する
4、だからアメリカ在住の人は、ドル・ユーロ・円を分散してもってお
けばいい
こんな感じでしょうか。
なんでそういう話になるのか?
前号を読んでいない方、バックナンバーをご一読ください。
↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20090301224443000.html
さて、前号を読まれた方から、こんなおたよりが届きました。
↓
<北野様、
いつも読みごたえのあるメルマガをありがとうございます。
リスク分散のため、米ドル以外の通貨を持つというのは分かるの
ですが、オーストラリアドルやニュージーランドドルはどうなのでし
ょうか。
ちなみに私はニュージーランドドルを持っているのですが、すでに
買ったときの半分近くまで下がってしまいました。
農業国ですし、エネルギーも自給できていそうだし、地に足がつ
いている国ではと感覚的に思っていたのですが、預金の利率が
下がったら、相場もがたがたと崩れていってしまいました。
呆然と立ちすくんで、半ばあきらめてしまっているのですが、まだ
下がると見て、ユーロ等に変えた方がよいのか、迷っています。。。
カナダドルは、アメリカの影響をもろに被りそうでこわい感じがしま
すが、オセアニアは、比較的独自な動きをしそうに思ったのですが、
甘いでしょうか。。。
所詮素人判断でしょうか。。。
由美子 >
↑
この質問に答えるためには、ここ数年のグローバルなお金の流れ
をふりかえってみる必要があります。
▼世界が好況だった理由
さて、07年にサブプライム問題が勃発し、世界の景気はおかしく
なりました。
08年9月のリーマンショックで、本格的な金融危機に突入。
今は、実体経済にもバリバリ波及し、「100年に一度の経済危機」
がはじまっています。
その前数年間、世界は好況でした。
好況を作りあげた資金を提供したのが日本。
「円キャリートレード」というのを聞いたことがあるでしょう。
日本は超低金利ですよね。
大量に資金を借りても、返す際にほとんど利子を払わなくてすむ。
それで、ヘッジファンドや投資銀行は、莫大な額の円を借り、レバ
レッジをかけて何十倍にもふくらませた。
それを世界に投資していたのです。
この時、資金の流れを見てみましょう。
1、ヘッジファンドや投資銀行が円を借りる
2、その円をドルに換える (円安になる)
3、そのドルを(たとえば)ロシア・ルーブルに換える(ルーブル高)
4、ルーブルで、ロシアの(たとえば)株や債券を買う(ロシア株高)
こうみると、世界経済がどういう構造になっていたかわかります。
つまり、日本から調達された金がアメリカに行き、そこから全世界
に投資されていく。
この時、通貨を見ると
その他の国々の通貨 > 米ドル > 円
となります。
▼デカップリング論とは
流れをみれば、日本の資金が世界に流れていき、好況をつくりだす
メカニズムが理解できます。
しかし、こういう流れが何年もつづくと、「デカップリング論」というの
が出てきた。
デカップリングというのは、「切り離し」という意味。
経済的な意味では、「非連動」の動きをさします。
たとえば、アメリカ株が暴落して日本株が下がれば連動しています
ね。
しかし、アメリカ株が暴落したのに、日本株が暴騰すれば、「非連動
」。
デカップリング論というのは要するに、
「アメリカ経済がダメになっても、ブリックスやVISTAが経済を牽引す
るから世界経済は成長しつづけるでしょう」
という話。
ま、今となっては完全なインチキだったことが証明されていますが。
上記の資金の流れを見れば、なんでインチキなのか、理解いただけ
るでしょう。
▼後半へ
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▼後半
▼金融危機勃発後の資金の流れ
さて、08年は年初から株が下がっていきました。
3月にはベアー・スターンズが破たん。
9月には、リーマン・ブラザースが破たん。
その他、歴史的な事件がドンドン起こり、世界中の株価が大暴落し
ました。
この時の資金の流れを見てみましょう。
1、アメリカで金融危機勃発
2、ヘッジファンド・投資銀行が(たとえば)ロシアから資金をひきあ
げる
3、まず、(たとえば)ロシア株を売却し、ルーブルに現金化する
(=ロシア株暴落)
4、ルーブルを売り、ドルを買う (ルーブル暴落、ドル高)
5、そのドルで円を買い、借金を返す(=円キャリーの解消→円高・
ドル安)
ロシアを例にしましたが、要するにこういった資金の流れが世界
規模で起こり、世界同時株安になってのです。
そして、為替を見ると
円 > ドル > その他の通貨
となったのですが、その理由ご理解いただけたことでしょう。
▼なぜ円・ユーロなのか?
読者の由美子さまは、ニュージーランドドルを買い大損されたそうで
す。
上記の流れを見ると、日本でブームになった「豪ドル・ニュードル投
資」は、世界的資金の流れに合致していました。
ところが、アメリカがおかしくなり、資金が逆流し、円・ドル以外の通
貨が暴落した。
これからはどうなのでしょうか?
私は、危機がつづいているかぎり、ニュージランドドルが魅力的に
なることはないだろうと思います。
その理由ですが、ニュージーランドに限らず世界のほとんどの国々
が、経済危機に対応するため金利を下げつづけているからです。
つまり、超低金利日本と他国の金利差は縮小傾向にある。
「日本は実質ゼロ金利、ニュージーランドは金利が7%。こんなおい
しい投資はない!」
という時代は過ぎ去りました。
なにはともあれ、「リーマンショック前」と「リーマンショック後」で世
界は大きく変化したことを自覚しておく必要があるのです。
FXトレーダーのように頻繁に売買を繰り返している人はともかく、
一般人で日本在住の皆さまは資産における円の比率を増やされ
ることをお勧めします。
(●このところ負けこんでいるFX投資家はこちら
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http://www.infocart.jp/t/29141/sr )
ただし資産運用は自己責任でお願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・円
では、なぜ円なのか?
