★阿修羅♪ > 社会問題7 > 683.html ★阿修羅♪ |
|
推薦入試には原則、学力試験がない。学力検査なしで進学できるため、学力低下につながった。学力低下の原因は推薦入試にある http://www.asyura2.com/09/social7/msg/683.html
株式日記と経済展望 2010年2月11日 木曜日 ◆推薦入試 廃止8県…埼玉、千葉など公立高 2009年11月20日 読売新聞 全国の公立高校入試で行われている、学力試験を免除する「推薦入試制度」について、17県の教育委員会が制度の廃止や要件の緩和などの見直しを行っていることがわかった。 廃止に踏み切ったのは、静岡、和歌山の2県で、埼玉、高知など3県も来春の2010年度入試から廃止。さらに3県が13年度までに廃止に踏み切る予定で、各地で選抜方式を学力試験重視に移行する動きが広がっている。 読売新聞が全国の教育委員会に問い合わせたところ、学力試験を免除して中学校の調査書(内申書)や面接などで選抜する推薦入試はこれまで大阪府を除く46都道府県が導入していた。 既に廃止した2県のほか、6県が全受験生に学力試験を課すことを決め、9県では中学校からの推薦がなくても受験生が自由に志願できる「自己推薦型」に転換した。東京、栃木も制度の見直しを検討しており、自治体の約4割が推薦入試の見直しを進めていることになる。 10年度入試から推薦入試を廃止する高知県教委は、全国学力テストで同県の中3の全教科平均が3年連続で46位に低迷したため見直しを決定。公立高の募集定員の半数が推薦入試となっていることから、同県教委は、中学生の学習意欲が低下したと判断。「制度の見直しが基礎学力の向上につながれば」としている。 ◆「日本人はバカになった」は本当か 2月10日 現代ビジネス 「他大学に勤務する先生に聞いた話ですが、(学術本を読ませるのは難しいだろうと思って)『新書を一冊読んでレポートを書いてきなさい』と課題を出すと、『新書ってなんですか? 新しい本ですか?』と学生にいわれて愕然としたそうです。また、私のところにも『ソ連が崩壊したのは戦前ですか?』と平然と尋ねてきた学生がいましたね。我々が常識として知っていることを知らない若者が、確実に増えています」 ためしに身近にいる大学生に「広島・長崎に原爆が投下された日はいつか」と聞いてみてほしい。 本誌が複数の大学生(いずれも都内有名私立大学に通う)に尋ねてみたところ、「1945年8月まではわかるけど、その年はいっぱい『記念日』があるからややこしいですよね」と曖昧に濁す学生や、「1989年8月2日でどうでしょうか? 下4ケタが8982でバクハツですから」とシャレなのか本気なのか判別しがたい答えを返してくる学生に出会った。 大学生の歴史感覚の欠如は、相当深刻なようだ。 徳川家康を知らない 「文系の学生も対象に含めたデータだから、目をつぶってはどうか」という寛容な方もいるかもしれないが、理数系を専攻する大学生の間でも、数学力・理科力の低下は著しいという。立命館大学で経済学を中心に教える佐和隆光教授の話。 「(大学数学の基礎となる)微分積分を理解しておらず、1~2年生の時点で躓(つまず)いてしまう学生が増えていますね。東京大学の理科T・U類クラスの学生でも、微積分がわからない学生がおり、理解できるかどうかでクラス分けが行われているという話も聞いたことがあります」 六大学の一校で物理学を教える教授の話は、さらに衝撃的だ。 「物理の基礎的な講義で、まったく授業内容がわからないという学生が3割ほどいました。これでは授業にならないので、なぜわからないのかを学生に尋ねたところ、『基礎を忘れた』『テキストが文字ばっかりで読みづらい』という意見が多かった。そこで、やむなく教科書に『マンガでわかる物理』を使用することで決着しました。もちろんはじめての試みです」 それでも授業についていけない学生には補習を実施して対応している、とこの教授は言うが、大学で補習授業が行われる光景は、もはや珍しいものではない。日本私立大学団体連合会の調査では、学力低下に対応するため入学後に補習授業を実施する大学は67%に達しており、民間の教育支援企業に補習授業を委託する大学も少なくないという。 大学だけでなく、中学、高校の教育現場でも、補習教育が盛んに行われている。 