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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu184.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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親中、親イスラエルのクリントン国務長官で、イスラエルのガザ侵攻で
アメリカが動かなかったように、台湾が中国に侵攻されても動かないだろう
2009年1月22日 木曜日
◆ガザとラサ シオニズムと中華帝国主義に共通する過剰な被害妄想が招いた悲劇 1月21日 むじな@台湾よろず批評ブログ
http://blog.goo.ne.jp/mujinatw/e/8bca8d7e2aab542fc8d2d1c5e673121e
レバノン滞在中の12月27日に突然起こったイスラエルによるガザ攻撃は、レバノンの地元テレビが延々と報じて、新聞雑誌もトップで報じていたので、私にとっては忘れられない出来事になった。とはいえ、レバノン住民は一部パレスチナやスンナ派急進勢力を除けば、実は「他人事」であり、平静そのものだったが。
(写真はレバノンの人権NGOがつくったガザ攻撃抗議ポスター)
それというのも、レバノン人の間にあるパレスチナ人に対する微妙な感情がある。極悪非道のイスラエルに抑圧されている同じアラブ系の同胞として、キリスト教徒も多いパレスチナ人にはキリスト教徒も含めて、総論としてはパレスチナ支持論は大勢を占めるが、パレスチナ人の不法滞在者が社会問題となっているという現実もあって、盲目的にパレスチナ人に加勢するというわけにはいかないからだ。
しかもレバノン人は長い内戦や内乱で、「争うこと」には疲れていて、まして他人事に巻き込まれたくないという感情もある。
またレバノンでは最大宗派になっているシーア派にしても、ハマースの基盤になっているスンナ派には若干の違和感もあるし、ハマースを過激な冒険主義と見るむきは、たとえ急進的なヒズブッラーの支持層であっても少なくないのだ。
とはいえ、やはり今回のイスラエルによるガザ攻撃は、あまりにも唐突であり、一面の道理もないという見方は、レバノンでも圧倒的だし、私もそれから国際社会の多くにも共有されている見方だ。台湾に戻ってきて見たところでも、国際報道では米国経由のバイアスが強い台湾でも、米国離れが進んでいることもあって、やはりイスラエル批判の世論のほうが多いことが確認できた。
まあ、それだけ今回のイスラエルのやっていることは、国連関連施設や病院も爆撃したことも含めて、常軌を逸しているわけだ。
そこで連想されたのが、昨年3月のチベット蜂起に対する中国の弾圧だ。偶然にも台湾の中国語表記ではガザは迦薩、加薩、ラサは拉薩で、薩の字が共通しているという類似性もある。だから、表題もガザとラサとした。
何が似ているといえば、イスラエルはナチスドイツによるホロコースト、ジェノサイドの対象となった被害の悲劇という過去の出来事をいまだにあげつらい、現在のパレスチナ人その他に対する加害、侵略、殺戮の正当化に利用し、さらにかつての被害を繰り返さないためという被害妄想にかられて、先手を打ってパレスチナ人に「テロリスト」などのレッテルを貼って、殺しまくって平気な顔をしている。しかも、それを批判する人間を「ナチスの手先」とレッテルを張って貶めようとする。
今の中国もかつての日本をはじめとする帝国主義諸国による植民地化、殺害、収奪といった過去の被害をあげつらって、現在のチベットその他に対する加害、侵略、殺戮、収奪を正当化している。ウイグルなどについては相手を「テロリスト」とレッテル貼りして、先制攻撃を正当化する手口はイスラエルとそっくり。さらに、それを批判する人間を「日本軍国主義、右翼」とレッテルを貼って、抑圧しようとする手口も一緒だ。
ところが今のイスラエルや中国がやっていることを見ればわかるが、イスラエルや中国こそがナチスの再来だということだ。いや被害妄想にとらわれて、殺戮も正当防衛だと思い込んでいたり、国際的な媒体も買収して強力に宣伝しまくる力を持っている分、ナチスよりももっとタチが悪いといえるだろう。
実際、イスラエルと中国は軍事協力も密接だ。似たもの同志だという点を互いに認識できているようだ。
