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5月23日16時56分配信 夕刊フジ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090523-00000017-ykf-spo
オバQこと横浜・田代富雄監督代行(54)は22日、ナベQこと西武・渡辺久信監督(43)との“QQ対決”の初戦に大勝。試合後にうれしさ余って? 三十数年間封印されていた「オバQ」命名の秘密を夕刊フジに明かした。
試合前の段階で12球団最低のチーム打率.222にあえいでいた横浜打線が、この日は西武のエース涌井に猛打を浴びせ、終わってみれば今季最多の19安打、初の2ケタ得点(15得点)で大勝。田代監督代行の就任効果は神がかっている。
この対戦は、両監督が「どうせ新聞にそう書かれるだろうと思っていたよ」と口をそろえる通り、オバQ対ナベQの「QQ対決」として話題に。しかし、ナベQはともかく、田代監督代行がオバQと呼ばれるようになった理由は、諸説あってはっきりしなかった。(1)顔がオバケのQ太郎に似ているから (2)オバケのような飛距離の本塁打を連発したから (3)極度の鈍足で、「足がない」にオバケをひっかけた−といったものだ。
そこで勝利の余韻に浸る田代監督代行に、直接聞いてみた。すると意外な答えが返ってきた。
「プロ入り(1973年)当初、2軍のコーチだった沖山(光利)さんが呼び始めたんだよ。沖山さんのアドバイスに対して、おれが間の抜けた受け答えをしたんだろう。『おまえは、オバQみたいなヤツだな』と言われた。顔が似ている? 足がない? 全部違うよ」というのだ。
物静かで、自分をアピールすることをしない性格だけに、これまで自ら「オバQ命名秘話」を解き明かしたことはなかった。そんな浮世離れした雰囲気が、田代監督代行の魅力ともいえる。「とにかくあの人には野心というものがない。だから誰もが丸腰で付き合えるんだ」と球団関係者は指摘する。
そんな田代監督代行の就任以降、セ断トツ最下位に沈む横浜のムードが明らかに変わった。
現役19年間、指導者として足かけ13年間、横浜(現役時代は前身の大洋)一筋だ。97年に2軍コーチとして横浜に復帰して以降、1軍監督は大矢−権藤−森−山下−牛島−大矢と変わったが、どれも短命。地味ではあるが、誰よりもチーム事情に精通しているこの人を、もっと早く監督として試してみるべきでなかったか。
一方、西武・渡辺監督も、2004年に2軍投手コーチに就任し、2軍監督を経て、昨年1軍監督に昇格するといきなり日本一の座に輝いた。こちらも若手選手と2軍時代から同じ釜の飯を食い、性格まで完全に把握しているのが強みだ。
ナベQに続き、オバQがチームを浮上させることに成功すれば、いよいよ2軍からのたたき上げの監督がトレンドになるかもしれない。