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日本代表はもっとできる(ザッケローニ監督)
そして、立て続けの失点である。逆転ゴールを許したときには、本誌127号「2014W杯ブラジル大会DAY1」に掲載したジーコのインタビューの内容を思い出してしまった。夏目祐介記者の日本サッカーに関する質問に対して、ジーコはこう答えていた。
「(ドイツW杯初戦の)オーストラリア戦は試合終了まで残り8分となり、1-0で勝っていた。しかし、1点を取られたら立て続けに3失点してしまった。失点すると精神的に浮き足立ってしまう。これが日本の欠点だ」
「きっと国民性なのだと思う。他の国では考えられないのだけど、なぜか失点に対して過剰な恐怖感や失望感がある。ゴールを奪い合うスポーツなのだから、得点できることもあれば、失点もする。すべて思い通りにはいかないけれど、それがサッカーなんだ。この当たり前が経験として分かれば、日本はもっと強くなる」
8年のときを経ても、日本代表は変わっていなかった。失点に過剰に反応し、直後にきっちり逆転弾まで献上してしまった。振り返れば、昨年のコンフェデ杯のイタリア戦でも連続失点して勝利を逃している。ジーコはこれを国民性だと思うと語る。ザッケローニ監督もまた、すでに気づいている。日本代表がときに集中力を失い、本来の力を発揮できなくなることを──。
だから、この日に限らず「日本代表がよい成果を残せないときは、自分たちの力を発揮できていないときだ」という趣旨のコメントを何度も残している。そして、「勝つためにはまず、自分たちのサッカーをすること」とも事あるごとに語ってきている。実際、コートジボワール戦の前日にも、「(日本代表は)ストロングポイントを強調することになる。そうしたプレーをすることで、これまでやってきた成果をみせることができる」と語っていた。
しかし、大事なW杯の初戦でいつも通りのサッカーができなかった。連続失点するという悪い一面も顔を出した。パフォーマンスが安定せず、好不調の波がある。この原因はどこにあるのか? もはや、ザッケローニ監督の手腕でどうにかなる問題ではない。先に経験しているジーコはその解決方法に関して、「答えがあるなら知りたかったよ」と苦笑いを浮かべて本誌記者に逆に問いかけてきたという。一方、ザッケローニ監督は初戦を終えて、「今日は何が起こったのか? 選手と話し合わないといけない」と語っていた。
もちろん、サッカーは対戦相手がいるわけで、自分たちのカタチで戦えないときがある。コートジボワール戦はどうだったかと言えば、たしかに技術力が高く、フィジカルも高い選手ばかりだったが、それ以前にやはり日本代表の選手たちの動きが堅く、運動量が少なかった。真の力を発揮したとは決して言えない。ポジティブに受け止めれば、だからこそもっとできる余地を残している。ザッケローニ監督も「私は日本代表がもっとできることを知っている」と言葉を残している。ギリシャ戦では、通常どおりのプレイをみせる日本代表が姿がみたい。8年前から成長した日本サッカーの姿がみたい。
文・飯塚健司
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140616-00010000-theworld-socc&p=2
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