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このブログを誰が書いているのか、ほんの一部の人は知っている。その一部の人から話が伝わったらしくて、どうも回りで知っている人が増えている。中には何を言っているのか分からないという人もいる。なぜ分からないのかと思うのだが・・・
この世の中は、テレビや新聞で報道されていることが現実だと思っている人がけっこう多い。無理もないのかもしれない。それで人生うまくいっているなら、それで問題なし。疑問を持つ必要もない。今回の政権交代だって、人生うまくいかなくなった人がやたら増えたから起きたと考えるのが一番自然だろう。何とか主義やら宗教に染まっていなければ、気にすべき事件報道があっても毎日の忙しさで、何が根本にあるのかを考えるまでには至らないのが普通だ。
俺が疑問を持つようになったのは、911のときにアメリカにいたせいだったと思う。テレビニュースを見ながら、急激に戦争に傾いていく米国世論に驚いた。しかし、現地で個人的に話すと、それなりの疑問を口にする。何故なんだろう?テレビを見ていると、アフガン攻撃の話が疑問なしで超圧倒しているのに?米マスコミの報道も変だが、それとは別に、米国民のこのナルシストぶりは何なんだろう?なんてのも感じた。世界の不幸を一変に背負い込んでいるような気味悪さ...
その後はご承知の通り。瞬く間にアフガン攻撃が始まり、その後、イラク攻撃へと向かった。その間、アフガンやイラクについてマスコミで報道されていたことは嘘ばかり。例えば「国際社会は...」とかよく言われるが、いったい全体、「国際社会」ってどこのことを言っているんだろうか。例えば、アフガンに入っている外国軍はほぼ米軍とNATO軍。ロシアも中国もインドもブラジルも加わっていない。つまり、欧米がやっていることに過ぎない。イラクの方になると、もっと範囲が狭まる。ヨーロッパのうち、フランスもドイツも当初から参加していない。むしろフランスは国連でイラク攻撃に反対した。さらには、ブッシュくんご自慢の「有志軍」の数はどんどん減っていった。で、さらに言えば、現在、現地の人たちと戦闘をやっているのは、アフガンでもイラクでもほぼ米軍だけ。これは日本のマスコミ報道ではなかなか目立たないが、事実である。で、さらにアフガンに米軍がやっていることに意味がないことは、米国外交官でさえ認めはじめちゃった(ずっと指摘されていたことだけど...)
米国:「アフガン戦争、理解と自信失った」 外交官「辞表」に波紋 復興指揮を経験
http://mainichi.jp/select/world/news/20091028dde007030002000c.html
米国はもちろんだが、日本のマスコミも嘘に満ちあふれている。俺の回りにいる人たちの中で生活に恵まれた人も、ぜひ疑問を持ち始めて欲しいと思う。疑問を持つことによって初めて共感を覚えたであろうと思えるイラク女性もいる。この女性が書き続けたことは、英語で読んだブログの中でも最高と思える(こちらは日本語)。
Baghdad Burning
http://www.geocities.jp/riverbendblog/
湘南の片田舎から
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/