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厳しい現実を改めて突きつけられたコロンビア戦
4年前の南アフリカ大会でベスト16入りした時から「W杯優勝を狙う」と公言し、ザッケローニ監督体制発足後は絶対的エースとして攻撃陣を引っ張ってきた本田圭佑。
日頃、強気の男にとって、24日のコロンビア戦(クイアバ)は過去に経験したことのないほど屈辱的なゲームだった。日本らしいスタイルを出すため、ボールを支配し、パスを回し、数多くのシュートチャンスを作ったにもかかわらず、1-4の惨敗を喫するというのは、本田にとって想定外だった。
自分たちの理想に近い内容で戦い、相手を上回っても、結局ゴールが奪えなければ勝てない…。サッカーの厳しい現実を改めて突きつけられたのである。
「話すとキリがないですけど、細かいところの積み重ねで向こうの方が上回っていたと思うし、自分たちはチャンスを決めることができずに、向こうはチャンスを決めたと。そこに総括されると思います。
試合を振り返ると細かいことはありますけど、自分が言ったことに対しての責任もありますし。とにかくこれが現実。非常にみじめですけど、全てを受け入れてまた明日から進んでいかないといけない。
当然ながら僕の言うことの信用も下がるし、この悔しさを生かすしかないのかなと。自分は自分らしくやっていくしかやり方を知らない。強気しか僕には道はないと思います」と落胆を振り払うように、本田は気丈にミックスゾーンで思いの丈を口にした。
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「精神的改革、目標の改革、物差しの改革が必要になるんじゃないか」
コロンビアに埋めがたい差を突きつけられたショックは大きかったが、試合直後は「やはりこういうサッカーで勝たないと見る人も魅了されない。勝ってないんで『何言ってんねん』って話になるでしょうけど、僕はこのスタンスで行くことが、個々の選手の成長にもつながるというふうに思っています」と自分たちが進んでいた方向に間違いがないと自信を見せていた。
しかし惨敗から一夜明け、ベースキャンプ地のイトゥに戻った本田の話のトーンは微妙に変化していたようだ。
「ゆうべはいろんなことを考えましたけど、一番辛かったのは4年間正しいと思ってやってきた、貫いてきたことが結果として否定せざるを得なくなったこと。
全て自分たちの納得いく試合ができなくて負けた以上、また一から自分自身が物差しづくりというのをしないといけない。それだけ追い込まれているってことなのかもしれないし。
今まで一度だけ、ちょっと状況は違うんですけど、似たようなことがオランダ時代にあったんですけど、それ以上の精神的改革、目標の改革、物差しの改革が必要になるんじゃないかと考えながら過ごしていました。
その中身というのは時間が必要だと思うし、いろんなことを考えながら整理をつけていきたいなと思っています」と本田は大きな軌道修正の必要性を改めて口にした。
彼がそういった危機感を抱いているのも、大会直前までこのチームで結果を出せるという確信があったから。直前のアプローチも意思統一も、チーム全体の結束力も何も問題がないように見えた。本田自身も手ごたえを感じていたという。
「ホントに結果論ですけど、自分はブレてなかったし、迷いもなかった。振り返ると、いい感じだというふうに思っていたわけですよ。
もし僕らにブレがあったという事実を突きつけられるとしたら、やはりそういうところが敗因なのかなと思わざるを得ない。それを見抜けなかった自分自身にも責任がある。そこは難しかったと思いますね」
http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140626-00010011-footballc-socc
「目標を変えると言ったつもりはないし、世界一を諦められない」
「実際コロンビアに挑んで、我々の個以上に相手が上回っている現実、それを補うために我々が相手以上に人数をかけないと自分らしさを出せないことも分かりました。
コートジボワールとの第1戦はそれができなかったし、攻撃では満足のいく形には持っていけなかった。そういうことはホントに1年や2年で解決できる問題なのかを自問自答しながら、何を努力すべきなのかってことから考えないと。
今まで4年間やってきても大きく間違っていたし、結果としてついてこない難しさ。それをすごく感じましたね」と、短期決戦のブラジル大会の持っていき方を悔やむ部分があるようだ。
とはいえ、本人も話している通り、今回直面した課題の答えを見つける作業は一朝一夕にはいかない。2018年ロシア大会への4年間は違ったアプローチが必要ということだけが、現時点で本田が分かっていることだ。
その解決策を見出し、4年かけて努力したとしても今回のように再び世界の壁に跳ね返されるかもしれない。それでも彼は「世界一」という壮大な目標を諦めるつもりはないという。
「僕は目標を変えると言ったつもりはないし、世界一を諦められないということは前にも言いました。むしろ世界一のための作業が過去4年間違っていたならば、正解は何なのか…。それをもう一度、一から見つけたいと思っています」
本田が屈辱から懸命に這い上がろうとする姿勢は、きっと新たな日本代表にもプラス効果をもたらすはず。ブラジルで直面した全てを糧にして、彼は前進し続けるしかないだろう。
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元川悦子.
http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140626-00010011-footballc-socc&p=2
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