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ニュースと感想 (2月21日b)
「村上春樹のスピーチ」について。
村上春樹の「壁と卵」の話について、英文とその翻訳が公開されている。紹介しておこう。
→ 村上春樹、エルサレム賞受賞スピーチ試訳 → YouTube
以下、私の感想。(読まなくてもいい。個人的な勝手な感想だから。)
全文を読んだが、やはりこの人(村上春樹)は、人間性の本質をよく理解できていないと思う。この言葉は、世界には届いても、イスラエルの人々の心には届かなかったと思う。
卵が壁につぶされると言うが、つぶされる卵は、ガザの人々だけじゃない。イスラエルの人々もそうだ。イスラエルがガザの卵をつぶすのは、自分たちがガザにつぶされる卵だと思っているからだ。(本当はそうではなくても、そう思っている。)
ここでは、イスラエルの心の弱さが大事だ。彼らはほんのちょっとのロケット弾にも怯えて、右往左往する。そのあげく、狂ったようになって、ガザにたくさんの爆弾を落とす。
イスラエルは、軍事的には強いが、心はすごく弱い。あまりにも臆病なのだ。臆病であるがゆえに、非常に攻撃的になる。「気違いに刃物」というのに似ている。
イスラエルは一種の強迫神経症の患者のようなものだ。彼らは自分たちを「すごく弱い卵」と思っている。
そういう人間性を理解するのが、小説家の立場なのだが、残念なことに、彼は物事を政治的にしか認識できない。「強者が弱者を虐げる」とだけ認識して、強者のうちにひそむ弱さを認識できない。武器では強い人々が、心はすごく弱いのだ、ということに気づかない。
それが村上春樹の限界だろう。……ま、しょうがないですけどね。彼はゲーテみたいな文豪とは違うんだから。ないものねだりをしても仕方ない。
ちなみに、村上春樹がノーベル文学賞を取ることには、私は賛成です。彼の文章はとてもいいので。……ただ、彼の文章は、日本語で読むより、英語の翻訳で読む方がいいかもね。そんな気がする。 (^^);
http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/