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辺野古より沖縄海兵隊グアム移転こそが米国の眼目?(永田町異聞、12.7)【きっこの日記の補足記事と読める個所も】
http://www.asyura2.com/09/senkyo75/msg/698.html
投稿者 南青山 日時 2009 年 12 月 07 日 18:29:08: ahR4ulk6JJ6HU
 

http://ameblo.jp/aratakyo/day-20091207.html

米軍が沖縄住民のためというより、軍事戦略上の目的で、老朽化いちじるしい普天間に替わる海兵隊の基地を求めてきたことは、このブログでも何度か書いた。
その新基地を名護市の辺野古にするという2006年の日米合意に至る経緯を、チェンジした新政権が検証するというのは、ふつうの国ならあたりまえのことだろう。
「あした普天間基地がなくなっても困るわけじゃない」(週刊朝日)という、元CIA東アジア部長、アーサー・ブラウン氏の冷静な言葉をよくかみしめるべきだ。
米国にとって、在日米軍再編の眼目は、沖縄の新基地ではなく、海兵隊のグアム移転にある。
その施設建設費として60%にあたる、60.9億ドルを日本に負担させる約束をとりつけた。
沖縄駐留の海兵隊員8000人とその家族9000人の移転により、沖縄の負担を軽減する。そのためのグアム移転だから、日本がカネを出して当然だという理屈だ。
辺野古崎にV字型の2本の滑走路をつくり、それを普天間の代替とする日米合意は、11月16日の記事 で書いたように、主として日本側の意向に沿ったものだった。
米側にすれば、新しい基地を造ってくれるうえ「思いやり予算」といわれる駐留経費まで負担してくれるのに、断る理由なんてない。せいぜいそんなところではないか。
その証拠に、「沖縄よりグアム重視」の本音が、ことし6月4日の米上院軍事委員会で、米海兵隊総司令官、ジェイムズ・コンウエイ大将の口から飛び出した。
「普天間代替施設は、完全な能力を備えていなければなりませんが、沖縄では得られそうにありません」
「グアムや周辺の島々、その他アジア太平洋地域での訓練地確保は懸案事項です。海兵隊が納得するまで検討し、必要なら日本政府と交渉しなければならない」
海兵隊の総司令官が、普天間代替施設を沖縄以外に求めるかのような発言をし、具体的にグアムという地名まで出しているのだ。
2006年に「再編実施のための日米のロードマップ」が発表されたあと、米側実務責任者のローレス国防副次官はロイターのインタビューに以下のように答えた。
「海兵隊の沖縄からグアムへの移転は、地球規模の米軍再編にとって重要であり、太平洋地域での前進拠点づくりだ」
グアムにはアンダーセン空軍基地とアプラ海軍基地があり、そこに海兵隊の基地が加われば、状況に合わせて世界のどこにでも迅速に戦力を投入できる巨大軍事ハブが完成するのである。
沖縄の海兵隊をどのように移転するのか。これまで米側が明らかにしてきたのは、第3海兵遠征軍の司令部(うるま市、キャンプ・コートニー)がグアムに移るということだった。
即応体制を維持するため沖縄に実戦部隊を残すというが、これもおかしな話で、「それなら、沖縄は誰が指揮監督するのか」ということになる。
案の定、そうした説明がごまかしだったことを裏付ける資料が出てきた。
ことし11月に米海軍省グアム統合計画室が発表した「沖縄からグアム移転の環境影響評価」は、沖縄海兵隊の下記の組織や部隊の移転を前提にしたものだった。
第3海兵遠征軍司令部3046人、第3海兵師団の地上戦闘部隊1100人、第1海兵航空団の航空戦闘要員1856人、第3海兵兵站グループ2550人の、合わせて8552人である。
航空機については、12機のヘリが常駐し、25機のヘリと30機ほどの飛行機が一時配備される計画になっている。
これについて、伊波洋一宜野湾市長は「沖縄海兵隊の主要な部隊が一体的にグアムへ移転し、そのなかには普天間のヘリ部隊も含まれることがわかった」と強調している。
「普天間基地を閉鎖し、グアムに全面移転すべきだ」と唱える伊波市長は、先月26日、この米軍資料を鳩山首相に手渡して、辺野古案の見直しを訴えた。
もとより、鳩山首相は外交ブレーンの寺島実郎(日本総合研究所会長)の影響を受け、グアム全面移転案を模索しているフシがある。
寺島の考えとは、どのようなものだろうか。週刊朝日11月号のインタビュー記事で、寺島は以下のように語っている。
「沖縄の前方展開兵力をハワイ、グアムの線まで退け、東アジアの有事の際には急派する仕組みに変え、しばらくは日本がそのコストを負担するというプランも米国の一部にはあるんです」
背景として、「米軍の軍事技術の高度化により、相手の情報通信システムを遮断して攻撃をしかける戦略情報戦争の時代になっている」ことをあげる。
ただ、その場合の問題は、寺島のいう「しばらく日本がコストを負担する」ことが、可能かどうかだ。
米軍は日本からの「思いやり予算」をあてにして辺野古への移設を望んでいる。ならば、辺野古を取りやめる代わりに、日本がグアム駐留経費の一部負担をつづけるというのなら、米側としても検討の余地がないわけでもあるまい。
しかし、「思いやり予算」の一部を事業仕分けで「見直し」と判断した鳩山政権が、国外であるグアムの米軍基地運営まで毎年、コスト負担をしていくということになると、国民を納得させることはかなり難しいかもしれない。
米側にしても、日本の世論や政治状況の変化によって、重要拠点・グアム基地の運営が左右されるような不安定な状況は避けたいだろう。
こうして、あれこれ考えていくとまた袋小路に入ってしまうが、沖縄県外移設という難題を解こうと思えば、「グアム全面移転」くらいしか現実的選択肢は見つからないのも事実。
「もうそろそろ限界だ」という岡田外相の弱気な発言からみて、米側はよほど辺野古に固執しているようだが、「グアム全面移転」について突っ込んだ話し合いを試みたかどうか、ちょっぴり気になるところではある。

