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ロンドン五輪予選グループDの第1戦、U-23日本代表対U-23スペイン代表が行われ、日本が1ー0で勝利した。
4ー2ー3ー1のシステムで臨んだ日本は、GK権田、DF右から酒井宏、鈴木、吉田、徳永、ダブルボランチに山口と扇原が入り、2列目に右から清武、東、大津が並び、永井がワントップを務めた。
日本はキックオフ直後から積極的にプレスを掛け、2分には清武のパスをゴール前左で受けた永井がダイレクトボレーでスペインゴールを脅かす。
予想された通りボールをつなぐスペインも、5分にはロドリゴがわずかにゴール右に外れるシュートを放つなど怖さを感じさせる。
しかし、ここで日本が主導権を渡すことはなかった。パスをつながれ始めた日本はバランスを意識した守備をするようになり、10分には中盤でのカットからスピーディーなカウンターを仕掛け、最後は永井がペナルティーエリアで相手を慌てさせる。
ボールをつながれる展開にはなった日本だが、良い形でボールを奪った際にはチャンスにつなげた。21分には右サイドで清武がうまくキープして起点をつくると、中央に送ったパスから大津がワンタッチパスで打開を狙う。
25分に右から中央にカットインしたマタに強烈なシュートを打たれはしたが、戦い方を徹底する日本は27分、ロングパスでスペイン守備陣の裏に抜け出した永井が左からクロスを入れ、山口が飛び込んでいく。28分にも清武、大津、永井とつないでペナルティーエリアに侵入した。
スペイン相手に互角以上とも言える内容を見せた日本は34分、ついにスペインからリードを奪う。カウンターからCKを獲得すると、扇原が蹴った左CKをファーサイドで大津が押し込んでネットを揺らす。周囲の予想を覆し、日本が先制することに成功した。
日本の勢いはその後も止まらず、38分にもスペインの隙を突いて絶好機を迎える。DFからGKへのパスを清武がGK前でカットし、シュート。角度がなく枠を捉えることができなかったが、その3分後には、相手のミスに対して抜群のスピードで詰めてボールを奪った永井が倒されると、主審はCBのイニゴ・マルティネスにレッドカード。戸惑いを見せるスペインを10人に減らすことにも成功した。
前線からプレスを掛ける時には後方の選手までしっかり連動し、ブロックをつくって守る際にも統一感の取れた戦いを披露した日本が、理想的な形で前半を終えた。
大津に代わって齋藤が投入された後半も、カウンターから日本が立て続けにチャンスをつくる。50分、東がスペースが空いたところを突いてミドルシュート。これはGKデ・ヘアにセーブされたが、56分にも右サイド清武からゴール前のスペースに出したパスに永井が反応し、惜しい局面をつくり出し、58分にも東のスライディングパスから永井が決定的なシュートで2点目を狙う。60分にもゴール前に運んだ清武が強気に2人をかわして決定的なシュートを打った。これらがいずれも決まらずスコアを動かすことはできなかったが、永井のスピードや清武の技術の高さを生かす攻撃はスペインから余裕を奪った。
1人少ないスペインも、巧みなつなぎから日本守備陣の裏を突く回数を増やしていったが、日本は吉田と徳永のオーバーエイジ組の選手を中心に最後の局面で自由を許さず失点を許さない。
幾度となくビッグチャンスをつくりながらも追加点を決められないことで苦しい戦いが続き、大津に続いて酒井宏も負傷したことで交代カードを使わざるを得ない状況にもなった日本だったが、最後まで集中し続けて守り、攻撃姿勢も持ち続けて強豪スペインに完封勝利。見事な戦いぶりで、歴史的な番狂わせを起こしてみせた。
日本の関塚隆監督は試合後、「選手が最後までよく走ってくれた。しっかりとした日本の組織から生まれた勝利だと思っている。狙いどころをみんなで切りながら、奪って良い攻撃にということを徹底してくれた。期待に応えられるよう一丸となって頑張りたい」とコメント。29日のモロッコ戦、8月1日のホンジュラス戦に向けて意気込んだ。
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