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読売OBが語る渡辺会長の“老害”…巨人内紛どっちもどっち?
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111114/dms1111141124001-n1.htm
2011.11.14 夕刊フジ
誰もが逆らえないはずのワンマン経営者に部下が一人で反撃した。そのワンマン経営者も沈黙を破り、文書で応戦。紳士の球団・巨人軍を保有する日本屈指のメディア「読売新聞」で恥ずべき内輪もめが続いている。どちらに軍配が上がるのか。清武英利球団代表の劣勢が予測されるが、渡辺恒雄球団会長の老害に異を唱える声は正直、多い。読売で記者として活躍したOBの2人の目にも「清武の乱」はこんな風に映っていた。
評論家で作家の塩田丸男氏は読売新聞で渡辺氏と同期だった。
「私は1950年の入社で、渡辺さんとは半年の見習い期間中、同じ釜の飯を食った同期。私の方が2歳年上だが、彼は当時からよく言えばリーダーシップのある男、悪く言えばエラそうなヤツだった」と振り返る。
「正力松太郎社長(当時)とその一族が絶対的な権限を持っていた社内で、新人のくせに1人だけ『オレは絶対社長になる!』と荒唐無稽ともいえる夢を豪語していた。ただ、それを現実のものとし、いまや正力さんをもしのぐ最高権力者となった。その渡辺さんに、配下の幹部が公然と反旗を翻した。読売のOBなら誰もが想像できない大事件だった」と素直に驚いたという。
「読売新聞社も巨人軍も、そして渡辺恒雄という男も、時代の流れの中で何かを変えていかざるを得なくなったということ。社内の内紛がこのような形で表沙汰になったことはOBとして残念としかいいようがない。これを機に、読売グループ全体が風通しの良い会社として新しい時代に入っていくことを期待するほかありませんね」。内紛を好機に変えるべきと話す。
社会部出身のジャーナリスト、大谷昭宏氏も体質を変えるチャンスととらえるが、現実的には難しいとみる。
「清武さんの造反は、風通しのよい組織へと改革する絶好のチャンスだと思う。ただ、残念ながら何も変わらないだろう。渡辺さんからは『どいつもこいつもオレには逆らわない』という余裕が見て取れる。心ある人、志ある人は社外に追い出され、根性のある人は社内におらず、もはや茶坊主しか残っていない。清武さんの同調者が出てくることは考えにくく、ピエロの役回りで終わってしまうだろう」
一石を投じた効果はあるが、内部的には組織を変えるほどの波紋にはならないと予測する。
球団代表就任直後の清武氏を報道・政治討論番組『サンデープロジェクト』(テレビ朝日系)の企画で、インタビューしたことがある大谷氏。
「当時は渡辺さんにとても配慮した発言ぶりで、忠臣というか、ビビっているような印象すら受けた。清武さんは雇われ球団代表としては考えられないほどチーム作り、ファンサービスに熱意を持って取り組んでいた。今回のように、渡辺さんからくちばしをはさまれることが多かったのではないか。鬱積したものが爆発したのだろう」
キレる心理を分析した上で、大谷氏はこう締めくくった。
「渡辺さんがいくら親会社のトップとはいえ、他球団をみてほしい。ヤクルトの社長や楽天の三木谷さんが、ヘッドコーチの人事まで決めているだろうか。あらゆることに介入したいのなら、いっそ試合中にベンチ入りして、パイプをくわえながらバントのサインまで出せばよい」
■ろう−がい【老害】〈企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態〉(大辞泉より)。
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