★先に紹介した「普天間移設を急ぐ人たち(きっこの日記、12.5)【沖縄はマスゴミもぐるになった自民党政権時代の利権の巣窟】」(http://www.asyura2.com/09/senkyo75/msg/621.html)の補足記事として読むことができる。
「米国にとって、在日米軍再編の眼目は、沖縄の新基地ではなく、海兵隊のグアム移転にある」というのに、なぜそれがスムーズに進まないのか、その謎というか、問題点が紹介されている。
ひとつは公共工事利権で一儲けしようとした旧政権の空手形が足を引っぱっているのであり、もう一つはアメリカの台所事情、言い換えればお金の問題だ。
アメリカは、現在、政府も軍もお金がまったくない。
そこで、これまで一声かければ、ドーンと貢いできてくれた、忠犬というか、しこたま稼いでいる(ように見える)日本から、あることないこと因縁をつけ、みかじめ料(用心棒代)をしこたま絞り取ろうという心算ではないか。
そこでアメリカの忠実な広報誌、読売、日経に加えて、赤字転落で大騒動の朝日、心肺停止状態の毎日、もうお亡くなりになっている産経も加担しての大恫喝の真っ最中、というのが現状ではないか。
この記事の書き様を見ると、訓練基地のグアム移転後も、その運営コストとして「思いやり予算」を取られそうである(小生は額にもよるが、それでもマシと考えるのだが、世論はどうなるだろうか)。
ここで民主党の外交力が問われるのだが、いまの岡田を見ていると、どうも荷が重そうである。  

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コメント
 
01. 2009年12月07日 18:50:37
というより皆で芝居をしているような気もするのですが。
岡田さん:パシリ役
北沢さん:アメリカ軍の意向を代表
みずほ:国外移転強硬派
鳩さん:無表情で優柔不断な雰囲気を出して、だらだら結論を先延ばしにする役。
「みずほが連立離脱すると言っているので国会を乗り切れません」と、むかし自民党が社会党をだしにアメリカ側の要求を断ったのと同じ戦法に見えますが。
日米二国間問題というより、日米沖縄の三者問題なので簡単にはいきませんよ。
時間をかければこのような記事も世の中に広まり、本土を含めた国民の意見も変わってゆくと思います。辺野古推進派が先延ばしは困るということは、海外移転推進派にとっては時間稼ぎが有利でしょう。
そのうちアメリカ側が切れると思いますが、日本特有の交渉術なので別に気にすることないです。

02. 2009年12月07日 19:13:29
アメリカ軍のトランスフォーメーションそのもが巨大な利権ではないのか。 ごく普通の常識と言うもので考えれば、財政赤字に悩む合衆国に、軍を維持できるゆとりはもうないはずである。 軍人を含むアメリカの産軍共同体とそれぶら下がっている連中にとって、日米安保が頼みの綱に見えてもおかしくはない。 彼らにとって一番恐ろしいのは、アメリカ市民から軍備を縮小せよと言う声が上がることだろう。 財政が破綻している州政府の悲鳴が聞こえていない筈はないが、市民の困窮を救うという考えからではなく、自分達の利権が失われそうだという恐れからである。 中国の軍備拡張が、彼らのキャンペーンの支援となっている。 

沖縄の利権を確保するためにはテニアン・サイパンの領土権(国連の信託統治)を日本に譲渡し、思いやり予算を吐き出させる手段だって有り得ない話ではない。 N.T


03. 2009年12月07日 21:16:35
米国内、徴兵制から志願制へと変化している。仮に、徴兵制のままであったなら、中東イスラム圏への軍事力行使の持続は不可能であったろう。ベトナム戦争末期を思い出そう……。今の米国は言ってみれば、永久戦争ができるシステムになっている。女衒のごとく、どこかの国から、戦費を調達してもである。真っ当な交渉事でない以上、利に敏い人物は食べ残しの肉を狙わんとするだろう。これは、植民地においてのみならず、本国においても。                    
さて、沖縄であるが、名護市市長選は、自公がという意味でではなく、現職の支持組織はまとまっていない。メディアからの情報戦の一端としての年内決着を煽るのは、反対派の勝利が確定しているからとみる。その後、知事選で元大田知事なみの反対派が就任すれば、地域の反対を理由に、結果として放置しつつ交渉するほうがよい。保守政権ができなかった事を、他の政権でもできないだけだ。総理大臣の指導力のなさでもよい。米国のほうからグアム移転をもちだすのをまつべきと考える。

04. 2009年12月07日 22:22:21
けっきょく普天間基地周辺住民の苦悩はネバーエンディングストーリー

05. 2009年12月07日 22:39:48
グアム移転を待つのは、運を待つと同様に死に等しい。
普天間基地が無くなるのは、北方四島が返還されるが如しである。

06. 2009年12月08日 12:20:38
在日米軍はいらない。鳩山は米に外交カードを提示せよ。

・米ソ冷戦はとっくに終わっている。
・北朝鮮とは、外交により問題解決を図る。
・中国とは、もはや経済パートナーであり、軍事緊張はない。
・中東における米軍は恒久的なものではない。

=それら全て、在日米軍は不要であるとの、明確な理由である。

在日米軍はいらない。即刻日本から完全撤退せよ。それがお互いの為であり、世界の為でもある。

在日米軍=アメリカ資本家マフィアへの援助は、いかなる理由も許されない。



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