京都府は'08年に行われた全国学力テストの結果、中学校3年の数学で小学校レベルの分数問題が解けない生徒が約12%もいたことから、昨年より中学1年生に小学校の学習内容を教える「振り返り集中学習」(ふりスタ)の実施を開始した。四角形の角度の計算方法や小数の計算などを復習させるという。 高校の補習授業は、各学校をはじめ、民間の教育会社や指導塾など幅広く行われているが、'09年にはNHK教育テレビの老舗番組『高校講座』でも、義務教育の学習を振り返る放送が開始された。 「第1回目の放送は『15÷(3+2)×3はいくつ?』という小学生レベルの内容でした。驚かれる方もいるかもしれませんが、勉強についていけない高校生は、このレベルから教えなおさなければダメなんです。大手教育支援企業・ベネッセコーポレーションが700校近くの高校を対象にした調査によると、『10倍したり10で割ったりすることができない』『徳川家康を知らない』といった生徒のいる高校も少なくなく、50%の高校が『小学校段階から教育をやりなおす必要がある』と答えているのです」(兵庫県内の高校で数学を教える教師) なぜこれほどまで基礎学力が低下しているのか。「生徒の勉強時間が短くなっていることが学力低下の原因」とこの教師は指摘するが、実際日本の中高生の学習時間は、国際的に見ても短いことが、財団法人日本青少年研究所の調査でも明らかにされている。 ◆OECDが発表した日本の子どもの学力低下は大問題 〜教育の二極化は国力の低下へ直結する〜 佐藤弘弥 2007/12/11 先頃、経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)が発表された。そこで、日本の教育の学力低下に歯止めがかかっていない現実が明らかとなった。今回の調査は2006年度のもので、対象年齢は15歳だった。 「06年の結果によると、OECD加盟国以外も含めた57カ国・地域の中で、日本は科学的な応用力で6位、数学的な応用力で10位、読解力で15位だった。最初の00年、前回の03年と比べると、順位はいずれも下がっている。」(朝日新聞12月4日社説)」 この中でも、数学(1→6→10位)と読解力(8→14→15位)の前回調査(2003年)からの落ち込みが急激だ。「PISAの読解力の試験問題は、文章だけでなく、グラフや図表など資料から情報を読み取り、自分の考えや意見を述べる力を問うもの」(産経新聞12月6日)とされるが、主要各紙は、こぞって懸念の記事を発表した。
東大生に日本のGDPの額を聞いても5000円とか3万円と答える人がいるくらいだ。だから私立大学の1500人に調査しても四則演算で2割が出来ないそうです。もちろん知能に問題があるのではなく小学校や中学校で学習する基本的な能力が身についていないのだ。読書の習慣にしても半数近くの人が一ヶ月に一冊も本を読まないそうですが、これでは日本人がバカになるのは当然だ。 以前にも文部省の「ゆとり教育」を批判してきましたが、学力低下問題の根源は推薦入試制度に問題があるらしい。マスコミなどでは詰め込み教育批判キャンペーンが行なわれて、「ゆとり教育」や「推薦入試」などが行なわれるようになったのですが、「学力低下」と言う現実問題が起きて、文部省も教育方針の転換を求められた。 佐藤氏は「資源のない日本にとっては、国力の低下そのものに通じる致命的な問題ともなる」と指摘しているが、日本の20年間にわたる経済の低迷は日本人の学力低下も一因なのではないかと思う。資源のない日本は日本人の学力低下がそのまま経済力低下にも反映するほど直結した問題なのだろう。 会社員になっても商社マンでも海外駐在を嫌がるようになり、アメリカに何年駐在しても英語がしゃべれない社員がいる。小泉首相、安倍首相、福田首相と皆海外留学などの経験があるが英語が出来ない。麻生首相も日常会話は出来るが漢字が読めなかった。英語なども英語学習の基本が出来ていれば海外留学しなくともできるようになるのですが、基礎ができていないから何年留学しても英語が出来ない。 学級崩壊という前に、学校教育が崩壊していると言うべきなのでしょうが、学校の先生の質の低下が問題にならないのはなぜなのだろうか? 小学校や中学校の内に学習や読書などの習慣を身につけさせないと、進歩しない人間が社会に出て行く事になる。