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格差がわるいとかいう単純なことではなくて格差により大多数の国民が消費能力を消失することによって市場が縮小する。これが大問題。
サッチャー レーガン ブッシュ父子 は、需要と支出、合計さえ同じなら効果は同じと勘違いした。
つまり金持ち100人の資産=貧乏人10億人の資産という状況でも、金持ちが支出すれば無問題と思ったわけ。でも金持ちがいくら、大豪邸 高級自動車 買ってもそれは小さな内輪の枠内で一回購入しておしまいで、そこには、サービスする人間も増えないし、他の労働機会も作らない。
10億円の大豪邸を金持ちが買っても、1人の営業だけいればいいし、創る作業員も1件分とほぼ変わりない。
でも2000万円の住宅を50棟(=10億円分)売り買いするには、たくさんの営業・建築家・労働者が必要でなおかつ彼らの収入を貯金する銀行や、彼らの生活出費する百貨店・学校・娯楽施設などどんどん経済効果が回り広がるわけ。 経済とはそういうものだ。とどまってはいけないのだ。
かつて「金持ちのほうがたくさん消費し、貧乏人は節約して貯金するから市場は縮小する」というトンデモ理論が正論としてとおった。
今から考えるととんでもないペテンだ。実際には金持ちは消費を全部はせず、資産運用だけして、社会全体の消費は縮小した。
そして貧乏人は貯金ゼロなんてゴロゴロで、消費すらうかつにできない有様に。
市場原理主義というのは、格差を生むとかそういうことでなく、「市場そのものを破壊し」「資本主義そのものを崩壊させる」トンでも理論なのだ。この経済システムは構造的欠陥があるのだ。
それを理解せぬままこの欠陥社会システムを維持してはいけないのだよ。
------------ 引用はここまで
格差社会で所得が偏在すればするほど、不況とデフレが進むのかもしれない。
小泉・竹中の持ち出した市場万能主義こそ、今の悲惨な経済状況の根源なのか。
もう取り返しはつかないのかもしれない。