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http://amesei.exblog.jp/10539636/
2009年 12月 08日
マイケルの脅しに連携する長島防衛政務官
アルルの男・ヒロシです。
やはりというべきか、マイケル・グリーンやアーミテージが参加しての、日米同盟シンポで、長島昭久防衛政務官が見事な連携をみせている。
(貼り付け開始)
「普天間県外移設」を批判 長島防衛政務官「あっち行けといえるか」
2009.12.8 19:59
長島昭久防衛政務官は8日、都内で開かれた日米安保に関するシンポジウムで、膠着(こうちゃく)状態にある米軍普天間飛行場移設問題に関し「基地のコストを減らしてくれという人たちは、日本が有事のリスクをどれくらい米国と分担するのかという議論を全くしない。とにかく迷惑施設だからどこかに行ってくれという議論が横行している」と語り、県外、国外移設論を強く批判した。
さらに長島氏は、鳩山由紀夫首相の外交ブレーンの1人である寺島実郎日本総合研究所会長が同日付朝日新聞のインタビューで「日本には、外国軍の駐留を不思議と思わず『いいんじゃないの』と思っている人がいる」と発言していることに触れ、「日本の都合で海兵隊に『あっちに行け』といえるのか。米国のプレゼンス(存在)はアジア太平洋地域の国際公共財だ」と指摘した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091208/stt0912082002010-n1.htm
(貼り付け終わり)
長島議員は、かつては、日米同盟にもとづく、「日米共同指揮所構想」を著作で唱えていた筋金入りのアメリカ派である。この日経のシンポではついに「本音が出た」という感がある。
横田基地を抱える彼の地元では、実はさほど基地への反対が強くない。むしろ、地主が喜んでいるというのが本当だろう。広大な敷地を占領している横田基地と普天間では事情が違う。ただ、この長島発言を沖縄はどう考えるだろう。結局、議論が親米か反米かの議論になってしまう。そんな中、北沢防衛大臣はグアムを訪問している。
実は、麻生政権時代に明らかになったことだが、「(海兵隊の)実数がどれくらい減るのかは分からない」という日本側の認識なのである。
実はお金の問題で考えれば、これをまずはっきりさせるべきで、稼働率の悪いのなら新しくヘリポートを建設する必要はない。有事には米軍に自衛隊の基地を貸し出すなどの協定はあってもいいが、海兵隊部隊が常駐する意味はあまりないようにも思える。安保は結局、予算の問題である。
長島議員は、もともとロードマップで、アメリカ側が大半のグアムに海兵隊を受け入れるという決断を一回はしたことをどう考えているのだろう。友人のマイケルやアーミテージと連携して、日本の自民党が守ってきた、日米安保マフィアのつながりを引き継ぐことはないだろうに。騒げば騒ぐほど、この問題がさも深刻であるように受け取られ、マイケルやアーミテージのコンサルタント料金が上がっていくという仕組みだ。
また、保守派は有事、有事というが、有事になれば、どうせ覇権国であるアメリカはコミットしないわけにはいかないのである。あるいは、シーレーンはどうするとか、日本で守れないではないか、いろいろ議論が出るが、結局は日本一国ではどうしようもない。
日本一国であろうと、アメリカと組んでであろうと、シーレーンを封鎖するときは中国は有事には封鎖するだろうし、平時では封鎖はしないのである。だから、あまり有事のことばかりを考えすぎてもしょうがない、というのが正直な感想である。いずれにせよ、繰り返すが、日本だけが動いてもどうなる問題でもない。国際情勢は日本の意向を無視したレベルで動いていく。
もし、アメリカが覇権国であることをやめるのであれば、いずれにせよアメリカはグアムやハワイに引かないわけには行かない。日本の親米派議員たちが、どう騒いでも、引き止めても、帰るときには帰る。「帰れ、帰れ」という過激な世論の沸騰を避けるためにも、あまり親米派もアメリカに迎合しないほうがいい。
それよりも、アメリカが過去の日米合意(2006年)を“勝手な都合”で一部改変した可能性がある、「ロードマップ・ゲート」の追及を行ったほうがいいのではないか。
いずれにしても、米ソ冷戦構造を引きずった論客が多い。私は寺島実郎を全面的には支持しないが、すくなくとも彼が多国間安保枠組みを推進するという提案を行ったことは評価している。いつまでも日米安保は存在する、と考えるのは間違いで、自然な形で別の枠組みに改変されることが望ましい。
仮に普天間基地の問題が、結局、米国案(あえて日米合意といわない)を飲まざるを得なくなるとしても、いずれ別の基地で同じような問題が生じる。アメリカ側もグアムで地元民との間で基地問題を抱えているようである。日本だけで基地問題があるのではない。
問題はこの問題を大きく取り上げるマスコミだ。新聞各社にはアメリカの「受け皿」がそれだけたくさんいるということだろう。