http://www.asyura2.com/09/social7/msg/861.html
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A.I.R Miyashita Park
宮下公園 アーティスト・イン・レジデンス
http://airmiyashitapark.info/wordpress/archives/category/faq
(転写開始)
0 宮下公園のナイキ化計画って何ですか?なんでナイキ化反対って書いてあるの?
A.「ナイキ化」とは、「宮下NIKEパーク」というスポーツ公園を造る計画で す。その計画に反対しています。
渋谷区と(株)ナイキジャパン(ナイキ)は2009年8月、「ネーミングライツ 基本協定書」を結び、宮下公園を「宮下NIKEパーク」とすると同時に、公園 を全面的改修し、スポーツ公園することを決めました。私たちは、この計画を 「宮下公園のナイキ化」と呼び、反対しています。
計画では、公園はコンクリートやタイルで敷き詰められ、スケートボード場とク ライミングウォールが新設されることになっています。渋谷区は、区民の要望を 受けての計画と強調していますが、要望書は一部の議員の働きかけで提出されて ものであり、賛同署名はナイキの関連企業が集めたものだったことが明らかに なっています。
2008年6月に地元のミニコミによってこの計画が発覚して以来、公園から野宿者 を追い出し、商業施設化するこの「ナイキ化計画」には、多くの人が反対を表明 しています。渋谷周辺の野宿者支援を行っている「渋谷・野宿者の生活と居住権 をかちとる自由連合(のじれん)」をはじめ、「みんなの宮下公園をナイキ化計 画から守る会」などが中心となり運動を展開。渋谷区役所やナイキ本社などで抗 議活動を行うだけでなく、宮下公園で祭りを開くなど、様々なアクションを行っ てきました。更に、2010年3月には、宮下公園を愛するアーティストなどが、 「宮下公園アーティスト・イン・レジデンス(以下、A.I.R)」の活動をス タートし、反対の声は全国に広がっています。
また、国内だけでなく、海外でも、反対運動を支援する動きが広まっています。 今年3月、オーストラリア、パリ、タイなどで反対行動が起こったほか、全世界 から「ナイキ化反対」を支援する声が寄せられています。最近では、海外メディ アも多数この問題を取り上げています。
当初は2008年に8月から工事が始まるとされていましたが、多くの反対の声に よって、工事は何度も延期され、2年が経とうとしています。2010年3月からは、 工事が強行されるのを防ぐために、公園にテントを張って、監視を続けています。
FAQ/0
Published on 2010/06/28 00:56.
Filed under: FAQ
1 ネーミングライツを利用して公演を改修・維持管理するのは、良いアイディアなのでは?
A.今回の計画では、むしろ渋谷区の損失が懸念されています。
渋谷区は、千代田区や港区と並び、全国でもっとも財政的に豊かな自治体のひ とつです。また、財政力指数、経常収支指数、公債費比率などの財政力を総合す ると、全国で最も財政が安定している自治体といえます。今回のネーミングライ ツ契約料は年間1700万円ですが、そもそも、その程度の金額を得るために、公園 の名前を売るほど、財政は困っていません。
つまり、今回のネーミングライツは、財政的な観点で導入されたものではありま せん。実際、区議会議員の長谷部健氏は、メディアの取材に対し、ナイキによる 公園計画を進める手法として、「ネーミングライツなら使える」と行政が判断し た―と話しています。
むしろ、計画通りに進むと、クライミングウォール、スケート場など新しく設置 されるスポーツ施設の維持管理のため、業務委託費が年間4700万円にのぼるとさ れています。つまり、数千万の新たな赤字を発生させる可能性があります。
FAQ/1
Published on 2010/06/28 00:55.
Filed under: FAQ
2 渋谷区議会で議決されているし、問題はないのではないでしょうか?
