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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20090813.html
2009-08-13
築地市場移転での提訴記者会見画像とニュース報道を勝手に訂正(対象外だから、では誤解を招きます)
築地市場移転にあたっての東京都の不当なものごとの進め方、その中でもただひとつの物証である汚染地域(東京ガス跡地)のボーリングコアサンプル(土壌サンプル)廃棄差し止めの提訴がなされたことを2つ前のエントリーで書きました。
築地移転問題は様々は複合的要素を持っています(が、その実態は実態は「官製地上げ」です)。
事が地上げですから、こういった究極の証拠隠滅も、「なぜ提訴されるのか分からない」とすら考えている可能性があります。
記者会見の写真を入手しましたのでこちらにアップします。
文書を手にされているのは、代理人を代表して趣旨を説明する梓澤弁護士です。
記者会見が終わった後も質問攻めです。
この提訴は新聞各紙に報道されました。
たとえば東京新聞の扱いは、「ちびまる子ちゃん」の隣、社会面で大きな見出しのあるものでした。
また、FNN動画ニュースでも1分間の動画が配信されました。
こちらには貼り付けられませんが、以下のイメージです。
ただし、このニュースの説明では、触れるだけで皮膚がんの発がん性のあるとされるベンゾ(a)ピレンについて、
土壌の調査計画の対象外だったベンゾピレンのデータもまとめられましたが、対象外の項目だったため、都は会議(管理人注:専門家会議・技術会議のこと)では報告しませんでした
と原稿では読んでいました。
うーん、ちょっと、いえ、だいぶ違うのですが・・・。
(これは他のTV報道にも見られたのかもしれませんが、たまたま目にしたのがこのFNNです)
「対象外の項目だったため・・・報告しませんでした」とすると、明らかに誤解を招きそうなので、勝手に訂正したいと思います。
でも、過去の経緯もあまりに多くのことがありましたから、それで上記のような表現になったのだとは思う、ということにします。
そこで、今回はまったく未知で検討俎上にも上がっていなかった、法的にも過去の科学的な検証事例でも実績のなかった物質について改めて追求しているわけでなく(条例対象外の未調査物質には有毒性物質もあるに違いなく、それもそれで問題ですが)、すでに公知で危ないとされる物質について、明らかな隠蔽があったことを許さない、だから、その重大なサンプルを棄てる(仲卸の方には「棄てた」)などと公言するお東京都様に対しては、緊急に異議申し立てが必要だ、ということを記者会見では訴えかけたはずです。
たとえば、少なくとも、上記のベンゾ(a)ピレンは、当初の対象外だったとは言え、あまりに強い発がん性物質であるために、専門家会で追加で調査を実施し、そのデータが多いの少ないのきわどくOKかどうか、という議論(実際には2〜3mg/kgという国際的に検討が必要とされるレベルを、すでに2倍程度上回っていたのですが)になっていました。
しかし、その後でさらに、590mg/kgという、国内で計測されたことのある最大値、かつ、当初の報告値の115位倍をたたき出したことを、こっそり専門家会議のセンセイにだけメールで知らせて、その後はしらばっくれていて、それが新聞スクープに取り上げられ、社会的な大問題になった、というのが実態でした。
そのため、
「当初対象外の項目だったとして都は報告しませんでしたが、専門会会議の座長(ですら)も、『情報隠しと受け取られかねない』と発言し、大きな問題となっています」でしょう。
まずはおさらいのため、朝日新聞の記事を再掲します。
朝日新聞発がん性物質、都公表の115倍 築地市場移転先
2009年1月26日
http://www.asahi.com/food/news/TKY200901250191.html
東京都中央区にある築地市場の「移転先」にされている江東区豊洲の土地から極めて強い発がん性を持つ化学物質が公表値の115倍の濃度で検出されていたにもかかわらず、都が汚染対策を話し合う公開の専門家会議にその結果を報告していなかったことが分かった。会議の座長は「情報隠しと受け取られかねない」と問題視している。
高濃度で検出された化学物質はベンゾ(a)ピレン。都は07年5月、土壌汚染への対応のための有識者による専門家会議を開始。ここで同年11月、土壌1キログラムあたり最大5.1ミリグラムのベンゾピレンが検出されたと報告した。ベンゾピレンについての環境基準や指針は国内にはないが、会議の座長は「米国やドイツなどでは2ミリや3ミリがリスク評価のための基準」と発言している。
都は、08年3月から改めて土壌汚染調査を実施し、同年6月末までにその結果を把握。同年7月の専門家会議で、それまでに測定されていた最大値を下回るか、増えても数倍程度のベンゼンやシアン化合物などの結果は公表したが、ベンゾピレンの結果には触れなかった。
ところが、調査を請け負った業者が同年9月末に都に提出した報告書を朝日新聞が情報開示請求で入手したところ、ベンゾピレンの最大値は590ミリで、07年の最大値の115倍に達していた。検出個所は151地点あり、そのうち50ミリ以上が15地点、5ミリ以上も58地点あった。
都は会議終了後4カ月近くたった08年11月、ベンゾピレンの新濃度について専門家会議の元委員らにメールで報告し、見解を求めた。元委員らは「水に溶けにくく、地下水が気化して起こる大気汚染の心配はない」としながらも、「環境基準がないので土壌の掘削・搬出の際には自主的な基準を設けて適切に処理し、再汚染に注意すべきだ」と助言したという。
専門家会議は都民らと情報を共有しつつ移転に向けた合意形成を図るために都が設置。公開で08年7月まで9回開かれたこの会議でベンゾピレンの新濃度を明かさなかったことについて、都側は「法で定められた汚染対策の対象物質でも正式な調査項目でもなく、委員からも汚染対策のためにデータを持っておく方がよいと言われた程度だったので、この時点では報告を考えていなかった。後でメールで報告したのは、それまでの最大値を超えたため、汚染対策の留意点が聞きたかったからだ」としている。
豊洲地区は東京ガスが88年まで30年余り、石炭などから都市ガスを製造。跡地の土壌からベンゼンなどの高濃度汚染が見つかり、都は専門家会議を開催。その意見公募手続きで「調査結果はすべて公表している」と説明していた。(香川直樹)
また、実際のベンゾ(a)ピレンの測定データ抜粋も挙げておきます。
(http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10198542901.html にもうちょっと詳しく書いています)
〜〜〜ここから
全石油系炭化水素(石油・石炭由来の油分)について、通常使われる単位を大幅にあふれた汚染があります。
「多量の油分が改めて確認された」とありますから、これでたいしたことはないと思っていた、という東京都の言い訳は到底通用するわけがないでしょう。
下記はベンゾピレンの値をまとめたものです。
こちらも拡大したものです。
なお、ベンゾ(a)ピレンと表記するときの(a)とは、異性体(同じ分子量)のひとつを表すものです。
(中略)
線を引いているポイントは最大値ですが、それ以外にも水平方向にも深さ方向にも高濃度汚染があることがすぐに分かります。
〜〜〜ここまで
つまりは、「対象外だから報告しなかった」とは、単なる東京都の強弁であって、「そんなことをまかり通らせた上に、ここで物証を棄てさせることなどあってなるものか」として、差し止めの裁判が行われます。
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築地市場移転中止の請願署名用紙(募集中!)JPEG(A4相当)