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欺瞞の宣誓:「変革」か、あるいは「終わりの始まり」か
2009/01/20
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2009/01/post-13bf.html
1993年、ビル・クリントンの大統領就任式開催のために集まった献金額は、約3,300万ドル。その大部分は、お土産物やチケットの売り上げで賄われた。10万ドルを超える献金をした支持者はわずか13人。
2005年、ブッシュ大統領2期目就任式のために集まった献金額は、約4,280万ドル。その90%はロビイストや、大企業及びそれら企業の経営者が支払った。ウォールストリートの投資企業、保険企業、石油メジャー、ホテルやカジノチェーンが、資源開発や移民雇用分野での規制緩和を求めて大量の献金を行った。そしてブッシュ政権はキチンとそれら大口献金者の期待に応えてきた。当時、民主党支持者たちはブッシュのことを「金権政治だ!」と声を大にして批判していた。
2009年、オバマ大統領の就任式開催のために集まった献金額は、現在までにおよそ4,100万ドル。 大統領選挙時の資金同様、タテマエでは大企業やロビイストの影響力を排除するフリをしてきたオバマだが、実際には金融・保険・不動産業界を筆頭に、小売業界から広告業界まで幅広く献金を集めており、ロビイストからも300万ドルほど受け取っている。
選挙キャンペーンですでに約600億円以上も出費したあげくに、エイブラハム・リンカーンが使った聖書に手をおくという馬鹿げた政治プロパガンダのために40億円以上浪費するオバマ政権。おまけに、会場整理や警備のために、連邦政府はおよそ14億円ほど緊急出費するが、実際に必要とされる費用は67億円を超えるらしい。ブッシュを批判した民主党支持者は恥ずかしくないのだろうか。「100年に一度の経済危機」と言いながら、アメリカ国民のだれも「モッタイナイ」とは思わないのだろうか?
現在、米国の失業率は7.2%。不景気で各州が財政危機に陥る中、失業者が急増したために、全米で少なくとも15州が、4ヶ月以内に州民への失業手当の支払いができなくなると言われている。アーノルド・シュワルツェネガー州知事が、ブッシュ大統領に倣って州行政に辣腕を振るった結果、カリフォルニア州は近日中に支払い不能になると知事自ら宣言し始めた。同州ではすでに公務員への給与が大幅削減されている。ところがそのカリフォルニア州住民は、オバマ大統領就任式への州別献金ランキングでトップ(640万ドル)なのだ。それでもやっぱり彼らは「モッタイナイ」とは思わないのだろうか?(ちなみにカリフォルニア州の次期州知事候補は、イーベイ社前CEOのメグ・ホワイトマンだ。カリフォルニア州がまるごとネットオークションに出品される日も近い?)
米国土安全保障省の脅威評価は「イエロー(高まっている)」
そんなわけで、1月20日、オバマ大統領就任式を観るために、ワシントンに200万人も集まることになった。前政権のやり方を踏襲しているだけなのに、「変革」を連呼し歓喜する愚衆に危機を感じた(?)ブッシュ大統領は、すでにワシントンD.Cで非常事態宣言を発令した。歴史的経緯を鑑みれば、ブッシュが何か宣言するのが不吉な兆候であるのは、占星術師でなくてもわかるだろう。ブッシュが空母の艦上で「戦闘終了」を宣言したら、イラクでは戦死者が急増した。(空母の名前は?『エイブラハム・リンカーン』!)前回、ブッシュが非常事態宣言を発令したのは2005年8月28日のルイジアナ州で、あのときは結局1,500人以上の米国民が亡くなった。
合衆国大統領就任式という退廃的イベントとはいえ、いきなりハリケーンのような大災害に遭遇することはないだろうが、国の指導者たちに加え、米国民200万人以上が一カ所に集まるわけだ。911以降のアメリカでは危険だったはずなのに、どういうわけか米国民は一斉に記憶だけが「変革」してしまったらしい。