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ブッシュ大統領に靴投げたイラク人記者、スイスへの亡命を希望
2009年01月20日 15:27 発信地:ジュネーブ/スイス
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2560539/3703904
【1月20日 AFP】イラク・バグダッド(Baghdad)で記者会見中のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領に靴を投げつけたイラク人記者のムンタゼル・ザイディ(Muntazer al-Zaidi)氏(29)がスイスへの政治亡命を希望していることが分かった。スイス紙トリビューン・ド・ジュネーブ(Tribune de Geneve)が19日、報じた。
エジプトに拠点を置くアルバグダディヤ(Al-Baghdadia)テレビに勤めていたザイディ氏の弁護士、マウロ・ポッジャ(Mauro Poggia)氏によると、今月始めごろ、赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross、ICRC)を通じてザイディ氏の家族から接触があり、ザイディ氏が政治亡命を希望していると伝えられたという。
ポッジャ氏はザイディ氏の亡命を受け入れるよう要請する書簡をスイス連邦の外務省に送る意向だ。ポッジャ氏によるとスイスは「米国のイラク進攻に対する立場を明らかにすることなく」政治亡命を認めることができるという。
ザイディ氏は「外国の元首への侮辱」の罪で起訴され、イラク中央刑事裁判所(Iraqi Central Criminal Court、ICCC)で前年12月31日に公判が行われる予定だったが公判は延期されている。
イラク人の大多数はザイディ氏を支持しているが、ザイディ氏が国内での記者活動を続ける場合に相当の圧力がかかることが予想され、ザイディ氏にとってイラクでの生活は耐え難いものになるだろうとポッジャ氏は懸念する。
一方、独身で子どもがいないザイディ氏は、スイスでの生活に慣れれば、国際連合(UN)欧州本部があるジュネーブ(Geneva)で有能な記者として活躍できるはずだとポッジャ氏は話している。(c)AFP