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(回答先: Re: て。 投稿者 えびしおマップ 日時 2009 年 12 月 12 日 21:43:13)
公務員をなくして全部民間にしてしまえばどうなるか。
明け鴉さんのお書きのこととは別に、ちょっと考えてみた。
例えば自社の建てたマンションの検査を子会社にやらせたらインチキやり放題。世の中にはあっぱっぱとかいうような悪質工務店、ER○とかいう悪質検査会社が存在するのである。それでは困る。じゃあ検査は誰にやらせるか?マンション建設業者の組合?ゆるい検査になるだろう。相身互いだから。ライバル社?めちゃきつい検査になるだろうね。いちゃもんばかりつけられて困る。そのうちお互い様だしなーということで、やはりナアナアになって結局はゆるーい検査で決着。
地震が来たら全部倒壊w
これではマズイので、利害関係のない公務員に検査をやらせるのが正解。
したがって全部民間にする目論見は早々と撤回。
これでオシマイにしては愛想がないので。
そういうわけで、全部民間にして自由に競争させれば必ずインチキをして出し抜こうとする奴が出てくるので、レフェリー役が必要。なので、民営化すればするほど逆に公務員も必要になってくる。
もちろん独占禁止法みたいなのも、それを強権をもって執行する役所がなければ、『女工哀史』『ああ野麦峠』みたいな社会になってしまう。
それに、世の中には採算はとれないけど必要な仕事はいっぱいある。それは民間じゃもちろん無理。
山間部や離島の郵便配達ははがき1通数百円ぐらいでなければ採算がとれないのもざらかも知れないけど、そんな金額にするわけにもいかんでしょ。
カリフォルニア州の電気を民営化してエンロンにやらせたら電気代が何倍にもなった。で、文句を言ったら停電したwああいうこともあるし。
(http://www.asyura2.com/0505/bd40/msg/904.html)
だからどの国でも千人あたり数十人は公務員が必要になる。
日本は先進国の中では少ない方みたいです。
社会実情データ図録
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5190.html
男は各国にそれほどの差はなく、女の公務員の数の差がそのまま全体の差になってあらわれているのがおもしろい。元の本文の解説参照。
公務員をなくしてみんな民営化した場合にやっぱりヤバイのは、すでにアメリカがやり始めているが、軍隊の民営化。軍隊が利益を出さねばならんのならどんどん戦争をやるほかない。そしてどこかから領土や金目のものをかすめてくる。まあアメリカは元々年中戦争をすることになっているので、どうせならついでに金儲けも、というところだろうが。
よく似た組織で警察は、公務員の今でも存在感を示すために例えば「秋葉原リアリティツアー」の時みたいに「ころび公妨」をやる。右翼も左翼もほとんど消滅した今は公安警察なんてほとんど存在価値がないのだが、役人の常として仕事をしているフリをして組織の生き残りをはかるのであって、ああやって「犯罪者」をでっちあげる。こんなに犯罪者がまだまだいるのだから警察は必要なのだ。ついでに人員が不足だ、もっと増やしてくれ、と訴えている。カメラで撮影されていることを知りながら堂々とやるぐらいだから、マスコミはロクに報道しないという絶大な自信があるんだろうね。
これが民営化したらたいへんですよ。上の方とつながっていない金持ちは、片っ端からどんな容疑でもでっち上げられて検挙されまくる。罰金・保釈金(身代金w)をいくらでも稼げるし。
中世、キリスト教社会で魔女狩りがあったのがそれですね。金持ちばかり狙われて本人は火あぶりにしておいて全財産没収。やったのはたいてい教会。教会という権力につながっていない金持ちは片っ端からやられた。
それはともかくそういう警察をいったい誰が取り締まるか?
取り締まるどころのさわぎではない。
ライバル同士(警視庁対神奈川県警とか兵庫県警対大阪府警とか)の戦争が始まる。
獲物の取り合いw
フツーに暴力団同士の抗争w
最後には自衛隊が出てきて獲物は全部巻き上げるwww
全部民営化はやめませふ!!!
