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不法滞在していた親とその子供達に在留許可を与えるべきかどうか、これはかなり難しい問題ですね。直接当事者家族やこども達に接している支援の人々は許可を与えるべきというでしょう。
しかし法をあづかる人々にとって、そんな簡単な問題ではないと思います。そばにいて、かわいそうといっているのは簡単ですが、その結果を考えれば、逃げ得、を許すことになるのですから。
で、移民大国で、一応人権国家をうりにしているオーストラリアやニュージーランドではどうなっているかというと、こういう場合、こどもはともかく 親の在留は許可されません。母国の言葉が話せないとか、知り合いがいない、なんていうのは理由にはなりません。逆に移民して来る時だって、言葉が話せず、知り合いもいない人だっているのですから。
人道という考えになるのは、こどもと強制的に切り離すとか(この場合、こどもは親といっしょに帰国できるのですから、引き離しにはならない)帰ったら、殺されることがはっきりしている場合などです。
ニュージーランドでは、このようなケースがありました。父親だけが不法滞在者で、妻はニュージーランド人でふたりには赤ちゃんがいましたが、平和にくらしていたその家族は、ばらばらになりました。父親の滞在は許可されませんでした。妻とこどもは夫(国籍は忘れましたが)の国に行くことを望みませんでしたから)。
これらの判断が絶対正しいとは言い切れません。
ただ、不法滞在に時効をもうけたり、こどもが生まれたら許されるということになったら、日本は不法滞在者に甘い国ということはいっきに世界中に流れます。そして、観光やその他で日本に入り、とにかく隠れて赤ちゃんを産み、日本に合法で住もうとするでしょう。マニュアルなどが外国人の中で出回ることでしょう。時効まで彼らを隠すビジネスも生まれることでしょう。
あえて、こどもに自分の国語を教えないということも出てくるでしょう。できる方が不利になってしまうかもしれないからです。
支援者は そういうことも考えて、かわいそうだ、滞在許可をといっているのかな、とちょっと疑問です。
とにかく難しい問題です。人が気に入ったところで生きていくためには国境はいらない、それぞれの文化も自然にかわっていけばいい、という考えにならない限り、気軽にかわいそうといっていられない根の深い問題ではないでしょうか。