もっとも、これまで欧米諸国に甘やかされて増長してきたイスラエルも、さすがに今回の攻撃は完全に裏目に出た。米国政府すら公然たる支持をためらい、欧州の伝統的な親イスラエル諸国も批判に回ったりしたように、イスラエルが孤立し、イスラエルの横暴が浮き彫りにされてしまった。
同様に、昨年のチベット蜂起に対する中国政府の弾圧も、国際的に強い非難を浴び、中国の横暴も浮き彫りになってしまった。
もっとも、イスラエルはユダヤ人の間ではそれなりに言論表現の自由は認められていて、ハアレツ紙などは批判的報道をしているし、ハアレツで活躍しているGideon Levy、Amira Hassのような良心的勢力が存在し、反戦の声を挙げることが可能になっている点だけは、中国よりは数倍はマシである。中国では控えめな民主化要求の「08憲章」すら弾圧の対象になってしまうのだから。
とはいえ、台湾から見れば、中国もイスラエルもキチガイじみた敵であることには変わりがない。
イスラエルは冷戦時代には、同じく国際的孤児だったアパルトヘイト時代の南アフリカ、および独裁体制だったROC国民党政権と仲が良く、核兵器の共同開発まで手がけていた。それが冷戦崩壊後に南アフリカとROCが民主化すると、今度は中国に協力相手を乗り換えてしまった。いずれにしても、台湾独立民主勢力から見れば、独裁時代の国民党、今の中国と結託してきたイスラエルは敵なのである。
台湾は残念ながら米国の影響も強いが、台湾の利益から考えれば、アラブとの関係がより重要であり、長期的な観点でいえば、アラブ側にたつべきだろう。それは石油といった目先の利益だけではなく、台湾にとって日本についで重要な東南アジアの大国インドネシア(そしてマレーシア)がイスラーム国家でありアラブとも関係が深いこと、さらに20年後の世界は中国人、インド人、ムスリム、その他がそれぞれ4分の1ずつを占めるだろうが、台湾および日本がその中で手を結ぶメリットが高いのは、まぎれもなくムスリムだろうから、今のうちから将来も見据えて、イスラームやアラブとの関係を緊密にしておくことだ。
民進党政権時代には、米国やイスラエルの妨害にもかかわらず、実際にレバノンのヒズブッラーとも関係を結んだり、またリビアとも関係強化を図るなど、アラブとの関係に配慮していたのだが、国民党政権になってからはイスラエル寄りになってしまっている。
台湾の発展のためにも、アラブとの関係は重要だ。そういう意味で、今回のガザ攻撃は実は台湾にとって他人事ではない。イスラエルを中国、ガザを台湾にたとえることができる。
もっとも、ハマースはテロリストじゃないかという反論も来るかも知れない。しかしそのハマースはアラブの中では比較的公正自由に行われた選挙で、パレスチナ人民の多数の支持を得た民主政府なのである。
その選挙結果を無視して、ファタハをむりやり政権にとどまらせようとしたのが、イスラエルと米国だ。「民主主義」をあれほど喧伝している米国とイスラエルが、パレスチナの民主主義の結果を認めず、踏みにじったのである。
テロリストというなら、パレスチナ人から見たら、イスラエルこそがテロリストだといえるし、そもそも911以降「テロリスト」なる用語は、完全に政治的なレッテルになってしまっている。それにハマースも一枚岩ではなく、イスラエルとの対話を認める勢力もある。それなのに、相手をテロリストなどとレッテル貼りするだけで、対話を拒んでいては、まともな政治ができるわけがない。
責任はすべて米国とイスラエルにあるといえる。
停戦およびイスラエルのガザ撤収が宣言された今となっては、イスラエルと米国にはハマースがパレスチナ人の民意を得た合法民主政権であることを尊重し、対話を推進することを求めたい。そして、イランやヒズブッラーとも対話すべきだ。
イスラエルはユダヤ人の出生率の少なさとパレスチナ人の出生率の多さから、早晩、自然消滅することになる。シオニズムには正当性がなかったとはいえ、イスラエル国家にも既成事実がある以上は、今イスラエルに住むユダヤ人にも生存権はある。だが、今回のガザ攻撃で、パレスチナ人からの恨みを深めてしまった。これ以上イスラエルが愚行を繰り返すことは、決してユダヤ人にとっていいことはないだろう。いや、このままでは近い将来、ユダヤ人は再びディアスポラになってしまうだけだろう。
時代の流れはパレスチナ人側にある以上、イスラエルは姿勢を低くして、パレスチナ人に寛容と慈悲を乞い、将来成立するパレスチナ国家において、ユダヤ人も生存する空間を要望するのが賢いありかただろう。
もっとも、今の被害妄想にかられているだけのシオニストたちにはそんな知恵はないだろうが。
(私のコメント)
