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http://netallica.yahoo.co.jp/news/62649
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区侵攻から2週間あまり。死傷者は4500人を突破し、多くの民間人が戦闘に巻き込まれている。ここにきてヤリ玉に挙がっているのが、「白リン弾」の使用だ。軍事ジャーナリストの神浦元彰氏はこう言う。
「高度300〜400メートルの地点で白リン弾を破裂させると、親指大のリンが雨あられのごとく地上に降り注ぐ。人間に付着すると衣類や皮膚を貫通して体内に潜り込み、骨を溶かすほど激しく燃え続ける。世界でもっとも人口密度の高い地域であるガザでの使用は、人間を焼き打ちにするのと同じ効果があるのです」
国際条約で使用が禁止されてはいないものの、国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、白リン弾を焼夷弾とみなし、「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」の第3議定書に違反の疑いがあると問題にしている。
国際社会の批判が高まっても使い続けるイスラエルには当然、計算がある。
「建物の周囲に潜んでいる人間を簡単に殺傷できるのですが、体内から焼かれるため遺体はキレイなままで残虐性が薄れる。それに、鉄筋造りのビルなどには全く効果がないのでインフラを破壊することがなく、占領後の統治がスムーズに運ぶ。人間を焼き打ちにする使い方を始めたのは、04年にイラク中部ファルージャを攻撃した米軍です」(前出の神浦氏)
ちなみに、日本はその議定書を批准しているが、陸上自衛隊は白リン弾を大量所持。毎夏、実施される富士総合火力演習で威力を試している。
「通称はWP(英語の白リン)ですが、わずかに成分が違うため『黄リン弾』とも呼んでいます。われわれは手投げ弾のように人間に向かって使うことはないし、取り扱いには十分注意している」(陸上自衛隊の広報担当者)ということだ。
(日刊ゲンダイ2009年1月15日掲載)
2009/1/18 10:00 更新