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【転載元;http://www.amakiblog.com/archives/2009/12/04/#001546】
普天間問題の決着が越年したという。
この事に関する報道がきょう12月4日の各紙の紙面を一斉に賑わせている。
それらを丹念に読み込んでみた。
どうやらマスコミは大きな誤報をする事になりそうだ。
マスコミが意図的に嘘をついているわけではない。
そこに書かれている事は、今の段階では決して嘘ではないだろう。
しかしマスコミは結果的に大嘘を突く事になるの。私はそう考えている。
一つの大嘘は、普天間基地が越年したことで米国が怒りだす、日米関係が危うくなる、
という嘘だ。
米国は最終的的にはグアム移転を飲むことになる。
その見返りに、日本はさらなる巨額の財政支援と「テロとの戦い」への協力を約束させられる事になる。
もう一つの大嘘は、社民党の抵抗が鳩山首相に越年決定を迫った、という大嘘だ。
今の社民党に連立離脱の覚悟も力もない。
そして連立解消の決定権は小沢幹事長が握っている。
それを端的に示す例が、小沢幹事長が推し進める国会法改革案反対をめぐって見せた社民党の腰砕けぶりだ。
官僚答弁禁止にあれほど反対していた社民党が、小沢幹事長の怒りを見たとたん、震え上がってたちどころに了承に転じた(12月4日各紙)。
小沢幹事長が社民党に「そんなに反対するなら出て行ってもらっていい」と言うだけで、社民党は黙ってしまうのだ。
だから普天間基地決着の越年を決めたのは小沢幹事長なのだ。
小沢幹事長の了解の下に、社民党が国民の前で凄んで見せたパフォーマンスだ。
小沢幹事長の意向を知った上で、鳩山首相もまた「連立維持を大切にしたい」と、あたかもそれが本当に理由であるかのように国民の前で語ったのだ。
福島瑞穂にとってみれば、小沢幹事長了承の下で、党首選を直前に控えたパフォーマンスをさせてもらったということだ。
今後の日本の政治、日米関係はどうなっていくのか。
三党連立を確かなものにして参院選の臨む小沢・鳩山民主党は再び大勝利する。
自民党は崩壊し、社民党、国民新党は民主党に吸収される。
かくて一大国民的政党が出来あがり、その後小沢幹事長悲願の保守二大政党に向けて政界再編が動き出す。
日本の政治から日米同盟に反対する政党がなくなり(共産党をのぞいて)、憲法9条が残されたまま、その憲法9条を完全に否定する日米軍事同盟が並存する奇妙な日本が定着する。