A.ネーミングライツや改修工事について一度も議会の承認は受けていません。
これまで渋谷区議会では、公園のネーミングライツや改修計画について、一度も 議決をとったことはありません。議決をされたのは、公園の運用を規定する「渋 谷区宮下公園運動施設管理条例」のみです。
宮下公園は、都市公園法に基づいた「都市公園」であるため、公園の目的や性格 の変更には、必ず議会の承認が必要とされています。しかし、渋谷区議会は、公 園の性格が大幅に変わるのにもかかわらず、マスタープランは一度も審議されて おらず、当然、議決は一度も行われていません。
しかも、宮下公園の場合は、ネーミングライツの公募も行われていません。公園 の計画に深く関わった伊藤たけし区議は、メディアの取材に答えて「宮下公園の スポーツ公園化は、近所にある美竹公園にナイキが寄贈したバスケットコート (ジョーダンコート)の騒音対策のために浮上した」と回答。ナイキありきの計 画だったことを認めています。また、2008年2月に開かれた「ネーミングライツ 選定委員会」についても、自分たちの情報が外部にもれなければ、本来は開催さ れなかったはずと答えています。
このように、すべては、区長と一部の区議会議員のわずか数名が、ナイキとの間 で、秘密裏に進めたのがこの計画です。このため、民間企業のお金を導入して区 立公園を「改変」することの可否についても、何ひとつ議決事項は存在しません し、審議もされていません。
そして区議会は、上記の「公園の基本的性格の変更」「民間企業の資金の導入」 について議論しないまま、今年3月、管理条例だけを改訂しました。この区議会 の態度は、行政をチェックする議会の役割を放棄していると思います。
FAQ/2
Published on 2010/06/28 00:54.
Filed under: FAQ
3 古い公園を改修するのがいけないのでしょうか?メンテナンスは必要なのではないでしょうか?
A.今回の計画は「改修」とは言えません。区民の意見を聞かず古い公園をつぶ し、新しい公園を造る行為です。
宮下公園は、戦後の区画整理事業により1948年に誕生し、1966年に渋谷川の暗渠 化と同時期に空中公園に改修されました。駐車場上の人工地盤できた日本初の公 園で、多くのケヤキが植えられました。渋谷の繁華街界隈では数少ない緑地と なっています。
今回のナイキ化計画では、その土をコンクリートやタイルで埋め立て、多くの スペースがスケートボード場やフットサル場などのスポーツ施設で占められる予 定です。これは、老朽化した緑地公園を「改修」する行為ではなく、新しい公園 を造る計画といったほうがいいでしょう。
例えば、これまで日本庭園だった場所が、ゴルフ場に生まれ変わったとします。 これを日本庭園の「改修」というでしょうか。言わないと思います。日本庭園を つぶして、ゴルフ場を造成した」というのが一般的な認識だと思います。
日本庭園を「改修」してもゴルフ場になるはずがないのと同じように、緑地公園 を「改修」してスポーツパークに生まれ変わることなど、ありえません。「改 修」という言葉は欺瞞です。にもかかわらず渋谷区は「改修」という言葉で、区 民をはじめ利用者もマスコミも欺き続けています。
FAQ/3
Published on 2010/06/28 00:53.
Filed under: FAQ
4 宮下公園は暗くて汚いです。ナイキパークとして公演が綺麗になるのはいいことではないでしょうか?
A.フェンス内のゴミは、渋谷区が解体した小屋を放置していることが原因です。
宮下公園は緑地公園として、たくさんのケヤキの木が植えられています。このた め、春から秋にかけては特に、うっそうとした雰囲気があります。このため暗い と感じることもあるかもしれませんが、都会の真ん中にありながら、周辺よりも 気温も低く、静けさが残っています。
夜間の宮下公園は照明が少なく、明治通りにくらべて園内はとても暗くなってい ます。夜の渋谷駅周辺は、電光掲示板や看板の光でまぶしいほどですが、大きな 木々に遮られ、宮下公園の園内には光は入ってきません。だからこそ、宮下公園 では、渋谷の町の中心にありながら、木々の隙間から星を見ることができます。 逆に、曇りの日には、渋谷の街の光が雲に反射して空が明るくなります。このよ うに、渋谷の街の明るさのほうが、異常なのかもしれません。
また、公園には、何箇所か、様々なものがゴミのように山積みされている場所 があります。これを見て、汚いと言う人もいるかもしれません。しかし、これ は、渋谷区が野宿の人たちを代替地に追い出した後、小屋のあった場所をフェン スで囲い、小屋をばらばらに解体したまま放置しているためです。倒れたイス、 割れたお茶碗、ハンガー、靴、本など。A.I.Rでは、そのバラバラになってし まった生活の残骸を、新たに積み重ね、むすび、つなぎ、掛ける作業をしていま す。片づけてしまうと、何も見えなくなります。そこにある物はここで何が起 こっているのかを語っています。
現在、宮下公園の原宿側のスペースには、ゴミ回収がきていません。このた め、公園に来る人、それぞれが持ち帰ることにしています。
FAQ/4
Published on 2010/06/28 00:52.
