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投稿者 ヤマボウシ 日時 2010 年 2 月 09 日 10:45:41: WlgZY.vL1Urv.
 

転載元:Like a rolling bean (new) 出来事録http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20100209.html

2010-02-09
都教委の日本語読解能力に怒りと爆笑と(「教職員の意向を聞く挙手採決は問題ない」が読み取れない)昨日のエントリーで三鷹高校の土肥元校長先生のお話を書きました。

2010-02-08
三鷹高校土肥元校長先生に東京都が下した仰天オールCの評価の画像(2月6日講演会記録とともに)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10453425354.html

東京都との関係性に何ら関連しない項目にも「C」評定をつけ、また人権と人格を否定するヒステリックな理由を書き連ねる東京都の資料からは、こんな公文書を臆面もなく出すこと自体の持つ「狂気」が如実に浮かび上がります。

そして(昨今の検察がそうであるように)、都教委が正義を主張する言葉には、あまりに稚拙で救いがたい嘘が無数に折り込まれています。

今日はその一例を土曜の資料からの紹介します。

昨日、

この点には、保守の立場からも、その通り、という意見がありました。しかし、また何を間違ったか、東京都教育委員会の「学力」では読み取れず、まったく別の誤読で引用しています。
と書いた部分にあたる内容です。

〜〜〜

保守の立場と書いたのは、かの「つくる会」のメンバーであり、チャンネル桜のキャスターでもある高橋史朗氏(わたしは、基本的な考え方に賛同できませんが、今回はその件は脇道なので措いておきます)の発言です。
お東京都様は、そんな高橋氏が「土肥校長の言い分は通りませんよー」と発言することを祈るような気持ちで待っていたのでしょう。しかし、あにはからんや、高橋氏は、挙手採決自体がダメだなんてことはない、といった趣旨の内容をフジテレビで明言し、しかも産経でもそのとおりのことを書いています。

お東京都様もそこで諦めればよかったものを、高橋氏を「お仲間」と気を許したのか、致命的な理解力不足のもとに、その意思を完全に反対の意味で引用しています。
この常軌の逸脱、今回あらためて見てやはり圧巻です。

こちらが高橋氏の記事:リンク切れです↓
http://stc.sankei.jp.msn.com/life/education/081224/edc0812240824003-n1.htm
産経
【解答乱麻】明星大教授・高橋史朗 職員会議の挙手の問題点

2008.12.24 08:20
高橋史朗・明星大教授

あてが外れたばかりではなく、この記事が有名になったら面倒だと考えたお東京都様からの圧力がかかったのでしょうか、産経MSNのコラムはネットから消されています。

その記事内容を記した文書の画像です。
また、テキストでもお知らせします。テキストの強調は引用者によります。
Like a rolling bean (new) 出来事録-081224高橋史朗氏記事


【解答乱麻】明星大教授・高橋史朗 職員会議の挙手の問題点
2008.12.24 08:20
高橋史朗・明星大教授

東京都教育委員会が都立学校の職員会議で挙手や採決を禁じた通知に対して、都立三鷹高校の土肥信雄校長が、職員の「言論の自由」が侵害され、自由な討論がなくなったとして、撤回を求めている問題が論議を呼んでいる。

 フジテレビの生番組で意見を求められたが、この通知が出された背景には、教職員組合との不毛なイデオロギー的対立が長年にわたって繰り返されてきたという事実がある。

 平成10年に実施された都立学校の職員会議に関するアンケート結果によれば、職員会議が「事実上の意思決定機関となっている」高校が79・7%、協議・審議事項の決定について「多数決方法を取っている」高校が96・6%と圧倒的多数を占めていた。

 また、同年の「都立学校等あり方検討委員会報告書」によれば、「職員会議の多数決による決定に、校長は事実上拘束されている実態」があった。

 さらに東京都教育委員会は11月13日に、「学校経営の適正化」について全都立学校の校長・副校長からヒアリングした結果を発表した。

 それによれば、「規則改正や適正化通知により、発言しなくなった」と答えたのは2%(5校)にすぎなかった。(管理人コメント:このお手盛りの、およそ成立しないヒアリングを是としていることから見ても、アンチ東京都という立場でないことはたしかです)

 また、「規則改正や適正化通知が、教員や校長の言論の自由にどう影響を及ぼしたのか」という質問に対しては、「影響がある」と答えた学校は皆無で、「影響がない」が95%、「その他」が5%で、主な意見として、「言論の自由には関係がない」「言論の自由がないのは校長のやり方の問題」「言論の自由への影響は、校長次第だ」「校長や副校長の人格によるのではないか」であったという。(管理人コメント:お手盛りの(以下略))