円というか日本の強さは、大手金融機関が倒産していないという事
実。
欧米では大手銀行がバンバン倒産しています。
確かに日本には膨大な国家債務がある。
榊原英資さんは、「日本の財政は2020年までもたない」と断言してい
ます。
とはいえ、アメリカと比べると「90%以上が国内債務」という強みがある。
つまりここ数年を見ると、日本は「避難地」になる可能性が十分あるの
です。
・ユーロ
1999〜2008年半ばまで、ユーロは円・ドルに対し、ほぼ一貫してあ
げつづけてきました。
その後下げていますが。
なぜユーロが10年近くもあげつづけてきたかというと、「ドルにかわ
る基軸通貨になるのでは?」という期待があった。
そして実際、世界中の国々が外貨準備におけるドルの割合を減ら
し、ユーロの割合を増やしています。
前号でも書いたように、確かにEU・ユーロ圏も大きな問題をかかえ
ている。
しかし、ドルが暴落すれば、消去法でユーロが暴騰する可能性は高
いと思います。
▼バフェットは警告する
さて、ソロスさんは「現状 = ソ連崩壊時と同じだ」といいました。
↓
詳細は↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20090226012353000.html
産経新聞も「最悪の事態への予兆が出ている」と書きました。
↓
詳細は↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20090301224443000.html
そして、今度は神様ウォーレン・バフェットさんがこんなことをいって
ます。
↓
<米国債バブル、ITバブルや住宅バブルに匹敵する可能性=
バフェット氏
3月2日11時23分配信 ロイター
[ニューヨーク 28日 ロイター] 米投資会社バークシャー・ハザ バークシャーの株主に宛てた年次書簡の中で述べた。> < 同氏は、投資家が信用危機や、住宅価格と株式市場の下落に ドル高が起こったのは当初、資金の逆流が原因でした。 今は、世界中の投資家が「超安全資産」と思われている米国債をか < その上で、米連邦準備理事会(FRB)と米財務省の大規模な景 ↑ これだけの金がばらまかれれば、インフレになるかもしれない。 すると、インフレ率が国債の金利を上回ってしまい、投資家は利益をえ < 「この10年の金融史が書かれたとしたら、間違いなく1990年代 だが、08年終盤の米国債バブルはこれらとほぼ同様の異常事態と見 ↑ そしたらどうなります? もう皆さまはおわかりですね。 ●PS1 「え”〜アメリカが破産したら日本はどうなるのですか?」 日本は大丈夫です。 なぜなら。。。↓ ================================================================ 【この本は日本が危機を克服するためのバイブルです。】(京都 山根様) 次の依存先を探し始めた。 日本には二つの道があります。 1、中国幕府の天領(小日本省)になるのか? 2、真の自立国家になるのか? 07年9月発売「中国ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日」で RPE北野幸伯 待望の新刊 『隷属国家日本の岐路〜今度は中国の天領になるのか?』 ●迷っている方はまずこちら↓ ・フジサンケイ ビジネスアイの書評を見る↓ 【RPE】続・アメリカが破産したらどうなるの?
ウェイ
ェット氏は、リスクを警戒する投資家が、利回りのほとんどない米国
債を買うことで大きな過ちを犯しているとの見方を示した。
↑
投資家はどんなあやまちを犯しているのでしょうか?
起因する「身のすくむような恐怖」に取り付かれているとし、安全資
産とみなされる「トリプルA」に格付けされている米国債が、逃避買
いの恩恵を受けていると指摘した。>(同上)
↑
これは現状をいっているのですね。
っていることが、ドル高の原因になっているのです。
気刺激策により、債券投資家の敵であるインフレの「襲来」が引き起
こされる可能性があると警告した。>(同上)
アメリカは09年度、財政赤字170兆円の予定。
ることができなくなります。
のIT(情報技術)バブルと2000年代初めの住宅バブルが語られるだ
ろう。
なされる可能性がある」と語った。 >(同上)
これは要するに、「米国債バブルが崩壊する可能性がある」といってい
るのです。
(おわり)↓
★「僕が生まれたのは、中華人民共和国
小日本省です・・・」
~~~~~~~~~~
アメリカの衰退により、放り出される
天領日本。
~~~~
戦後60年以上「自分で決定したことがない」
依存政治家は、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
05年1月発売「ボロボロになった覇権国家」でアメリカの
現在の危機を予測。
「米ロ新冷戦」勃発を予測した
(ダイヤモンド社)
↓
詳細はいますぐ↓
( http://tinyurl.com/6zcszc )
http://www.business-i.jp/news/book-page/debut/200809200006o.nwc
・プレジデント・ロイターの著者インタビューを見る↓
http://president.jp.reuters.com/article/2008/11/14/5912BFDC-AB13-11DD-B03C-24C83E99CD51.php
・ダイヤモンド・オンラインの書評を見る↓
http://diamond.jp/series/diabooks/10039/
PS
本の一番最後に「北野の夢」が書いてあります。
しかし、前から順番にお読みください。
↓
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
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