★阿修羅♪ > 社会問題7 > 468.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://www.asahi.com/science/update/1002/TKY200910020219.html
肝炎の進行、血液検査で簡単判定 産総研など開発 asahi.com
C型肝炎など肝炎の進行度を血液検査で簡単に判定する方法を産業技術総合研究所(産総研)などの研究グループが開発した。肝炎が進行するほど肝がんになる可能性が高まる。今は体外から肝臓に針を刺して細胞を取り出して進行度を調べていて、患者の体に負担がかかる。進行度が簡単にわかれば病状に応じた最適な治療ができ、肝がんの早期発見もしやすくなる。
産総研の成松久・糖鎖医工学研究センター長や溝上雅史・国立国際医療センター国府台病院肝炎・免疫研究センター長らが開発し、横浜市で開かれている日本癌(がん)学会学術総会で3日、発表する。
成松さんらは肝炎が悪化して肝硬変に近づいていく「線維化」に伴って、肝臓のたんぱく質に付いている糖鎖と呼ばれる部分が変化することに注目した。
肝炎や肝硬変と診断された患者125人の協力を得て、血液の中に漏れだしているたんぱく質で糖鎖の型を調べたところ、肝硬変に特徴的な型があることを見つけた。肝炎と肝硬変をこの検査法で区別できるかを88人の患者で調べると、93%の率で正しく肝硬変と判定できた。
糖鎖の型を調べる検査は特殊な装置が必要で、今は限られた研究室でしかできない。普通の病院でも検査ができるように改良を進めており、数年以内に実現したいという。(編集委員・浅井文和)