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投稿者 ヤマボウシ 日時 2010 年 1 月 20 日 10:38:02: WlgZY.vL1Urv.
 

転載元:Like a rolling bean (new) 出来事録http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20100120.html

2010-01-19
都議会で築地移転参考人招致:都の「対策」の前提となる重要人物の発言はメディアから見事に封印昨日、都議会の「経済・港湾委員会」が開かれ、豊洲新市場予定地の汚染について参考人質疑の中で、これまでの内容をくつがえす衝撃発言が、東京都主催の「専門家会議」の平田座長(元)からありました

しかし!!!
このところの検察クーデターを無批判にしかも増幅しながら垂れ流す大手メディアのニュースでは、この事実に一切触れられていません。TVでも流されていたとは聞きません。

平田座長は、すでにあらゆる面から破綻が明らかになった東京都側の主張を全面的に肯定するのか、その発言に注目が集まっていたはずです。

すでに1400憶円以上のお金を投げ捨て、これからも莫大な金額をかけて、都有地である築地市場を官製地上げして売り飛ばし、大手流通や外資の要望に応じて卸売市場を「民営化」し、人の生命をふみにじる、という一連の行為の前提として、そもそも想定された移転先への「専門家としての本心を語ればどうなのか」に、東京都の「公式見解」たる調査の総責任者=キーパーソン、がどう答えるか、これが重要でないはずがありません。


それにも関わらず、出席したことすら報道しないとは、もはや「うっかり」とは言い切れませんね。

小沢幹事長周辺をめぐりる土石流のような報道と並び、これも、ごく一部の利益だけに「気を遣ってか」事実をあくまで流さない、単純な事実関係にも背を向ける、とはメディアの暴走でなくて何だというのでしょう。

検察という組織に伴走するメディアも同様に、こうして「旧権力側」に密着し、暴走していることがはっきりします。

今週、Twitterでも書きましたが、日本人は(2000年調査)メディアを信用している人が他の国と比べて70.2%と断然高く、たとえばイギリスでは14.2%です。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5215.html
65〜70%未満にはフィリピン、韓国、中国がありますが、それにしても「ぶっちぎり」と言っていいでしょう。

・・・築地移転問題に戻ります。
東京都は、上層部の土にしか汚染が入っていない、また、天然防水シートのような(本当は違う性状)有楽町層と呼ばれる層を貫くのは、汚染を地下水に乱暴に広げることになるから、そこには杭も打てないし、また液状化対策もそこから上しかしない、と行ってきました。

その平田座長率いる「専門家会議」の結論をベースにした(本当は違います)技術を、非公開の「技術会議」で討議して、次年度からさらなる土地の買収や対策に着手しようとしていました。
すべての前提条件はここにあります。

ここからは傍聴した友人からの連絡です。強調は管理人によります。

 今日、東京都港湾委員会に築地市場の移転問題を審議するため3人の参考人が招致された。

移転推進派の伊藤裕康・新市場建設推進協議会長
移転反対派の坂巻幸雄・日本環境学会元副会長
 中立(?)の平田健正・和歌山大学理事(都の専門家会議座長)

Webに関連ニュースを流しているのは読売、産経、日経の3社
読売ニュース
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100119-OYT1T01112.htm

日経ニュース
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20100119ATDG1905019012010.html

産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/100119/tky1001192149016-n1.htm

(管理人追記:その後東京都が大株主のTokyo-MXの報道もありましたが、重要な点には降られれていませんでした。予想通りです)

読売と日経は推進派の伊藤氏と反対派の坂巻氏の意見をごく簡略に紹介したが、
もう一人の参考人、平田氏(専門家会議座長)は氏名すら”報道”しなかった

産経は招致した参考人が3人であり、3人目が平田専門家会議座長であることまでは”報道”した。伊藤氏と坂巻氏の意見についても他の2社より踏み込んで詳しく報じている。しかし、ここでも平田座長の意見は”報道”されなかった

意見が”報道”されなかった平田氏は東京都が汚染対策をまとめさせた専門家会議の座長であり、まさに移転賛成/反対の意見対立の争点となっている対策の起案責任者だ。

何故、こんな重要人物が、氏名すらロクに”報道”されないのか

東京都は専門家を結集して作成した対策だからと、これまで第三者によるクロスチェックを頑なに拒み通し、安全性に関する疑念も撥ねつけ、公開討論すら拒んできた。都が対策の拠り所とする専門家会議はまさしく”葵の御紋”か”錦の御旗”かという扱いだったはず

ところが、平田座長は都の港湾委員会の席上で
「4名の専門家だけでは責任は負えない。最終判断は都民の理解を得た上で議会に委ねられる」と”お墨付き”を付与してくれなかったのだ。

それどころではない。

東京都はこれまで「不透水層」と呼ぶ地層(有楽町層)の下に潜む汚染を調査することを頑なに拒み通してきた。その口実=汚染調査のためにボーリングして穴を開けたら地下に汚染が拡散する恐れがある=が瓦解するような爆弾質問が民主党から発せられた。

土地購入を終えた5街区に関し、地下に工場の建物跡として基礎杭(木杭や鉄杭など)等々、6000本を超える穴が穿たれ、今も杭が埋まったままであるという調査資料を東京都から入手し、こんな穴だらけ杭だらけの”不透水層”の下に汚染は無いのかという問い

「わかりません」と答えてしまった。

東京都が汚染は無いと断言して調査を拒んできた根拠は...何処に行ってしまったのか?