ついでにコメントでもふれられているが給料に関して書くと、民間企業の平均賃金が年430万円とかよく出てくるが、たぶんその金額の元ネタになっている『民間給与実態統計調査』は、日払いの人以外のほぼすべての人の平均です。つまり月給制のパートやアルバイトも含めた金額。最初の方に書いてある。だから正社員の平均給与はそれよりは高いはず。だから正規の役人はそれに準じるべしでしょう。
平成20年分民間給与実態統計調査結果について
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2009/kyuyo_jittai/index.htm
それに、都道府県庁職員なら概して万単位の人数なので民間大企業の給与と比較する必要があるかもしれんし。
小さな町役場の職員なら地元中小企業並みとか。
もちろん「公僕」という言葉の生きていた頃なら、民間よりも安月給にせよ、とはいえたかも知れないが、今やそれは死語だから。
もうひとつ、公務員には試験もある。試験が苦手な小生から見ればそれだけでもハードルは高い。ちっとは高い給料をもらっても当然かなという気もする。
今の政権で公務員にも労働三権を与えられたら、またいろんな面で変っていくんだろうが、本来彼らは中立的な立場でいろいろやるのが役目で、民間企業と違って、儲けにならないことはしない、とは言わないし、われわれにとっては非常にありがたい存在のはずなんですがね。
人々が自分の属する共同体で助け合って生きていけるのなら公務員はそんなには必要ないかもしれないけど、今は特に都会では互いに知らん顔だから、言い換えれば人は自分のためにしか動かない傾向が強いから、そのままでは共同体は崩壊するしかない。あとは強者が弱者を食い殺す世の中が待っているだけ。そこで公務員が儲けにならないことでも働いてくれれば何とかやっていけることが多いと思う。だから役所にも採算を求めるばかりが能ではない。
高度経済成長期までは貧富の格差があまりなかったが、その中で公務員は安月給の代表といわれていたのはコメントの01さんのお書きの通り。当時の公務員はそういう意味で馬鹿にされていたけど、特に文句もいわずに働いていた。「休まず遅れず働かず」ともいわれていたが。それにくらべれば今は、一部の元高級官僚の天下りは知らないが、小生が行く市役所の役人連中はよく働いている。昔は役所で待っててもヘーキでおしゃべりばかりしてこちらのことは知らんふりの役人がよくいたし、第一、昼休みの1時間は相手にしてくれなかった。うっかりその時間に行くと、今は昼休みなので1時になってから来てください、って言われた。当時は「公僕」という言葉が生きていたはずなんだが。
同じくその昔、社会保険事務所に行った時、どうにもこうにも暗くていやな雰囲気だった。いっそ陰惨といってもいいような。やる気も感じられずただ勤務時間が終わるのを待っているだけのような。こんなところには2度と来たくないと思ったが、ああいうところで年金をくすねていた奴がいたのだろう。
が、あの頃にくらべたら少なくとも今の市役所の職員は数倍は働いているんじゃないかと思う。一般市民の目にさらされるのは大事なのかも知れない。
コメントの10さんがお書きのように教師や公立病院勤務の医師の労働時間やその中味のきつさが特にひどいらしいのは小生の周辺でも聞く。彼らが仮に民間企業の人間で、その企業がちゃんと労働基準法を守ろうとすればどうなるか、ということですね。人はもっと増やさなければならないし超過勤務手当を支払うとすれば結構な金額がいるし。ああいったところも民間じゃやっていけないのかも。ほとんど彼ら公務員自身の犠牲の上に成り立っている。
だから公務員と言っても、天下りして何もせずに高給をもらっているのもいれば、教師や医師のようにまさしく身を粉にして働いているのもいる。
それを同列に扱うのはどうかと思いますがね。
いずれにせよ、どこかの誰かに踊らされないように心がけましょう。