Filed under: FAQ
5 ナイキジャパンが、CSRとして公園にとりくんでいるのは良いのでは?
A.ナイキが展開しているのは、CSRではなく、マーケティング戦略です。
企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)とは、組織のあり方や 商品の品質、就労環境などに関して、企業の利害関係者に「説明責任を果たして いく」ことを意味します。寄付やメセナ活動など、企業イメージの向上を図るた めの社会貢献活動やそれを利用したマーケティング活動とは、区別されなければ なりません。
今回、ナイキジャパンが行っている宮下公園のプロジェクトは自社のブランドを 地域に浸透させるためのマーケティング行為であり、CSRの活動とは言えませ ん。そもそも、ナイキは、同様の手法を用いた独特のブランド戦略で、スポーツ メーカー世界1位に上り詰めたグローバル企業です。自社工場は持たず、人件費 の安いアジアなどの国の契約工場で生産活動を展開。労働者3万人の年収を合計 した金額よりも、タイガーウッズのスポンサー料のほうが高いと言われていま す。今回のナイキ公園計画も、グローバル企業であるナイキの、ブランディング 戦略、マーケティング戦略の一部であることは自明です。
しかも、計画を推進するために、ナイキは関連する企業などに働きかけて賛同署 名を集めるなど、むしろ、コンプライアンス上、大きな問題を抱えています。 「寄付」という美名の下に、パブリックコメントや議会の承認が行われず、しか も、契約上、公園を自社で自由に使える文言を入れさせるなど、公共性という観 点からも、疑問があります。
FAQ/5
Published on 2010/06/28 00:51.
Filed under: FAQ
6 ナイキジャパンは野宿者問題に取り組んでいると聞きましたが。
A.取り組んでいません。渋谷区の政策は基本的に「追い出し」です。
「宮下公園の工事にあたり、公園はフェンスで封鎖する。住んでいる人はどう なっても知らない。」
2009年7月、渋谷区公園課の職員が、公園で開いた説明会の場で、こう発言しま した。発言者は、公園課の現場責任者。この言葉には区の本音があらわれている と、私たちは考えています。
また、ナイキが野宿者支援をしているという噂もありますが、私たちの知る限 り、ナイキが、渋谷駅周辺や宮下公園で暮らす人々に、何らかの援護的な施策を 自ら行ったという事実はありません。
2009年10月には、公園課と生活保護の運用を行う生活福祉課が合同で、宮下公園 で小屋を構える野宿者向けに、生活相談の窓口を設け、生活保護を中心に相談を 行いました。当時、渋谷区の生活保護窓口は、相談者を窓口で追い返すいわゆる 「水際作戦」を徹底していました。特に、野宿する人々は、役人により罵倒さ れ、人としての尊厳を踏みにじられるような言葉を浴びせられることが日常と なっていました。野宿する人々が一人で相談に行っても、まともな対応をされる ことは、まずありませんでした。そのような、都内でも指折りの悪質な福祉行政 の中での「相談窓口設置」という施策は、まがりなりにもマトモなものでした。
しかし、この相談窓口が対象としたのは、宮下公園で小屋を構え、そこで暮らす 野宿する人々のみ。宮下公園以外の場所で野宿する人々、宮下公園で暮らしてい ても、一定期間そこで小屋・テントを構えていない人々は、相談窓口に行っても 追い返されていました。つまり、この相談窓口は、宮下公園のナイキ化工事を行 うため、工事に際して支障となる野宿者の小屋を、公園からなくすための施策 だったのです。
ちなみに、相談窓口が開かれたのは、わずか1週間。生活福祉課とは別の部屋を 使い、隠れるように開かれました。本来ならば、無差別平等の運用が義務付けら れている生活保護を、ナイキパーク化工事のために、恣意的に運用したのです。
2010年2月、公園で暮らす野宿する人々のもとに、公園課の職員が再び現れまし た。公園課は、宮下公園に隣接する地域に、野宿者のための仮小屋を設置し、そ こへの移動を迫ったのです。行政自身が、野宿者のための小屋を自身で準備する のは前代未聞のこと。ナイキとの並々ならぬ関係がうかがわれます。公園課は、 野宿する人々に対し、移動を強要する執拗な説得を繰り返し、その結果、隣接す る地域に移った仲間もいます。しかし、その仲間たちに対して、仮小屋を作った 以外になんらかの生活援護の施策は行われていません。仮小屋の設置は、宮下公 園においてナイキ化工事を進める目的の下、小屋を持った野宿者を公園から追い 出すために、進められたのです。
このように、渋谷区の野宿者への政策は、基本的に、排除と追い出しであり、生 活を援護するという側面はほとんどありません。
国レベルでは、昨年度から、緊急雇用対策予算が組まれ、失業状態にあり、貧困 に直面している人々が仕事に就けるよう取り組みが始まっています。自治体の中 には、この予算を使って、野宿をしている人が就労できるような仕事を作り出し ているところもあり、公園課や土木課が窓口となって仕事を出しているケースも 少なくありません。しかし、渋谷区においてはそのような施策は一切行われてい ません。
FAQ/6
Published on 2010/06/28 00:45.
