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大相撲の現役力士や親方が野球賭博に関わっていたと問題になっている。しかし、野球賭博は何もこの1年か2年だけ行われていたものではあるまい。多分、何十年も前から行われていたものだ。更に、野球賭博をやっていたのは大相撲関係者だけでもあるまい。報道では今のところ、大相撲関係者への事情聴取しか行われていない様子だが、当然胴元である暴力団関係者へ調査は及ぶはずだし、そうなれば、大相撲関係者以外の賭博参加者の解明も進まないとおかしい。 更に言うなら、野球賭博があるならサッカー賭博もあるはずだと言うことだ。賭博で負けがこんだ力士が八百長相撲をやる可能性があると言うテレビ番組があったが、当然、同様なケースとして八百長野球試合や八百長サッカー試合もあり得るわけだ。特に、サッカーの場合は、totoという最高賞金が何億円にもなる宝くじが表立って行われている。そして、少なくとも南米やアフリカではtotoに絡んだインチキがあるとたびたび報じられている。同様なことが日本でも行われている可能性は十分にある。 そして、そうであれば、最も割が良い八百長はサッカーということになるのではないか?近年の大相撲に関する一連の不祥事は、割のあまりよくない八百長から最も割のいい八百長へいろいろな資源を集中させようと言うことではないのだろうか?今後スポーツ人口は少子高齢化に従って減少していくだろうし、スポーツ中継などに支出される費用も今後は減らされていくはずだ。今回の大相撲関係者による野球とばく事件でNHKは大相撲中継の取りやめを検討していると言う。 多分、テレビで大相撲関係者の腐敗を糾弾する人々は、今回の騒動の背景にもっとずっと大きなアンダーグラウンドがあることを知っているはずだ。そして、大相撲関係者の賭博問題だけがこうやって暴かれるとしたら、それは確実に、今回の大相撲腐敗の表面化が、不当な利益をより一層大規模に得られやすくしようと言うアンダーグラウンド関係者の意図に基づいたものであったと裏付けることになり、その片棒をそういったコメンテイターは担いだことことになる。 「暴力団が関わっている疑いのある野球賭博」という言い方を止めるべきだ。現実は確実に暴力団が関わっているのだし、その暴力団の背景には、もっとずっと強力で国際的である強欲集団が存在している。もちろん、博打を黙認するわけには行かない。しかし、こういった全体図を見ないと、却って事態が悪化するのではないだろうか? ほぼ確実に、今回の騒動の背景にはそういった強欲な集団がいる。そして、彼らの意図を認めてしまうことはより広範に日本社会が彼らの餌食になって疲弊していくことを意味するように思う。 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<22>>
大相撲野球賭博の向こう側にある世界、スポーツと賭博の関係
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