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30代の自殺過去最多 若い世代増加 08年警察庁統計
2009年5月14日10時59分
警察庁は14日、08年中に自殺した3万2249人の年代別や原因・動機別などの統計を公表した。30代が4850人と統計を取り始めた78年以降最多となるなど、若い世代が増えたのが特徴だ。一方、50代は長年自殺者が最も多い年代で今回も最多だったが、10年ぶりに7千人を割った。70代以上も減少傾向だ。
自殺者総数は07年より844人減ったものの、11年連続で3万人を超える深刻な状況が続いている。
警察庁のまとめによると、年代別自殺者のうち、50代は07年に比べて10%減の6363人。03年の8614人をピークに年々減り続けている。60代(5735人)は微増だが、70代(3697人)と80歳以上(2361人)はそれぞれ5%減った。
一方、30代は4850人と2年続けて過去最多。10代は611人(12%増)、20代は3438人(4%増)と増加に転じた。若い世代が増えた理由を、不況を背景にした雇用問題や職場のストレスの影響を指摘する専門家もいる。
自殺防止に役立てるため、警察庁は動機・原因を遺書や遺族への聞き取りなどで特定している。52の分類から三つまでの複数選択で、特定できた人は2万3490人と07年より281人増えた。
内訳は、健康問題が1万5153人と最も多く、経済・生活問題7404人、家庭問題3912人、勤務問題2412人が続く。この順位は前年と同じだった。
健康問題の中でも、「うつ病」が6490人(07年比7%増)と昨年同様最も多かった。その内訳を年代別にみると、30代が1204人(21%増)で最多となった。一方、07年に最多だった50代は1161人(9%減)だった。
経済・生活問題では、昨年同様に最多の「多重債務」が1733人(12%減)と負債関係が減少傾向にある。これに対し、「事業不振」が1139人(10%増)、「生活苦」が1289人(13%増)と増えている。
今年に入ってからは3月末までに8198人と08年同期より309人多く、昨年秋以降の世界同時不況の影響が出始めている可能性がある。
http://www.asahi.com/national/update/0514/TKY200905140074_01.html