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7 ナイキが、渋谷区からネーミングライツを購入したのだから、契約期間中は好きに利用するのは当然では?
A.宮下公園のネーミングライツは、本来の「ネーミングライツ」の範囲を逸脱 しています。
ネーミングライツとは企業が自治体などの公共施設に企業名をつける、又は企業 の特定商品の名前をつける権利のことです。例えば、渋谷区でも音楽を愛好する 人々に長く親しまれていた渋谷公会堂が、2006年に電通経由でサントリーがネー ミングライツを獲得し、渋谷C.C.Lemonホールとなっていますが、ホールをサン トリーが改造するといったことはありません。
今回の宮下公園のケースでは、2009年8月27日、渋谷区とナイキとの間で「渋谷 区立宮下公園ネーミングライツ基本協定書」が結ばれました。協定書のなかには 渋谷区がナイキに対して、ナイキの負担で「本公園の公園施設を改修及び新設す ることを承認する」とあります。
しかし、先ほども書いたとおり、本来の「ネーミングライツ」は、公園の名前を 使えるだけで、公園の「運営」や「構造物の設置・建設」等は、ネーミングライ ツ契約の範疇に入りません。
今回、ナイキが公園工事の計画をたてていますが、これは「ネーミングライツ」 を大きく逸脱しています。ナイキが公共の公園を勝手にデザインできる権利は、 本来、どこにもないのです。
FAQ/7
Published on 2010/06/28 00:44.
Filed under: FAQ
8 スケードボード、クライミングウオールの施設は低価格で良心的なのでは?
A.公園は誰もが自由に使える空間であるべきだと考えています。
今回の計画では、従来のフットサルコートに加え、スケートボード場とクライミ ングウオールが新設され、しかも、利用するための料金が必要となります。
今年3月に渋谷区議会で承認された「渋谷区宮下公園運動施設管理条例」による と、使用料は、フットサルコート一面が1時間6000円前後で、スケートボード場 が2時間につき大人200円、小中学生が100円。クライミングウォールは2時間で大 人が350円、小中学生が200円。低料金とはいえ、公園を利用する人が、経済的に 制限されることは間違いありません。
一方、こうした低料金が民業圧迫も引き起こしています。例えば、宮下公園の目 の前に、クライミングジムがあり、その利用料金は2000円前後。公立のクライミ ングウォールが格安でのサービスをスタートさせることは、大きな打撃となる可 能性もあります。
また、私たちは、施設の料金が無料であったり、民業圧迫がなかったとしても、 やはり計画には問題があると考えています。都市公園法によると、都市公園に設 ける運動施設の敷地面積は、公園全体の半分以下でなければならないと定められ ています。これまでの、2つのフットサルコートが大きなスペースを占め、通路 はその脇にわずかにあるのみで、一般の公園利用者にとっては非常に不便な状態 でした。更にスケートボード場、クライミングウォールが大きな空間を占めるこ とになれば、公園の利用法が空間的により制限されてしまうことになります。図 面上は、都市公園法をクリアしているものの、一部の人しか使えない運動施設の 総面積が、全体の40%以上を占めてしまうのです。
公園は、あらゆる人たちが、それぞれの目的に沿って、日常的に利用することが できる空間であるべきだと私たちは考えています。仮にスケートボード場やクラ イミングウォールが無料で利用できることになったとしても、その観点から私た ちはこれらを問題であると考えています。
FAQ/8
Published on 2010/06/28 00:43.
