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スポーツ後進国 日本 (長野五輪金メダリスト・清水宏保) http://www.asyura2.com/09/sports01/msg/219.html
スポーツ後進国 日本 GENKIのブログ より
先日橋本団長が、日本のスポーツは潜在能力を発揮できていないと語った。 スポーツ選手たちを蝕む、政・官・財・電のスポーツ利権。 日本のスポーツ人口は、4000万人以上と言われ、それに群がる利権屋たちにスポーツを評価する資格は無い。 一連の、朝青龍と相撲協会の問題、オリンピックを巡るジャッジの問題、表面的な現象を問題視して、プロ・アマ問わず陰で舌を出している者たちがいる。 この記事を掲載した朝日もまた、純粋な選手を侵すもののひとつである。 --------------------------------------------------------------------- ≪スポーツ後進国 日本≫ 僕はこれまで本当に多くの方にお世話になった。 地元の方々、応援してくださった皆様、用具の面倒を見てくださる方、日本オリンピック委員会(JOC)の皆さん。 すべての人の支えがあって、4大会連続五輪出場、金、銀、銅メダルの獲得があった。 不遜(ふそん)かもしれないが、申し送りをしておきたいことがある。 少し、厳しい言い方になる。が、聞いていただければ幸いだ。 日本はまだまだスポーツ後進国というしかない。五輪の期間中、国中が注目しメダルの数を要求される。 選手が責任を感じるのは当然だが、ノルマを課せられているような感じにもなる。 それまでの4年間のフォローを国やJOCはきちんとしてきたのだろうか。 政府の事業仕分けが行われ、スポーツ予算は削られる方向になった。 全体的な削減は仕方がないとしても、仕分けの仕方は適切だろうか。 例えばお隣の韓国はスポーツ先進国になった。 国威発揚という特殊な事情があるにせよ、お金の使い方が違う。 日本には国立スポーツ科学センターがある。 韓国にも同じような施設がある。 韓国ではそこに選手が集められ、招集された時点で、日当が出る。日本では利用するのに料金が発生する。 韓国ではもし、メダルを取れば、ほぼ生涯が保証されるのに対し、日本の報奨金は多いとは言えない。 バンクーバー五輪では、JOCの役員、メンバーが大挙して現地入りしている。 予算は限られている。 そのため、選手を手塩にかけて育てたコーチや、トレーナーがはじき出され、選手に快適な環境を提供できていない。 お金の使い方が逆だろう。 競技スポーツだけではない。「1人1ドルスポーツの予算をつければ、医療費が3.21ドル安くなる」という統計を見たことがある。 ヨーロッパではスポーツ省のある国が多い。 スポーツを文化としてとらえる発想が根付いているからだ。生涯スポーツが、また競技スポーツのすそ野となる。 五輪の時だけ盛り上がって、終わったら全く関心がないというのではあまりに悲しい。日本にスポーツ文化を確立させるため、国もJOCも努力を惜しまないでほしい。 (長野五輪金メダリスト・清水宏保) 戦後アメリカからもたらされたものは、爽快なスポーツと、利権の温床であったのかもしれない。
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