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http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=611
−アムネスティからの「ファンレター」受け取り拒否は「精神的虐待」− 英国の居住権を持つビンヤム・モハメドがまもなくグアンタナモの米国が管理する収容所から釈放されるという本日の報告を受け、アムネスティ・インターナショナルは、このニュースを歓迎する。しかし同時に、その他の被収容者たちについても、即時釈放するか、そうでなければ公正な裁判を受けさせることを要請する。 「ビンヤム・モハメドがついにグアンタナモから釈放されることになり、非常に安堵している。しかし彼の釈放は、決して早すぎるものではない」と、アムネスティ・インターナショナル英国支部長のケイト・アレンは述べた。 「ビンヤムがこれほど長い期間にわたって劣悪な状態で拘禁され、自らの苦境に対して注意を喚起するためにハンガーストライキに訴えたことは、不名誉以外のなにものでもない」 「当面の焦点は、英国に帰国後、ビンヤムが医療措置やその他の支援を受けられるようにすることである。しかし私たちは、ビンヤムのケースと彼に対する拷問を隠ぺいしたという申し立て、そして国家間秘密移送(レンディション)および秘密拘禁の広範な運用について、適切な独立した調査を求める」 「英国政府は、英国と長年つながりを持つもう2人の男性、シェーカー・アーメルとアフメド・ベルバチャの釈放を、いますぐ要請するべきである。そして、行き場所を必要とする弱い立場の被収容者に『人道的保護』を提供することで、収容所の閉鎖に向けた動きを後押しするべきである」 現在ビンヤム・モハメドは衰弱した状態にあると説明しながら、米軍におけるモハメドの弁護士であるイボンヌ・ブラッドリーは次のように話した。 「グアンタナモでビンヤムの代理人を務めてきた3年間に、モハメドの身体的・精神的健康は一貫して悪化し続けてきた。当然ながら、私はモハメドの将来の健康や生活について非常に憂慮している」 「私はビンヤムのために、精神面の健康状態に関する十分な診断を受けさせることを繰り返し収容所当局に要請していたが、当局はにべもなく拒否した。これまでの信じられないほど過酷な試練からビンヤムが完全に回復するよう支援する中で、ようやく今、ビンヤムは専門的治療を受けることができる」 アムネスティ・インターナショナルの支援者らは長年、グアンタナモにいるビンヤム・モハメドやその他の被収容者のために、数百通の「グリーティング・カード」を送るなどのキャンペーンを行なってきた。 しかし、この一年近くの間ビンヤムの監房に届けられた手紙は1通もなかったこと、特に収容所の看守らが「ファンレター」と呼ぶものは彼に届いていなかったことを、最近になって米軍所属のビンヤムの弁護士が確認した。ビンヤムの弁護士は、ビンヤムの感情をこのように取り扱うことは、看守による「精神的虐待」という暴行の一例であると説明している。 およそ240人の被収容者がいまだグアンタナモで拘禁されており、現在、推定50人がハンガーストライキを行ない、その多くが強制的に栄養をとらされている。およそ60人は、自国に戻れば拷問あるいは迫害の危険があると考えられている。何人かは米国本土への入国を許可される可能性があるものの、残りの被収容者は、釈放後に第三国で「人道的保護」を必要とするだろう。 編集者への注意: アムネスティ英国支部発表ニュース |