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http://lohasmedical.jp/news/2009/11/09130823.php
足立政務官、マスメディアへの憤りぶちまける
川口恭 (2009年11月 9日 13:08)
昨日の『現場からの医療改革推進協議会』に登壇した足立信也厚生労働大臣政務官が、6日夜の会見に関して「これだけ重要なデータを出したのに一紙も出てない」とマスメディアに対して憤りを見せた。会見の発言内容は既にお伝え済みだが、グラフをお示ししていなかったので、ここに掲載すると共に昨日の政務官発言のうち該当する部分をご紹介する。(川口恭)
「メディアの方々にちょっと私も今困っています。具体的な例が、例の1回か2回かという話になるんでしょうが、10ミリリットルの話も出ましたけど、この10 ミリリットルを決めたのも、決めたというか意見が出たのも専門家の意見交換会です。それを厚生労働省がその後判断してパブリックコメントに10ミリリットルでやるとなったわけで、今まで専門家の意見交換会で何か決まった決めたということは一度もない。なんで今回だけこういう報道になったか非常に疑問。
中には、『足立が仲のいい昔の友達を呼び集めて』というような報道もありました。私は、あの時、山形や神戸から駆けつけて下さった方々に大変感謝していますけれど、森兼先生、岩田先生とはあの時初対面です。森澤先生も、その2週間くらい前に初めて会った。どうしてメディアの人って確認しないんだろうな、と。あの場で、森兼先生に名刺を渡したのを、みんな見ているんですよ」
「先週の金曜日に7時から記者会見をしまして、新型インフルエンザワクチン接種の前倒しということについて自治体あてに希望を出させていただきました。なぜ先週だったかということから申し上げたい。(中略)(先週の金曜日が3回目の出荷で)やっと600万回分になった。11月後半にようやく600万回分が現場に届く、だから前倒しが可能だろうということで、先週発表させていただいた。それで、これは厚生労働省のインフルエンザ対策本部でずっと私が検討させて作らせたものですが、こういうデータは世界にもないと思います。これは分母が人口で、分子が入院サーベランスから取ったものです。
「(中略)これが重症患者の発生率です。重症患者というのは、脳症または人工呼吸器の乗った人です。こういう分布です。金曜日に記者会見して、世界で多分初めてのデータですと言って、この後で接種前倒しのスライドも出ますけど、土曜日の朝刊はそれが全部出るだろうと私は思いましたよ。国民にとって、もの凄く大事なことだから。一社もなかったです。長妻さんが『舛添大臣と言った』というのがいっぱい出てて、このデータを出している所、それから次に出すスケジュールの前倒し、一社もないですよ。これがメディアですか。
今これだけ国民の方から要望されていて、今このタイミングであればできると思ってやったことを誰も伝えない。これ、重要なことは、基礎疾患を持つ方が、お子さんのところも圧倒的にハイリスクなんだということですね。これをぜひ理解してもらいたい。特に14歳以下ですね。で基礎疾患のない方は5歳から9歳がやっぱり高い、この2点です。これだけのデータができたからこそ変えたのです」
この日の足立政務官の講演内容の動画はこちら
(その1)http://www.youtube.com/watch?v=SeXnc4NRCyM
(その2)http://www.youtube.com/watch?v=RQ2VQ8b8D4o
(その3)http://www.youtube.com/watch?v=hGQHNMGzeSY
http://www.youtube.com/user/genbakyogikai
現場からの医療改革推進協議会
http://lohasmedical.jp/blog/2009/11/post_2158.php
コメント
NEJM に掲載されたオーストラリアのデータが、人口比でICU入室となった患者数データを出しています。日本の数字とはだいぶ様相が異なります。
Published at www.nejm.org October 8, 2009 (10.1056/NEJMoa0908481)
Critical Care Services and 2009 H1N1 Influenza in Australia and New Zealand
The ANZIC Influenza Investigators