 都教委の通知によって教師がやる気を失い、「言論の自由」が侵害されたというが、それは校長の職員へのかかわり方次第である。

 意思決定のための挙手ではなく、意思表示のための挙手は問題ないと私は考える。

 埼玉県では、「挙手」や「採決」を禁止してはいない

 職員会議は、第三者としての立場で諮問を受け、意見を述べる「諮問機関」から、校長が自らの権限と責任において最終決定することを補助する「補助機関」となった。

 しかし、「諮問」と「補助」の違いは、前者の場合は、その答申を最大限尊重しなければならないが、後者の場合は校長を拘束しないという点にある。

 校長が意思決定をするに当たって、より多くの職員から意見を聞くことが望ましく、校長の意思決定を下す際に必要と認める場合には、職員の意向を把握するための一つの方法として挙手させること自体に問題はない

 しかし、意思決定のための挙手は校長の最終決定の権限を侵害するおそれがあり、問題があると考える。

最終的に校長が決めるのだったら意向を聞くための挙手は構わない、とはっきり書いてありますね。最後に校長先生が決めるなら、職員全体の動向を見て(つまりは調整を図ったり、校長自ら軌道修正したり、まあそうでなくとも意見だけは聞いてみたり(汗))するために、挙手させることは、あの上田知事の埼玉県ですら禁止していない、と明言しています。

最終決定のための挙手(職員会議で多数決をとることなど)は問題があるかも、でも、動向を把握して校長が意思決定をするにあたっての挙手に目くじら立てるな、というようなことでしょうね。

けれど、お東京都様にはこうしたことがどうしても読み取れないようです。

Like a rolling bean (new) 出来事録-で、東京都がどんな読解力を持っているか

上の文書では、損害賠償の人格侵害について、という上の2/3が大変重要なのですが、今回は本題に関連する部分を抜粋しますのでご覧ください。

世界に冠たる日本の首都と誇るお東京都様で、どうひっくり返ればこうなるのでしょうね。ひとまず怒りと並行して爆笑(^0^)もしておかないわけにはいきません。

産経新聞に掲載された高橋史朗氏の記事に対する都側の見解
 高橋史朗教授の「職員会議の挙手の問題点」と題する記事は、原告が主張するように教職員の意向を聞く挙手・採決は問題ないとの見解」を述べているのではなく(管理人コメント:いやいや。「のではなく」って一体全体・・・(滝汗)。まさに、意向を聞くのは問題ないとの見解を述べていまっすってば)「意思決定のための挙手は最終決定の権限を侵害するおそれがあり、問題があると考える。」と高橋教授は述べている。
 このように、高橋教授の見解は職員会議において挙手による採決を行うことを否定するものである。
え"ーーー(びっくり)。
もう一度高橋史朗氏の見解から抜粋します。
職員の意向を把握するための一つの方法として挙手させること自体に問題はない(管理人:ほらほら、やっぱり)
 しかし、意思決定のための挙手は校長の最終決定の権限を侵害するおそれがあり、問題があると考える(管理人:この後者は問題ありという見解だけれど前者はよかろう、というための但し書きですよね)
高等テクニックとして、「意向を把握するための一つの方法として挙手させる」と「意向を聞く挙手」というこの二つを異なると解釈したと説明するんでしたっけ???
そうでなく、おそらく内容はろくに読まなかったのでしょうね。それにしても間違いようがありません。

本件はわたしも、以前から小耳に挟んでいたことですが、改めて「ライブで」お話をうかがい、こう書き起こしてみるとかなりの凄みのあるお笑いの具材であることが分かります。
言うに及ばず、わたしだけでなく、先週の会場でも、この顛末については出席者一同爆笑でした。
おそらく潜入取材されていたであろう東京都職員の方もその様子はご存知でしょうね。

証拠とされるものに対する見解や対応がこの有様なのは、もう「一事が万事」の一端です。
大きな嘘をつくためにエネルギーを消費し精一杯で、こんな初歩的なバグを発生させてしまった、ということでしょうか。

誰にでも分かる嘘で塗り固めごまかぬくために論理はもちろんのこと、日本語の解釈破綻にもお構いなしだもんね、という態度は、たとえば東京都中央卸売市場や、オリンピック・パラリンピック招致本部や、建設局道路建設部(高尾山破壊や大深度道路建設強行部門)や、新銀行東京への出資部門や、港湾局や環境局などの、「専門分野での超スペシャリスト、かつ日本語については門外漢である部署」で起こるもののかと思いきや、教育を統括する教育委員会でもこんな目を覆う日本語読解力不足が表面化するという末期的症状、たしかに「こんな相手」と闘わなくては民主主義を守れないのが、東京というガラス張りの実験都市の実態です。

東京での実験が成功すれば、あるいは成功したと強弁できれば、その手法が全国展開されるのは、このイシハラ都政3期にわたり実績のあるところです。

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