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【イスラマバード15日共同=遠藤幹宜】パキスタンの核開発はカーン博士主導で一九七〇年代に本格化、九八年に初の核実験に成功した。資機材の調達先は当初ドイツ企業が中心だったが、核開発疑惑が欧米で報じられ始めた八〇年代以降、日本企業に転換した可能性もある。 パキスタンと絶えず緊張関係にある隣国インドは七四年、核実験に成功。以降、核開発がパキスタンの最優先課題となった。その後、欧州の企業でひそかにウラン濃縮技術を取得したカーン博士が帰国、開発は急速に進展した。パキスタンの核専門家によると、博士は当初ドイツ企業から核関連部品を多く購入した。 ドイツはナチス政権下で原爆開発を推進。パキスタンの核開発関係者によると、戦後もドイツの技術は他の欧州諸国に比べてレベルが高く、初期段階で使用されたウラン濃縮用の遠心分離機のプラントなど、核開発目的で輸入した資機材の約五割がドイツ製だという。 だが、欧州メディアが八〇年代に入り、パキスタンの核開発疑惑を相次いで報道。調達先の企業名も報じられ、欧州からの輸出が困難になった。 日本も第二次大戦中に原爆研究を進め、戦後は世界一流の原子力技術を誇る。博士はドイツの一部企業との取引を継続する一方、訪日した七七年前後から日本の輸出規制が強まる九〇年代以降も、日本企業との取引を続けたとみられる。 博士は米国や英国、フランス、スイスなども調達先に挙げている。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902160087.html
カーン博士の証言要旨
【イスラマバード15日共同】パキスタンのカーン博士が同国の核開発に絡む日本企業との取引について、共同通信に証言した要旨は次の通り。
一、パキスタン南部カラチのファルーク氏経営の企業を介して、ウェスターン・トレーディング(WT社)の重役が頻繁にパキスタンに来た。
一、WT社を通じてリングマグネットを輸入した。英国、ドイツ、イタリアからも調達した。
一、ほかにWT社などから(遠心分離機用の)マレージング鋼、ベリリウムの薄板、冶金用の装置、緊急用発電機、多数の精密機械を輸入した。
一、日本電子から電子顕微鏡を購入。高機能機械は日立精機製だった。
一、日本は非常に重要な輸入先だった。ドイツ、英国、韓国、トルコ、フランス、オーストリア、スイス、米国、すべての国が重要だった。
一、WT社は違法行為はしておらず、日本の法律を厳格に守っていた。
一、測定装置も日本の有名企業が製造したものを購入した。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009021501000330_Detail.html
日本企業、核開発の資機材輸出 パキスタンのカーン博士に
【イスラマバード15日共同】1970年代以降、パキスタンの核兵器計画を主導した「核開発の父」カーン博士に、特殊磁石など核開発に必要な資機材が複数の日本企業から大量に輸出されていたことが15日、博士の証言で分かった。取引に携わった日本側関係者も、80年代に少なくとも6000個の特殊磁石を輸出したと明言。唯一の被爆国、日本の一流メーカーが、パキスタンの核開発に結果的に協力し、資機材供給体制に組み込まれていた実態が初めて判明した。
特殊磁石は「リングマグネット」と呼ばれ、原爆原料の高濃縮ウランを生産する遠心分離機の回転部分を支える部品として使われる。核関連研究に使用可能な電子顕微鏡も他のトップメーカーが輸出しており、博士は「日本は非常に重要な輸入元だった」と強調した。
経済産業省によると、遠心分離機の専用部品は当時の輸出規制対象。取引関係者は、博士側から特殊磁石の用途を聞かされなかったとしているが、一部取引が法令に抵触していた恐れもある。
博士は「核の闇市場」を80年代末に構築、北朝鮮やイランに遠心分離機を供給した。
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009021501000263.html