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派遣村人2万円もらった途端204人消えた【日刊スポーツ】
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20100109-584004.html
年末年始に開設された「公設派遣村」に引き続き、東京都が失業中のホームレスのために提供している大田区の労働者用臨時宿泊施設「なぎさ寮」入所者のうち、204人の行方が分からなくなっていることが8日、分かった。
都は入所者に対し、求職などのための交通費や昼食代として6日午前に1人あたり2万円を支給した。
その後、施設を無断で離れる人が増えたもようだ。
年が明け、「派遣村」から続々と人が離れている。
都によると、8日の夕食時「なぎさ寮」入所登録者554人のうち350人を施設内で確認したが、外出届を提出した149人、さらに届け出のない55人が戻っていないという。
同施設の門限は午後5時。
以後は特別な理由がない限り、外出は許されていない。
きっかけは6日午前に入所者に配られた現金2万円だったようだ。
当初、都では同施設の提供を開始した5日から、求職活動のための昼食代500円と交通費1000円を1日ずつ渡す予定だったが、長蛇の列ができてしまったため2週間分をまとめて支給。
後日、領収書などで使用した金額を報告し、精算するよう求めていた。
年末から派遣村を利用する46歳男性は「みんな一気に懐があったかくなったので消えたのだろう。
部屋の3割はいなくなった」と話す。
都では今後も登録した入所者の状況を調査、把握していく方針で、関係者は「未精算のまま戻らない人には、生活保護の天引きなど返金を要求していく」としている。
ホームレスの越年施設として昨年末に渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターに設置された「公設派遣村」は、予定を大幅に超える833人が利用。
同村は年明け4日に1度解散したが、都では引き続き、希望者に生活保護申請や求職期間として、18日まで「なぎさ寮」を提供している。
施設は基本的に大部屋に30〜40人。
利用者によると、個室の青少年総合センターに比べ、プライバシーが保てず、盗難も頻発しているという。
求職活動帰りという福岡市出身の44歳男性は「干してある洗濯物まで持っていかれた。
部屋での自分のスペースは布団1枚分だけ。環境は決していいとは言えない」としつつ、多くの“脱走者”が出ていることには「ぜいたくを言える立場じゃないのに」と首をひねっていた。
[2010年1月9日7時59分 紙面から]