オバマ大統領の就任式に合わせたかのように、イスラエルとハマスの停戦がなされましたが、オバマ大統領はパレスチナ問題に対して何の発言もしていない。オバマ大統領一人で決められる問題ではなく、アメリカの大統領としてはイスラエルを支持せざるを得ないだろう。しかしイラクからの撤退を選挙公約としてきたから、イラクからは撤退してパレスチナ問題から一歩引いた立場になりたい。
アメリカはイラクを侵略して、イスラエルはガザを侵略して、中国はチベットを侵略して悪の枢軸国家ですが、この三国は政治的プロパガンダは強力であり、悪の枢軸が協力されると世界が何と言おうとどうすることも出来ない。アメリカは中国を抱き込んでG2体制を築こうとしていますが、アメリカと中国を裏で繋げているのがイスラエルだ。
◆イスラエル、対中武器輸出を米に謝罪 2005年6月19日 日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050619AT2M1900L19062005.html
【エルサレム=森安健】イスラエルのシャローム外相は19日、米政府の意向に反して中国に無人攻撃機を供給したことについて「米側が許容できない行動を取ったとすれば申し訳ない」とイスラエルラジオで謝罪した。イディオト・アハロノト紙はイスラエルが近く米政府に書簡で公式謝罪するほか、今後はすべての武器輸出を米側と事前調整すると伝えた。
ライス米国務長官は19日の記者会見で「イスラエルはわれわれの懸念を理解してくれた」と述べ、シャロン政権の対応を評価した。
イスラエルは90年代に中国に無人攻撃機を数十機販売。昨年「メンテナンス」と称して 新規部品を中国に送ろうとしたところ米側が「事実上の機能強化」として遮った。中国の軍事増強を憂慮する米側は、制裁としてイスラエルを戦闘機の共同開発から除外した。
イスラエルは年間20億ドル以上の軍事支援を受け、米国にとっては世界最大の援助先。すべての武器輸出が事前報告制となれば、武器輸入の実態を第三国に知られたくない国が相次ぎ取引を停止し、イスラエルの軍事産業にとって大きな損失となる可能性もある。
(私のコメント)
このアメリカとイスラエルと中国の見えない三国同盟関係については1月1日にも書きましたが、イスラエルの核開発にはアメリカが大きく関与しているのだろう。ミサイル技術などもクリントン政権時代に中国に供与されていますが、アメリカと中国の不可解な関係の背後にはイスラエルが関与している。イスラエルにしてもアメリカと中国を取り込んでしまえば恐いものはない。
だからこそイスラエルはガザでやりたい放題の殺戮が出来るわけですが、国連でいくらイスラエル非難決議が出されてもアメリカの反対で葬り去られてしまう。中国はアメリカやイスラエルとの関係を維持しつつ、アラブ諸国やアフリカ諸国に接近して資源外交を行なっている。ガザのハマスは中国製のロケット弾を使っていますが、イランなどが間に入っているのだろう。
中国は対立しつつ協調する外交がお得意であり、表では握手しながら裏ではナイフを突きつけあって外交を行なっている。北朝鮮やロシアやアメリカやインドやイスラエルなどと中国の関係は敵対と協調を使い分け外交を複雑にしている。日本は米中の狭間に立って外交をしなければならないのですが、日本は軍事的にはアメリカとの同盟を維持しつつ中国とは敵対して、経済的には中国と連携してアジア・アメリカ市場を維持しなければならない。
オバマ政権がどのような外交政策をとるのかはまだ分かりませんが、アメリカが日米を基軸にしていくのか、中国とのG2で行くのかは見極めなければならない。日本としては米中を分断するのが国益であり、中国にとっては日米を分断させて米中で日本を封じ込める事がアジア進出のカギになる。
アメリカの台湾政策が気になりますが、アメリカが台湾を見捨てるような事があれば、日本は非常なピンチに立たされる。アメリカと台湾は台湾関係法で台湾は守られることになっているが、中国の軍事力の強化とともにアメリカは東アジアから撤退する事も視野のうちに考えておく事が大切だ。台湾は中国、イスラエル、アメリカとの連携でガザ地区のように見捨てられる可能性があるのだ。
アメリカはイスラエルロビーやチャイナロビーが強力だから台湾問題も油断は出来ない。クリントン国務長官はチャイナロビー議員であり親中国、親イスラエルの反日議員だ。そうなると台湾問題も中国寄りになり、中国が台湾に軍事行動を起こしても動かない可能性がある。今回のイスラエルのガザ侵攻でもアメリカは動かなかった。