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http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090807dde041040020000c.html
炊き出し:「お米が足りない!!」 昨年の2倍の列、フードバンクが支援呼びかけ
野宿者など生活困窮者向けの炊き出しなどに食材を提供している市民団体「フードバンク」(東京都荒川区)が、増え続ける炊き出しへの支援要請に、米や食材が底をつきかける事態に陥っている。同バンクが食材を提供する市民グループの炊き出しに並ぶ人が昨年の約2倍に増えたためだ。同バンクは「命を支える米のカンパを」と緊急支援を呼び掛けている。
同バンクは、東京都内や神奈川県内で炊き出しなどをする45団体に食料を提供。昨年までは、毎月約600キロの米を無償で配送していた。
ところが、仕事を失う非正規雇用の労働者が増える中、炊き出しの量も急増。東京都墨田区の隅田川沿いで行われている炊き出しでは、一回に昨年(280食)の倍近い500食が必要となった。上野も100食が300食に、池袋は200食が400食など、各地で1・5〜3倍の炊き出しをしている。このため、配送する米も毎月1トン必要になった。7月分の配送後、倉庫の米の在庫は180キロだけになった。8月は800キロをかき集めなんとか配れたが、9月以降のメドは立っていない。
フードバンクの中村光男さんは「危機的な状況だが、炊き出しで命をつなぐ人が大勢いる以上やめるわけにはいかない。何時間も歩いて炊き出しに来ても食事が底をついている例もある。肩を落とす野宿者の姿は切ない」と危機感を募らせる。各地の炊き出しを渡り歩いて、2日に1食で過ごす人も少なくないという。
同バンクは、米や米券、保存食などの緊急カンパを呼び掛けている。送り先は、〒116−0014 荒川区東日暮里1の36の10あうん気付「フードバンク」。送料は原則送り主負担、大量の場合は引き取りの相談に応じる。問い合わせは同バンク(03・5850・4863)。【東海林智】
毎日新聞 2009年8月7日 東京夕刊