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教員免許の更新に実際言っている同僚に聞きました。
受講数は30時間、必修は12時間で残りは選択です。
受講費は3万円で、もちろん受講者は交通費も含め自分で払います。受け方は大学によって違うと思いますが、一日5時間受けて6日間とか、6時間受けて5日かよう となっているようです。仕事を6日も休めないので、学習活動に支障をきたさない夏季休業中に講義を受ける場合が多いようです。
講義内容は仕事に役に立つものかどうか聞いてみました。教育一般論が多く、私たちが日々悩んでいる、分かりやすい授業のしかたとか、具体的な教材や使い方、評価をどうつけるべきか、などはないとのこと。なんたって講師が教育現場の経験などない大学教授なのだから。全く役に立たないとは言わないが、部活指導の後、校庭20週走れといわれたら、みんな疲れているし、これからまだ仕事があるのにいやでしょう。それもお金払ってまで。でも走ること自体は体力もつくし、役に立たないとはいえない。そういうことだ。と言っていました。
3人の教師は3万円も払い、時間や交通費も使って、こんなことやりたくない、と言っていました。
私個人としては、廃止になるとは思いますが、確かにこの制度はおかしいと思います。
教師も研修は必要です。外での勉強も抽象的なこと、日本や世界の教育の問題などを学ぶことも必要だと思います。しかし今回の場合、本当に教師の資質向上を考えて考えられた講義なのでしょうか。
不適格教師を首にするならいくらでも他の方法があるでしょう。全教員から3万とって、大学教授からも、ろくな報酬ももらえずやらされている、(一人の大学講師の話)といわれてまでやる必要もないでしょう。
だいたい一回一回講義の終わりにテストをするわけです。講義中にここが大切だよ、と線をひかせるそうす。受講者の教師は 普通に受けていれば絶対に落ちないテストだといっていました。だいたい落としたら年度途中なんて代替教師ってすぐにいませんよ。
教科によっては、引退した70歳の人をお願いしたこともあるのですから。家庭科なんて首にしなくたって資格者が少なくて、地方なんか 女教師ならできるだろうということで、社会や体育の教師がやらされていたのですから。
今必要なのは やるなら学校教育全体の見直しとその中で教師とはどうあるべきか、そして採用からの見直しです。文部科学省は不適格教諭の存在を批判していますが、その人を選んでいるのは(特に新採用教諭)は教育委員会ですよね。選ぶ側の責任はどうなるのでしょうかね。教師本人ばかり批判しないで、そちらの責任も考えて欲しいですね。今は教職採用試験に合格するためのきめ細かい指導をするゼミもいっぱいあるのです。面接や実技テスト(受講者が生徒の役をやり教室での指導をやる)の練習を徹底的にやっているのです。その辺をわかって評価しているのでしょうか。
話はそれましたが、これは他の書き込みでも問題にされていましたが、講師や非常勤講師が受講するかどうかですね。お給料が少ない中で(さらに夏休みなどの休業中は給料がない)交通費かかり、受講費3万円支出して受けますかしら。多くの人は受けるとは思いますがきついですよね。
さらに問題は受講する大学もそこに行くための電車も近くにない地方です。地方では県庁所在地の公立大学で受ける人が多いと思いますが、私の以前勤務していたところでは、1時間半かけて車でいくしかありません。駐車場代もかかります。ガソリン代も。私が今住んでいるところでも、高速道路使えば1時間半弱だけど、下を走れば2時間半。高速代浮かせようとすれば、(往復で3000円位かな)下を走るほうがいいかな。どちらを行くか、なやみどころですね。離島の先生は船と電車かバスを使います。佐渡島と新潟間のフェリーは片道1680円くらいだったかな。2時間20分かかるけど。一番近い大学はどこだろう。
大学がいくらでもあり、交通費も馬鹿みたいにはかからない都会の発想で決めた制度のようですね。さらに低賃金の講師や 市町村で雇われる補助教員(春夏冬季休業中は無給で給料は時給でもらう教師)は地方ではなくてはならない存在なのに。
別に教師に苦労させるな、といっているわけではなく、ただこんなに出費をさせて得る物があるのならいいけれど。と疑問に思うわけです 。
目的はなんだか知りませんが、不適格教員排除より 地方在住者、低賃金教師(講師や非常勤講師、補助教員)いじめになっていますよね。
受講費の3万円は現場の大学講師の給料にきちんと反映されているのか、正当につかわれているのかチェックして欲しいです。