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(回答先: Re: html test 投稿者 ヤマボウシ 日時 2009 年 3 月 16 日 16:00:32)
Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo05/day-20090317.html
2009-03-17
スタジアム隣接の清掃工場の煙突が大変見つけにくい「オリンピック立候補ファイル」のイラスト技法
ひとつ前のエントリーに、「一市民さん」からコメントをいただきました。
> こんばんは、土壌汚染対策法改正の件でお世話になりました一市民です。
>
> 今日の書き込みを見てちょっと頂けないなって思いました。
>
> だって、明らかに中央清掃工場の煙突が載っていますもの。
> 東京都のサイトでPDFで再確認しましたが、載っています。
> 石原憎しの偏見で眼が曇ってしまいましたか。(私も慎太郎が嫌いなので共通していますが…)
> あまり皆を欺くような書き方はよくないと思いますよ。
> また、お役所の公式文書に民間の開発計画が反映出来る訳ないと思いますので、東電のビルが
> 載っていないのは当たり前だと思います。
> 当然、役所の計画である市場も環状二号線も載っています。(以下略)
ご指摘ありがとうございます。
そこでイラストを画面で拡大し精査してみました。
結論から申し上げると、たしかに「それらしいもの」(そう思ってみると)が描かれていました。
描いていない、抜けている、とした点はお詫びして訂正します。
ただ、言い訳ではないですが、見落とすに足る十分な理由(見落としを促す、通常のサイズで他の場所より実効的に画質が落ちている)がその描画にはあります。
そして、すでに挙げた他の箇所はやはり訂正は不要と考えます。
・・・ということは、予備知識のない審査する側に十分情報は伝わらない恐れが大きい、と考えます。
どんな様子かを少し掘り下げたいと思います。
もともとは立候補ファイルが2月19日にアップされたとき、「煙突がありません」と近隣住民の方もびっくりして、また現地見学をされた方も同じように驚いたというお話をうかがいました。
「たしかに目を凝らしても、このあたり、路地や道路しか書いていないですねえ。どうなっちゃってるんでしょう」ということで、首をひねっていました。
下記がその際のイラストを切り出したものです(ほぼ実寸)。
とはいえ、コメントで、
> 東京都のサイトでPDFで再確認しましたが、載っています。
と、「PDFで見たとき」、その存在が確認できたと教えていただいたので、確実な根拠を持っていらっしゃると思い、おそらくPDFを拡大したのだと理解してこちらでも、あらためてそうしてみました。
このゾーン全体が白亜にきらめき「美化」され、真っ白な様子にここでまた衝撃を受けました。
そして・・・ひょっとして、ドーナツ状のスタジアムの左横から斜め奥に向かって見えている、この白飛びしている、まるで道路のように見える「線」が清掃工場の煙突の「絵」なのですよね、きっと。
なるほど、こちらは偽りなく気づきませんでした。改めてご慧眼に感謝いたします。
実物のこの煙突は、グレーがかった白で、海からでも大いに目立つものです。
俯瞰図としては、この煙突(らしきもの)は近隣の他の建築物と角度がそろっていそうにも見えますが、高さがあるため、二次元化した際の配置が、こうしてまるで道路のように見える描画は図法的に妥当かは計算してみないと分かりません。これだけみると屹立せず、倒れているように感じられますが、それは錯視なのかもしれません。
次に、この描かれ方がイラスト全体の中で特殊だという点を理解するため、もう一度、この「結びクラスター」付近の全体の画像を見てみます。
http://www.tokyo2016.or.jp/jp/plan/
からダウンロードできます。
お台場付近(図の右側の大きな島)のビルを見ると、東京湾の南側、つまり、向かって右斜め上方向から光があたっているイラストですね。多くの建築物にも、それと矛盾のないように陰影がついています。
ただし、このメインスタジアムあたりがタッチは異質です。
ここだけが、「神々しく」後光が差すという神話的な効果を狙ったのかもしれません。
加えて、どう見てもわざわざ(というのは、感性の問題でもあるのですが)、スタジアムではなく、そのすぐ後ろ側の清掃工場付近だけがハレーションを起こしたように、白飛びしています。
他に見られるビルの陰影はこの一帯にはつけられていません。
繰り返しになりますが、もっとも白く輝いて描かれ、いったいどんな構造物なのか分からないないのが、メインスタジアム隣接の清掃工場とその巨大煙突(と思われるもの)であること、都市生活に清掃工場は欠かせないものであるのに、なぜこれを隠すような表現をとるのか、やはりスタジアムの近くは「体裁が悪い」あるいは「不利になる」と考えたのでしょうか。
重要書類だけに、まったく理解ができません。
ここから先は推察に過ぎませんが、なんらかの意図が働いているとされてもやむなし、と思えます。
なにも、うっかりミスに負け惜しみを言うのでもなく、ましてや都知事憎しによる思い込みや作為では決してなく、ただ、お東京都様の高度な芸術的技法のだまし絵に遭ったような気持ちだということです。
結果として、近くの方々が、「あのランドマークが存在しない」と思ってしまうような、高度に芸術的な表現で、(たぶん、できれば)見られたくないものをカモフラージュされている、ということになります。
これもIOCの視察が来ればすぐに分かることですが、少なくとも、このファイルは正直に分かりやすく構想を示すべき性質ものものなのではなかったでしょうか。
もし、日常の経済規模の案件であれば、
「ほら、どうせお祭りなんだから」 「たかがイメージ図だから」 「うるさく言うなもう」
と言えるのでしょう。
でも、他の社会保障支出を差し置いて執り行われる9兆円の巨額なプロジェクトの審査を受ける書類として、この資料の妥当性を疑わないでいられません(こうしたイラスト問題だけではありません)
〜〜〜
上記の煙突うんぬん以外にも、ひとつ前に紹介したように、実態と乖離した記載がある点、たとえば豊洲新市場予定地の緑化の件や、官民の事業構想の中で都合のよいものだけを記載しようとする方針には、やはり同じ市民ですが、わたしは納得がいきません。
もちろん、マンションの近隣イメージ図などが、周辺施設大いに略されて美化されていることは知っていますが、行政機関が国際的なコンペティションに出している文書がこうであることへの疑問です。
オリンピックのための公共事業と目されるものは、未確定のものであっても記載してあり、しかし民間の大規模開発は未確定だから都合よく緑地で表現してしまう、このアバウトさは、すばらしくコンパクトでエコロジーだというアピールポイントの根底にある、東京のイケてる(死語)「先進的な都市計画」の機能性と外観を売りにする招致の趣旨にも反するものではないでしょうか。
何本ものビルがそびえ立つ計画のある地区を、あの「海の森」プロジェクトのように緑化して示すことに、合理性があるとは思えません。
また、「一市民さん」からいただいたコメントにあったように、もちろんのこと夢の島クラスターなどにも、懸念すべき点は山積でしょう。
ただ、緑化の偽りのイメージで豊洲新市場予定地のことを取り上げたのは、ここが他の湾岸地域と異なり、国内最大の汚染地域で、かつお東京都様のたまうところの「不透水層」の中に汚染が進んでいることが、もうすでに明らかだからです。これでは土壌を除去しても地下水からの再汚染があります。東京都が自ら否定していたように、この地区の積極的な緑化など、問題外です。
(資料を仔細に読み込めばさらに何かあるのかもしれませんが、ひとまず、こちらで取り上げている話題に近いところをチェック、という位置づけでアップします)
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