Filed under: FAQ
9 ナイキパーク化反対であれば、まずナイキの製品をボイコットすべきではないでしょうか。
A.ボイコットもひとつの手段ですが、企業の動きを監視し意見を言う必要があ ります。
1998年ごろ、ナイキに対して、世界中で、ナイキに対する激しいボイコット運動 が起こりました。理由は、ナイキがアジアなどの契約工場で、過酷な児童労働を 行っていたことが明るみになったからです。契約工場はスウェット・ショップ (搾取工場)と呼ばれ、大きな社会問題となりました。ちょうど、日本ではエ アージョーダンのシューズが爆発的な人気を博していた頃です。世界的なボイ コット運動はナイキに打撃を与え、いくつかの改善をナイキに強いることになり ました。ですから、ナイキパーク化反対の意志表示としてボイコットは有効な手 段となりえます。
ただ私たちはナイキブランドを愛好する人たちを全否定するものではありませ ん。購買者は単なる受動的な存在ではありません。企業の動きを監視し、意見を 言うべきだと考えています。今回のナイキパーク化に疑問を持つナイキブランド 愛好者とも私たちは連帯したいと考えています。重要なのは、受動的な存在に陥 ることなく自分たちの声を直接企業にぶつけ、彼らの行ないを是正することだと 私たちは考えています。
FAQ/9
Published on 2010/06/28 00:40.
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10 野宿者や反対派の人たちが公園を占拠してしまっているので、一般市民が公園を使えません。
A.一般市民とは誰でしょうか?野宿者やナイキパーク化計画に反対する私たちも 「一般市民」です
宮下公園のナイキパーク化反対の運動には、多様な人たちが関わっています。ま た現在では、野宿者でもなく、ナイキパーク化計画に反対する団体のメンバーで もない人たちも公園に沢山やってきています。子ども連れの家族や、カップル、 写真学校の学生、ダンスや演劇、漫才、音楽の練習に励む人たち、勤め人、ス ケートボーダー、ショッピング帰りの人たち、その他の大勢の人たちが公園を利 用しています。
ぜひ一度、公園を訪れゆっくりと過ごしてみてください。そして可能であれば色 々な人たちと話してみてください。私たちはそのような出会いと交流こそが公園 の魅力のひとつであると考えています。
「一般市民」と言えないのは、職務中の渋谷区の職員や、議員、警察官などの公 職に就く者だけです。
FAQ/10
Published on 2010/06/28 00:39.
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11 現状の宮下公園は子どもが遊びに来るような場所になっていないのでは?
A.週末は子どもたちが遊びに来ています。
誰を子どもと呼ぶのか難しいところですが、ここでは未就学児から小学生までと 考えたいと思います。
確かに、平日に子どもの姿はあまり見られません。しかし、土日には、親子で公 園を訪れ、遊ぶ姿はよく見られます。子どもたちは、宮下公園の原宿側にあるブ ランコ、プレイマウンテンやジャングルジムで遊んでいます。
そもそも宮下公園は児童公園ではないので、遊具があまり多くありません。渋谷 側にいたっては、一つも遊具がない状況です。1966年の設計図をみると、渋谷側 にも池や噴水がありました。原宿側には花壇やプレイウォールがあったようで す。これらは、フットサル場ができる時に、壊されてしまいました。
今、残っている砂場も、公園課による管理がきちんと行われていなかったのか、 土が固くなっている状態です。ほかの遊具もペンキがはげ落ちています。ここま で公園の維持・管理を放棄してきた渋谷区公園課に対し、私たちは、これまで幾 度となく抗議しています。
今年の4月、私たちは、子どもたちと交流を持つために、宮下公園すぐそばに ある美竹公園に行き、子どもたちと一緒に、イスのペインティングを楽しみまし た。私たちは子どもを含め、誰もが楽しめる安全で安心な公園づくりを目指して います。
もし、宮下ナイキパークになってしまったら、一部のスポーツ愛好家が利用す る公園になってしまい、子どもたちが遊ぶ場所はほとんどなくなってしまうで しょう。また、身体の不自由な方や高齢の方なども、ゆっくりくつろぐことは難 しくなると思います。
FAQ/11
Published on 2010/06/28 00:35.
Filed under: FAQ
12 みんなの公園を、一部の人たちが占拠し続けて良いのでしょうか?
A.工事の着工を阻止するための監視行動として、理解してほしいと思います。
私たちが、公園にいる大きな理由は、工事の着工阻止です。私たちが、提起して いる重大な疑問点について、区とナイキは答えようとしていません。話し合いも ないままに、工事を進めようとしていることに対して、私たちは、テントを張り 泊まり込むことで、抗議の意志を表明し、工事に対する監視を続けています。
私たちは単に公園に居座っているだけではありません。自分たちが公園にテント を置くことと、開かれた公園を作っていくことを同時に行なおうとしています。
区が撤去したベンチを取り戻して配置し直したり、自分たちの手で誰もが休める ような場所を作るプロジェクトを開始しています。また公園に足を運んだ人たち が出会い話し合えるような場を作ったり、公園を与えられたものではない形で利 用していく意味を込めてイベントを催していますが、その際にもイベントに関心 のない人たちが公園を同時に利用できるようなあり方を模索しています。
なお、公園にテントを張ることや住むことについては、昨今の経済状態を含め、 私たちは、ていねいな議論が必要と考えています。単に占拠しているからという 理由だけで、その行為自体を否定することはできないと考えています。
FAQ/12
Published on 2010/06/28 00:33.
Filed under: FAQ
13 一部の人間がベンチ、椅子、テーブルを勝手に公園に持ち込んでいるのは迷惑ではないでしょうか?
A.公園には、誰もが無料で憩えるスペースが必要です。
ベンチや椅子、テーブルといったものを、公園内に置く取り組みは、今年の春以 降、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」と「A.I.R」のプロ ジェクトのひとつとして行ってきました。不要になった椅子やテーブルの寄付を 呼びかけ、手作りのベンチを作り、そして、子どもたちと一緒にペイントしました。
公園とは本来、誰にでも開かれた、安心できる空間であるべきだと、私たちは考 えています。しかし、近年、野宿者などを排除する目的で、公園から椅子やベン チなどを撤去したり、座りにくく斜めにしたり、仕切りをしたりする自治体が急 増しています。渋谷区も例にもれず、宮下公園内にあったベンチのほとんどを撤 去してしまいました。宮下公園は、休憩や休息のための緑地公園であるにも関わ らず、区は、休憩したり、くつろいだりする機能をどんどん低下させていったの です。
私たちは、宮下公園が、誰もが自由に利用できる「開かれた公園」となることを 願っています。椅子やベンチを置くことで、誰もが無料で憩える・休息できる コーナーを、宮下公園のあちらこちらに創りたいと考えています。隅から隅まで 消費空間として塗りつぶされている「渋谷」において、そういう場所は必要だと 思うのです。
ぜひ、一度、宮下公園のベンチに座ってみてください。夏は蚊に刺されるかもし れませんが、きっとゆったりとした気分を味わえると思います。
FAQ/13
Published on 2010/06/28 00:32.
Filed under: FAQ
14 ナイキパーク化に反対する人たちは結局、何がしたいんですか?
A.わたしたちの要求は、計画の白紙撤回です。
私たちの要求は、計画の白紙撤回です。この宮下公園が、お金をかけずに、安心 して、過ごせる場所であり続けるために、今、活動をしています。
公園には、多様な人が集い、様々な形で利用できる場であるという大切な役割が あると思います。疲れたとき休むことのできる場であり、出会いの場でもあり、 創造の芽を育む場であってほしい。一部の企業のマーケティング戦略にのっとっ たスポーツ施設によって、遊び方や使い方を誘導されるような公園は必要ありま せん。
私たちの全てが、市場経済や消費行動そのものを否定するものでは必ずしもあり ません。しかし、渋谷という典型的な消費空間のそばにありながら、その消費的 空間の波に公園が飲み込まれることには、絶対に反対です。お金を使わずに自由 に過ごす公園という空間は、商業的な価値観から見れば、「ムダ」に見えるかも しれません。しかし、公園には独自の価値観があるべきですし、それに触れるた めにこそ、人は公園を訪れているのではないでしょうか。
そんな単なる公園が、ネーミングライツの対象となり、しかもスポーツ公園にリ ニューアルさせられてしまうという事態は、この宮下公園が全国で初めてです。 もし、この公園がナイキパークになったとしたら、全国各地の公園で同じような 事態がおこってしまうかもしれません。私たちは、そうならないよう、願ってい ます。
FAQ/14
Published on 2010/06/28 00:31.
Filed under: FAQ
15 渋谷区に電話したら、反対派の人とは毎日話をしている、と言われました。本当ですか?
A.明白な嘘です。
宮下公園を担当している渋谷区の公園課は、3月16日に工事用仮設フェンスを 張るために来て以来、公園には足を運んでいません。もちろん、施工主のナイキ も工事を担当する東急建設も、設計会社のアトリエワンなどナイキパークの関係 者も、一度も公園に話に来ていません。
公園課は、電話での問い合わせに対し、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から 守る会」と話し合っていると答えているようですが、事実とは異なります。最近 の産経新聞や週間現代WEB版にも、同様の内容が書かれた記事がありますが、 事実誤認ですので、マスメディアは、きちんとした裏づけ取材をしてから、報道 をしてもらいたいと思っています。
これまで、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」では、ナイキによ る説明を求めてきました。しかしナイキは3月24日に予定されていた、自ら主催 の説明会にまで欠席するなど、姿を隠したままです。
こうした状況の中、渋谷区議会の伊藤たけし議員は、6月11日、一般質問で「話 し合いというていねいなやり方は分かるが、反対団体の強制撤去もやむなし」な どと質問。虚偽の事実関係を持ち出し、強制退去を求める見解を述べました。
渋谷区は、宮下公園の問題のみならず、様々な問題で訴訟を抱えるなど、行 政も議会もまともに機能していません。渋谷区の回答を真に受けないでください。
FAQ/15
Published on 2010/06/28 00:30.
Filed under: FAQ
16 何故、「通り抜け出来ます」と言う看板を出しているのですか?
A.誰もが安心して通行ができることをお知らせするために出しています。
看板を出している理由は2つあります。一番目の理由です。公園課が2010年 3月に宮下公園の出入り口に10か所くらい「宮下公園は整備工事のため、平成 22年10月末まで通り抜けができません。」というラミネート加工された張り 紙を掲示しました。実際は、4月1日の工事着工は行われず、通行ができるのに も関わらず、未だに数カ所は掲示がされたままです。通行ができないとの誤解を 防止するために、看板を作りました。
二番目の理由です。会では公園内(原宿側に)にテントを張って工事阻止を続け ています。そのために、原宿側の見通しが悪くなってしまいました。応急の処置 として、看板で説明させてもらうことにしました。その後、極力見通しが良くな るようにテントの配置替えを行いました。また、イベント時においても、通路の 確保に努めています。
FAQ/16
Published on 2010/06/28 00:29.
Filed under: FAQ
17 近隣の住民はどう考えているのですか?
A.渋谷区は近隣住民にもきちんとした情報を開示していません。
宮下公園のそばには、明治通り宮下パーク商店会という商店会があります。商 店会に所属する人は、来客の増加を見込み、スポーツ公園化を推進する立場にあ るようです。また、逆に近隣に住む住民は、従来どおりの緑地公園を望む人が少 なくないと思います。
一番の問題は、渋谷区やナイキが、どのようなスポーツ公園になるのか、最終 的な図面をきちんと発表していないことです。私たちの調べによると、2009 年8 月にナイキと渋谷区がネーミングライツ契約を結んでから以降も、公園の設計内 容は大きく変わっています。これらは、一度も公表されていません。近隣の住民 や商店会、公園利用者に、まったく完成予想図を公開せずに、公園ができるとい うのは前代未聞です。
いざ完成したときに困るのは、おそらく、近隣の住民と商店会の人だと思いま す。それは美竹公園にバスケットコートを設置したときと同じです。情報を開示 せず、無理に計画を進めれば、企業の思惑ばかりが優先し、地域の人の意見が聞 かれることはありません。
FAQ/17
Published on 2010/06/28 00:25.
Filed under: FAQ
(転写終了)
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