とどめは共産党との質疑。

昨年1月の朝日新聞スクープで東京都の調査で「不透水層」の存在が確認できなかった地点が2か所あると指摘された5街区について、

「不透水層」が部分的に連続していない可能性を認めた上で
(専門家会議の提言を実現するには)
「15〜20m下まで液状化対策する」=「不透水層を貫き、さらにその下まで対策する」
と明言してしまった。
東京都が一貫して「不透水層の上端面まで」と言い続けてきた対策は何だったのか???


東京都が公表してきた対策を真っ向から否定する平田座長の発言はメディアから悉く隠ぺいされた。

これこそまさしく、御用メディアによる情報操作の典型事例と言えるだろう。
〜〜〜

ここからはニュース記事です。
読売
築地市場移転計画、都議会委員会が初の参考人招致

東京都築地市場(中央区)の江東区豊洲地区への移転計画を巡り、都議会の経済港湾委員会は19日、業者の代表ら3人を参考人として初めて招致し、質疑を行った。

移転推進派の伊藤裕康・新市場建設推進協議会長は「築地は施設の老朽化が進み、市場内の業者の多くが移転を望んでいる」と主張。これに対し、有害な化学物質が検出された豊洲地区への移転に批判的な坂巻幸雄・元日本環境学会副会長は「汚染の実態は解明されておらず、食品を扱う場として安全とは言えない」などと訴えた。

 26日には、移転反対派業者の代表者を招致し、引き続き意見を聞く。都議会に参考人が出席するのは2002年5月以来。
(2010年1月19日21時49分 読売新聞)


日経
築地移転で市場関係者や専門家を参考人招致 都議会委員会

 東京・築地市場の移転予定地の土壌汚染問題で、都議会経済・港湾委員会は19日、市場関係者や環境の専門家を参考人招致して意見を聞いた。移転問題を巡り、都議会が関係者を参考人招致したのは初めて。

 新市場建設推進協議会の伊藤裕康会長は民主党が検討している築地での再整備案について「我々が長年かけて検討したが、できなかった。無理だということを分かってほしい」と訴えた。

 これに対し、移転予定の豊洲地区(江東区)の土壌汚染対策を提言した専門家会議の調査結果や対策を疑問視する地質学者の坂巻幸雄氏は「食品を扱う場として非常に不安」と表明した。26日には移転反対の市場関係者の意見を聞く。(21:01)


産経
築地移転で賛否 都議会参考人招致
2010.1.19 21:48

東京・築地市場(中央区)の豊洲地区(江東区)への移転問題をめぐり、都議会経済・港湾委員会は19日、賛否両方の立場の参考人3人を招致して初めて意見を聴いた。早期移転を訴えた市場関係者に対し、地質の専門家は移転先の土壌汚染ついてより詳しい調査の実施を主張。意見を元に2月の都議会第1回定例会では、現地再整備を掲げる民主などと、移転を求める自民、公明で激しい議論が展開される見通しだ。

 招致されたのは、賛成派が市場の業界団体でつくる新市場建設推進協議会の伊藤裕康会長と都の専門家会議座長の平田健正・和歌山大学理事、反対派が日本環境学会元副会長の地質学者、坂巻幸雄氏。

 伊藤会長は「老朽化と設計の古さが最大のネック」と指摘。過去に現地での再整備が敷地の狭さなどから頓挫した経緯を説明し、「練りに練った計画が頓挫した。今後何十年とかかるなら私の命ももたない」と訴え、再調査を求める声について「今後どんなデータが出ても会議の提言や対策が変わることはない」と断言した。

 坂巻氏は移転先の土壌汚染について、「現在あるデータからは、食品を扱う場として安全といえない段階にある。慎重の上にも慎重を期し、移転への流れをつくるのはやめたほうがいいというのが結論だ」と再調査の必要性を訴えた。

 委員会終了後、増子博樹副委員長(民主)は「与野党が逆転し、執行機関でない人から意見を聞いたことは画期的だった」。一方、高木啓副委員長(自民)は「現地再整備を主張する会派がどう判断するか推移を見守るが、真摯(しんし)に対応してほしい」と述べた。

 委員会は26日には参考人として移転に反対するNPO法人「市場を考える会」代表の山崎治雄理事長に意見を聴く。 


東京MX
築地市場移転問題 3人の参考人から意見を聞く
http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/201001196.html

2010年1月19日

 築地市場の豊洲地区移転計画に関し、都議会の経済・港湾委員会はきょう、より慎重な審議をするために参考人として市場関係者や学識者を招いての意見聴取を初めて行いました。
 委員会に招致されたのは、築地の業界団体の代表と汚染が指摘された豊洲の地質問題に詳しい2人の学識者です。初めに「私たちはどうやっても築地再整備は本当に無理だ」と発言したのは都水産物卸売業者協会の伊藤裕康さんです。以前に都が進めながら途中で断念せざるを得なかった現地の再整備ではなく、豊洲への移転が食の安全や費用負担の面で望ましいと力説しました。2人目の日本環境学会の坂巻幸雄さんは、都が地質調査を依頼したいわゆる『専門家会議』とは別の立場から「豊洲の地に築地市場を持っていくということはまだ不安がある」と意見を述べました。3人目は専門家会議の座長を務めた平田健正さんで「学術的な観点から汚染対策を提言した。移転については議会で話し合ってほしい」と、移転ありきの調査ではなかったことを強調しました。委員からはそれぞれの参考人に「市場は今より広い土地が必要なのか」「安全宣言はいつ出せるのか」などの質問が飛んでいました。
 参考人からの意見聴取は来週にももう1回予定されています。

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