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2009/12/10 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/103597
鳩山首相が年内決着を断念して以来、混乱が続く、米軍普天間飛行場(沖縄・宜野湾市)の移設問題。新たな移設先として鹿児島・種子島沖の“無人島”が浮上した。かつて再開発をめぐって、10億円単位のウラ金が飛び交った、いわくつきの島でもある。
鹿児島・西之表市「馬毛島(まげしま)」――。種子島の西方約12キロに位置し、定住者はなく、実質的に日本で2番目に大きな無人島とされる。この島こそ、政府内でガ然、注目を集める新たな候補地である。
「結論先送りにより、辺野古移設の日米合意が事実上白紙化する可能性を踏まえ、政府は新たな移設先を検討しています。グアム、硫黄島、嘉手納統合などさまざまな名前が浮かびましたが、馬毛島も有力な候補地であることは間違いありません」(官邸事情通)
島の面積は8.4平方キロ。普天間飛行場(4.8平方キロ)が、すっぽりと収まる広さだ。
「島のほぼ全域は、馬毛島開発という民間会社が所有しています。地権関係がスッキリしているのも、メリットのひとつです。馬毛島開発の立石勲社長(76)は、東京の建設会社のオーナー。すでに北沢防衛相が立石社長に接触し、省内に馬毛島の調査を指示しました」(防衛省事情通)
立石社長は以前、「24時間運用の貨物専用飛行場を造る」という構想を発表。4000メートル級の滑走路を整備するため、島の森林伐採を進めてきた経緯がある。
「馬毛島開発は伐採を終えており、国のバックアップで滑走路を完成させれば、現在2700メートル級の滑走路を持つ普天間より、優れた軍事飛行場となる可能性もあります」(防衛省関係者)
●竹下登も関わった“利権の島”に再び脚光
馬毛島は07年にも、米軍厚木基地の空母艦載機が硫黄島で暫定実施している夜間離着陸訓練の候補地として名前が浮上した。防衛省が水面下で検討したが、世界遺産の屋久島も近く、訓練空域の一部に入ることから「観光イメージが壊れる」と地元は反発。現在も頓挫したままだ。
普天間の移設も周辺諸島の住民の了解が最大のハードルとなる。
また、この島は旧平和相互銀行の乱脈融資事件の舞台となった“利権の島”としての顔も持つ。
「馬毛島開発は立石社長の手に渡る以前は、平和相銀の関連会社でした。1974年頃から平和相銀の融資を受け、レジャー施設の建設を計画したが、石油危機などで挫折。その後、金利負担の増大から馬毛島の一括売却が平和相銀の最大の懸案となったのです」(事件を取材したジャーナリスト)
平和相銀サイドは83年に超水平線レーダー用地として防衛庁に売却しようと大物右翼に政界工作を依頼。この大物から、20億円もの政治資金がバラまかれたとされる。
「ところが、この大物は現金を贈った議員の名前については口を割らず、東京地検の捜査も86年で打ち切られた。大物が皇民党にも間接的につながっていたことから、竹下登元首相の『ホメ殺し』の遠因になった、と当時は囁かれました」(前出のジャーナリスト)
鳩山首相は6日も公邸で岡田外相と約1時間20分にわたって移設問題を協議した。馬毛島は当初、落としどころとして、主要な極秘カードと位置づけられていた。外相との会談では馬毛島に普天間の機能の一部を移す案が話し合われたとみられている。
(日刊ゲンダイ2009年12月7日掲載)
2009/12/10 10:00 更新