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北海道勢として、夏の甲子園で初優勝した2004年時の主将が、母校の監督として甲子園へ戻ってくる。駒苫の佐々木孝介監督(26)。熱血指導で、泥くさく勝負をつかむ新たな「駒苫野球」をつくり上げた。目指すは来春の選抜甲子園大会での05年以来9年ぶりの全国制覇だ。
選手たちが練習を終えた午後10時すぎ、佐々木監督は一人、黙々と住宅街を走る。3月から始めた日課だ。練習後も寮の前で汗だくになって素振りをする選手を見かける。「厳しい練習に耐える選手と同じ気持ちになろう」。現役時代の自分の姿と教え子を重ね合わせるように、きつい坂道も「あと一歩」と言い聞かせ、自分を追い込む。
後志管内余市町出身。遊撃手で、主将としてチームをまとめた。07年夏以来、甲子園出場が遠ざかっていたチームの再建を託され、駒大を卒業した09年の8月、22歳で監督に抜てきされた。
「香田さんのまねごとでは絶対に駄目だ」。社会人野球西部ガス(福岡市)コーチで現役時代の恩師・香田誉士史元監督の守備を徹底する野球を踏襲しながらも、熱い気持ちを前面に出して戦う「佐々木カラー」を出そうと腐心。11年夏の南北海道大会、12年の秋季全道大会、そして今夏の南北海道大会と、いずれも決勝で敗れた。
夏が終わり、気が付いたことがある。「全国制覇した過去の自分が邪魔をしている」。挑戦者として戦っている選手に対し、自分は選手だったころの強い駒苫から脱却できないまま、強豪校と「対等のつもり」で戦っていた。
選手と気持ちを一つにした今大会。優勝が決まり、マウンドで喜び合う選手たちを見守っていると、涙があふれてきた。「背負うものが大きかった。本当に苦しかった。この場に立たせてくれた選手に感謝したい」。最後は選手に胴上げされ、顔を崩した。(運動部 大矢太作)<北海道新聞10月14日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sports/497864.html
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