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(回答先: 【国際権力の突撃隊ナチス=ユダヤ軍による人類皆殺し戦争から世界祝祭へ】 オバマ米次期大統領:あす史上最大の就任式 投稿者 愚民党 日時 2009 年 1 月 20 日 09:11:47)
毎日新聞
ガザ:がれきの街をルポ 「戦車が病院消火まで妨害」
19日、ガザ市南部の地中海沿いの高台で、イスラエル軍による攻撃でがれきとなった住宅に座り込む少年。名前をたずねても、黙って首を振るだけだった=澤田克己撮影
14日にイスラエル軍の攻撃を受けて崩壊したアル・クッズ赤新月社病院の一部。入院している子供たちの誕生会などに使うホールだったという=澤田克己撮影
【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)澤田克己】イスラエル軍の激しい攻撃を受けたパレスチナ自治区ガザ地区北部の中心都市ガザ市に19日、入った。同日朝、美しい地中海に面した道を進むと、道の左右にがれきと化した住宅が一面に広がる地域にぶつかった。イスラエル軍がガザ地区中部と分断するために、戦車部隊を展開した場所だという。
避難する時に残した貴重品を掘り出そうとする家族。肉親を失った悲しみにぼうぜんと座り込む男性。話しかけても声なく首を振る少年−−。がれきの山を前に立ち尽くす人々の姿からは、深い悲しみしか感じ取れなかった。
19日、ガザ市は、被弾により陥没した道路や崩壊した建物が一段と多く目立ち、病院や国連関連事務所では火災の跡が痛々しく残っていた。「信じがたい惨状だ」。被害にあった関係者は、口々に怒りをつぶやいた。
町を取り巻く畑にはイスラエル軍の戦車が踏み荒らした深いわだちが残っていた。地上侵攻の際、イスラエル軍が臨時設置した検問所は撤去され、住民が自由に通過できるようになっていた。
市中心部に建つアル・クッズ赤新月社病院。14日夜に砲撃を受け、事務棟は崩壊、隣に建つ病棟にも火災が及び、その跡が残った。「火災は病棟の方にも広がってきた。だが、イスラエル軍の戦車が邪魔したから、消防車が来たのは2時間も経ってからだった」。職員のサミ・エマリさん(23)は、消防車の進入を止めたイスラエル軍の対応を批判した。
病院内にいた250人の患者は、砲撃の被害を避けようと建物中央部の廊下に集まり、恐怖に震えて一夜を明かしたという。
ガザ市はイスラム原理主義組織ハマスの関連施設が多いことから、特にイスラエル軍の標的とされた。同軍が「武器の集積所になっている」とみなして攻撃したモスク(イスラム教寺院)の被害も目立つ。ただ、なぜか、モスクは建物全体ではなく、象徴であるミナレット(尖塔)だけを破壊した例が多く目についた。
周囲の住民は「イスラム教徒に恐怖を与えようとしただけだ」と激しい口調でイスラエルを非難した。
市内を歩くと、ビニールなどが燃える異臭が鼻についた。15日に攻撃を受けた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ本部事務所だった。
イスラエル軍の砲撃は、ガザ地区北部に配布する食糧3000トンや、医薬品、毛布、マットレスなどを備蓄した倉庫を繰り返し襲った。空気と反応して激しく燃える白リン弾とみられる攻撃を受けたため、消火が極めて難しく、4日後の今もなお小さな炎が倉庫のあちこちで揺れていた。
UNRWAの米国人職員、スコット・アンダーソンさん(41)は「国連が攻撃されるなんて想像もしなかった。イスラエル軍には、きちんとした位置データも渡してあったのに……。近くに駐車していたタンクローリーなどを退避させるのが精いっぱいだった」と力なく話した。
http://mainichi.jp/select/world/news/20090120k0000m030110000c.html