最近電車の中を見ても本を読んでいる人は僅かでケイタイばかり見ている。たぶんゲームでもしているのだろう。 サラリーマンにとっては電車の中が唯一の自由時間とも言えるのですが、本を読んでいる人の姿はいない。私などは千葉に行く時など行き帰りの電車内で一冊の本を読んでしまう。本屋に立ち寄ればどうしても一冊くらいの本を買ってしまう。それくらい普段から本を読んでいないとブログを毎日書くことなど出来ないだろう。 学校の先生も、実社会の経験のないまま生徒を教えると言うのは無理なのであり、生徒たちが一番知りたいのは実社会がどうなのかと言う事だ。私が考えるには学校の教師になるには10年程度の実社会経験者から教員を採用していくべきであり、学校秀才がそのまま卒業して直ぐ教師になっても学級崩壊で鬱病になるだけだ。 校長などは年功序列でなるものではなく、社会実績を残した人を公募で採用して充てるべきだろう。そうしないと実社会とズレが出来てしまって対応に遅れてしまう。「ゆとり教育」や「推薦入試」も理念ばかりが先行して現場が対応できない事から問題が起きている。学校の教員も実社会で通用する人材であるべきであり、専門バカに教えられた生徒が気の毒だ。 学校は閉鎖された社会であり、そこにいる教師たちは実社会の経験のない大人たちであり、一般社会常識とはどうしてもズレがある。生徒たちはその事を敏感に感じ取っているから教師たちがバカにされるのだ。日本は縦割り社会であり新卒で就職すると年功序列終身雇用で横の動きがない。だから無能な教師でもなかなかクビにできない。 底辺レベルの高校などの生徒は、茶髪にピアスなどをしてだらしなくズボンもずり下げている。それだけ学校でも生徒指導ができていないのですが、学力が優秀で品行方正な生徒は私立の学校に行ってしまう。私立なら例外もあるのでしょうが生徒指導もきちんとしないと生徒が集まらなくなる。教師もダメ教師はクビにできる。 子供は小学生くらいから学習の習慣と読書の習慣を身につけさせないと社会の変化についていけなくなる大人になってしまう。しかし今の小学校は付いて行けない生徒はほったらかしにされているらしい。九九が出来なかったら覚えるまで進級させないなどの厳しさが必要だ。しかしTVタックルでも言っていましたが出来ない生徒もトコロテン式に大学まで行けてしまう。 今の高校、大学はベビーブームの頃のまま残っており、底辺の高校、大学は生徒集めに苦労している。早稲田大学でも苦労しているらしい。最近では試験を受けずに入学できる推薦入試で入ってくる学生が増えて、23万人が学力検査無しで入学しているそうです。だから中学レベルの数学が出来ない大学生も出てくる。 このようになってしまったのは詰め込み教育の反動であり、マスコミはこれを批判して文部省が「ゆとり教育」を実施した。父兄たちが望んだわけではない。せっかく高い学費を払って大学を出させても学力が中学生並では父兄たちも怒るだろう。生徒本人にとっても不幸であり、大学出ても派遣やフリーターにしかなれない能力では大学出た意味がない。 父兄たちが望んでいるのは厳しくしつけて教育してくれる私立学校であり、公立学校には落ちこぼれが入ってくる。だから履歴書などでも底辺レベルの公立高校を出た就職受験者はヤンキーだった可能性があるから敬遠されるかもしれない。大学でも底辺レベルの大学卒業者は履歴書に書くに書けない時代が来るかもしれない。大学の名前だけでバカにされるからだ。私の頃は国○舘大学とか○京大学とか大東○化大学とかがそうだった。 バカでも大卒者になれる時代になって、知的エリートが日本からいなくなった。東京大学というブランドも質の低下に直面している。今では大学卒と言う学歴はカネで買える。だから大学を出ても誰も大学並みの学力があるとは誰も思ってはいない。日本の大学はレジャーセンターであり、官僚たちの天下りの場所になっている。教授はもとより理事などになって文部省の予算を分捕るのが彼らの仕事だからだ。文部省の無能こそ全ての教育問題の原因なのだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 社会問題7掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |