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「独りファシズム」より http://alisonn.blog106.fc2.com/
Brown Sugar
元外交官・佐藤優さんの話によると売買される人間の数は推定で年間約400万人だそうです。世界中が市場経済にフォーマット化された弊害なんでしょうが、これは大航海時代の奴隷貿易とか比較にならないくらい人類史上最高(最悪)の規模らしいです。人買シンジケートはEU、東欧、ロシア、アジア、アフリカ、中南米、北米と完全にグローバル化しています。人権団体の調査では、これらの半分が年端のいかない子供であり、工場、農場などで働かされている児童労働者の数は約2億5千万人に上るそうです。当然、容姿に優れた子供は性奴隷用です。意外ですが、児童虐待が厳格に処罰されるアメリカにおいてすら、果樹園や野菜農場でメキシコ人や先住民族の子供を強烈な炎天下や農薬にさらしながら長時間労働に従事させる、なんてことをいまだにやってます。「先進国」に居住しながらも、10歳に満たないような子供が教育を受けられず、搾取され、日常的に虐待を受けてるわけです。
さらに暗部へ踏み込むと、アメリカは世界有数の「児童ポルノ大国」です。近年は減少傾向ですが、最盛期には年間約2000万本のビデオ、DVDが流通され、売上総額はハリウッドの映画会社やテレビ各局など全米のコンテンツホルダーを上回り、まさにアンダーグランドの基幹産業でした。最も高値で取引されるのが「スナッフ・フィルム」と言われる鬼畜系で、無垢な子供を拷問し、解体し、殺害するプロセスを記録したドキュメンタリーとのことですから、人間なんて生物は絶望的に救いようが無く因業深いものです。他にもネタは山ほどありますが、あまりにおぞまし過ぎて書けません........。
チェンマイで逗留してる際に聞いた話ですが、現地じゃ日本円で2万も出せば小学生児童(少女でも少年でも)の買春が市内各所、どこでもできるそうです。もちろんタイでも建前上、人身売買や児童買春は禁止されていますが、収賄により官僚や警察も「シンジケート」に取り込まれている状態で、法律は機能不全です。梁石日の「闇の子供たち」という映画でこの問題がとりあげられてましたが、人身売買どころか臓器売買も横行しています。10数年来現地にロングステイしている方々と会食中、自分は肝炎を患ったことがあり、あまり酒が飲めないと話したところ、「500万円ほど用意すりゃ、肝臓だろうが腎臓だろうが、角膜だろうが、なんでも’新品’に交換してやるよw」と言われ背筋が凍りつきました。この’新品’ってのがミソです。つまり、タイ東北部の貧農や少数民族、カンボジアやミャンマーなど周辺国から子供を買い付け、解体して臓器売買するルートがある、ってのは都市伝説でもなんでもない、現実だということです。
さらに驚いたのは、子供の買取価格、つまり「原価」ですね。地域やブローカーによって幅があるとのことですが、日本円にして4、5万円も出せば十分とのことです。なんせ山岳民族には算数すら習っておらず金勘定ができない、今だ貨幣価値や相場がわからない人も多くいるわけです。上手くやれば家電品との交換で交渉成立なんてのもザラだそうで、これが人間1人、「命」の値段です。市場経済においては人間ですらモノとして流通され、生命に対する畏怖の念もクソもありません。まして人身売買ビジネスというのは、最短1、2ヶ月で数100倍という桁外れのリターンが望めるわけですから、これに資本が投下され一大産業と化すというのも当然の成り行きです。結局、資本主義というイデオロギーは貨幣物の神化現象であり、「資本の利回りを最大化せよ」という啓示においては、奴隷商人や臓器ブローカーですら、神官や司祭に通ずるということです。
我々とはかけ離れた世界のように思われるかもしれませんが、日本でも労働者の3割が非正規、年収200万円以下が1000万人となった現在、貧困による身売り、ってのは身近なことです。青森県の某風俗産業に勤める女性の時給は900円にまで下がったそうですが、これはタイの売春婦より低いレベルです。派遣や期間工、請負という不安定な身分で働く約2000万の人々も、実質、奴隷みたいな扱いを受けます。なんせ雇用継続にあたっては派遣先の人間が生殺与奪の権を握っているわけですから、パワハラ、セクハラ、モラハラなんてのはどこの職場でも恒常的です。結局、憤懣やるかたない思いを押し殺しながらやり過ごすしか方策がないわけで、その挙句に放逐されたら、加藤某みたいに自暴自棄となり無差別殺傷事件を起こす輩が出てくるのも必定でしょう。派遣労働法の改正では「雇用の流動性を促進する!」だの「製品価格の国際競争力を保持するには人件費削減やむなし!」だのと、竹中・小泉コンビはほざいてました。が、賃金抑制は価格に全く反映されず、労働者からピンはねされた金は人材派遣会社の利益に付け替えられ、浮いた人件費は莫大な役員報酬と400兆円規模の企業内部留保と化し、結局、最初から構造改革の詐術だったわけです。
日本でも人身売買の歴史は古いです。中世の「安寿と厨子王丸」が有名ですが、これは奴隷として売られた16歳の少女が水責め、火責めの拷問を受けた挙句に悶死するという酷い童話です。江戸期なんて年貢の納められない農民には娘を女郎屋へ売らせて現金化させるのが徴税手段であり、その際、斡旋業務を行っていたのが寺社の坊主どもでした。明治の廃仏毀釈で襲撃され、寺も仏像も焼きつくされた、というのはそれほどまでに民衆から凄まじい恨みを買っていたわけです。(うちの檀家坊主も盆法要のたびBMW750で乗り付けてきやがりますから、生臭さ全開ですw)また、当時のキリシタン大名は愛だ慈悲だ平等だとか奇麗事並べながら、火薬1樽と引き換えに領民の婦女子50人を海外へ性奴隷として輸出し、ぼろ儲けしていました。記録によると当時の奴隷相場7分の1程度のバーゲン価格ゆえ、買い付けにきたオランダの奴隷商人らがあまりの安さに狂喜したそうです。この間、実に50万人もの娘が世界中に売り飛ばされました。後に「天保の使節団」が欧州を訪れた際、半裸状態で恥部をさらし牛馬以下の扱いを受ける日本人婦女子の姿を見て驚愕したという文献も残ってますな。つくづく悪人や偽政者ってのは、時代は変われど、人を喰いものにするのが生業、という点で全く同じです。
「安寿と厨子王丸」は極悪非道の人買・山椒大夫を頭だけ出して地中に埋め、その首を竹製のノコギリで、太夫の息子・三郎にジワリ、ジワリ切らせるという非常に爽快な結末でしたが、 現代ならさしづめ、純一郎の首を進次郎に切らせる、「凌遅刑」みたいな按配でしょうか。ま、本当の悪党ってのは、こいつらを裏から操ってる連中なんですけどね.........
(以上引用)
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