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米大統領:イラク米軍、来年8月までに10万人撤退表明【毎日JP】
http://mainichi.jp/select/world/news/20090228k0000e030042000c.html
今後の駐留米軍の推移
米ノースカロライナ州の海兵隊基地で27日、演説を終えて兵士と握手を交わすオバマ大統領(左)=AP 【ワシントン草野和彦】
オバマ米大統領は27日、ノースカロライナ州の海兵隊基地で演説し、イラク戦争の終結に向けた新戦略を発表した。
来年8月末までに駐留米軍の戦闘部隊10万人前後を撤退させ、「戦闘任務は終了する」と述べた。
非戦闘任務に就く残留部隊も11年末までに完全撤退することを明らかにした。
新戦略は「責任ある戦闘部隊の撤退」「持続的な外交」「包括的な中東地域への関与」を含む3本柱。
大統領は「イラク戦争の終結が、中東での米国のリーダーシップと関与の新時代を可能にする」と強調した。
現在のイラク駐留米軍は14万人強。
戦闘部隊をのぞく3万5000〜5万人は来年9月以降も残留し、イラク治安部隊の訓練や限定的なテロ対策、復興業務にあたる米市民の保護などを行うという。
オバマ大統領は今月17日、アフガニスタンへの1万7000人の米軍増派計画を発表しており、イラクからの段階的な撤退によって対テロ戦争の軸足をアフガニスタンへ移す。
米国の対テロ戦争は大きな転換を迎えた。
オバマ大統領は当初、就任後16カ月以内(10年5月)の戦闘部隊撤退を公約していた。
撤退期限の3カ月延長については「米軍とイラク市民の安全」を考慮したとしている。
米軍の完全撤退期限である11年末は、ブッシュ前政権のもとで締結された米イラク両国の地位協定で規定されていた。
ただ、米議会では、戦闘部隊の撤退期限延長には超党派的な支持があるが、2万人程度とみられていた残留部隊の肥大化には与党・民主党から異論も出ている。
オバマ大統領は新戦略の目標を「安定、自立した主権国家としてのイラク」の確立と設定。
米軍撤退は「イラクの将来は、イラク自身の責任であるという明らかなメッセージ」と位置付けた。
また、「力強い米国の政治、外交、民間支援が持続的な平和と安全に貢献できる」と指摘。具体的支援策として、国連と協力したイラク国内選挙の支援、諸問題を巡って対立するイラク指導陣の仲介、難民や国内避難民の援助などを挙げた。
オバマ大統領はさらに「イラクと中東の安定化を促進する新たな枠組みを構築する」と言及。イラクと周辺国の関係を正常化するため「米国は、イランとシリアを含むすべての周辺国との対話を追求する」と明言した。イランやシリアを「テロ支援国家」と非難し、敵視してきたブッシュ前政権の中東政策と一線を引く狙いがある。
◇オバマ演説の骨子
一、非戦闘部隊の3万5000人〜5万人は残すが、戦闘部隊は2010年8月末までに撤退。11年末までに駐留米軍は完全撤退
一、イラクの平和と安定のために米国は力強い政治的・外交的支援に傾注する
一、イラン、シリアを含む周辺国と対話
一、脳損傷や心的外傷後ストレス障害など負傷兵のケアを充実