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野球賭博:書類送検は計30人 豊ノ島、雅山も 警視庁
2011年3月4日 2時30分 更新:3月4日 2時59分 :毎日新聞
http://mainichi.jp/select/today/news/20110304k0000m040148000c.html
大相撲の野球賭博事件で、警視庁組織犯罪対策3課は3日、元大関・琴光喜(34)=本名・田宮啓司=や前大嶽親方(43)=本名・鎌苅忠茂、元関脇・貴闘力=ら賭客26人を単純賭博容疑で、胴元の執行(しぎょう)稔・トレーナー(43)を賭博開張図利容疑で書類送検した。また、既に同罪などで起訴されている元幕下・梓弓の山本俊作被告(35)ら3人を同容疑で追送検した。今回計30人が書類送検され、元琴光喜への恐喝事件を機に昨春発覚した野球賭博の捜査は終結する。
◇客観証拠乏しく26人は不起訴へ
東京地検は元琴光喜ら26人は、容疑を裏付ける客観的証拠が乏しいとして、不起訴処分とする見通し。2月に単純賭博容疑で書類送検された9人は略式起訴する方向で協議するとみられる。
26人の送検容疑は、08〜10年にプロ野球の試合などで賭博をしたとしている。うち22人は現役力士16人を含む日本相撲協会関係者。小結・豊ノ島(27)=本名・梶原大樹▽幕内・豪栄道(24)=本名・沢井豪太郎▽幕内・雅山(33)=本名・竹内雅人▽元床山・床池(29)=本名・池田太=らが含まれている。
また協会の特別調査委員会が八百長に関与したと認定した▽竹縄親方(35)=本名・鈴木孝洋、元前頭・春日錦▽十両・清瀬海(26)=本名・市原孝行▽十両・千代白鵬(27)=本名・柿内大樹=も書類送検された。一方で賭博を認めていた時津風親方(37)=本名・坂本正博、元幕内・時津海=ら4人は公訴時効(3年)で立件されなかった。
他に賭博開張図利容疑で追送検されたのは元十両・古市の古市貞秀(35)と母米子(64)の両被告。野球賭博3ルートすべてが立件された。組対3課は1月、山本被告ら胴元4人を逮捕。2月には現役力士4人を含む賭客9人を書類送検している。【川崎桂吾、前谷宏】
◇関与力士ほぼ全員を立件
野球賭博問題の発覚から10カ月。警視庁による一連の捜査は、今回の書類送検で終結する見通しとなった。賭博が暴力団の資金源になっていたとされる疑惑については全容解明には至らなかった。また取組を対象にした相撲賭博の立件も見送られた。だが、事情聴取に野球賭博への関与を認めた約40人のうち、公訴時効を除いてほぼ全員を立件したことの意義は大きい。
昨年末時点で捜査幹部は全員の立件に否定的だった。力士らから携帯電話58台を押収してメールの解析などを進めたが、賭博を裏付ける証拠には濃淡があったからだ。1、2月に逮捕、書類送検した13人は比較的証拠が多い容疑者だった。
「同様に賭博をしておきながら刑事責任を追及されないのはおかしい」。捜査幹部は最終的に捜査の公平性を重視し、当初立件が危ぶまれた執行トレーナーら新たに27人の書類送検に踏み切った。だが、送検時に「厳重な処罰を求めない」と意見を付けたことは、警視庁が証拠集めに苦慮したことを物語る。
暴力団については、キーマンの組長が既に死亡していたことがネックとなり、逮捕できなかった。だが、山本被告が組長と数千万円をやり取りしていたことなど癒着の一端が明るみに出た。さらに、数千通に及ぶメールの解析で、八百長問題があぶり出された。
警視庁幹部は「捜査は尽くした」と話す。次は日本相撲協会の番だ。協会は「賭博問題の処分は既に終わっている」という姿勢を変えないが、捜査結果を真摯(しんし)に受け止めなければならない。捜査で明らかになった多くの問題に向き合うことが、角界の改革につながるはずだ。【川崎桂吾】
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