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『日本が「対米従属」を脱する日』(田中宇)…鳩山政権の転換は、当然の流れである。
http://www.asyura2.com/09/senkyo75/msg/629.html
投稿者 新世紀人 日時 2009 年 12 月 05 日 14:29:42: uj2zhYZWUUp16
 

[新世紀人の案内]
私は田中氏に何の義理もありません。
従って、彼の著作の販売宣伝をしているわけではありません。
そうではなく、出版社の要約が優れていてこれだけで結構な読み物になっているからここに出した訳です。
田中氏の本を買いたい方は自由にやってください。
本の性格から国家破産版に出す事も考えましたが、政治的なテーマの掘り下げも深いのでこちらを選びました。
田中氏の多極派と冷戦派の対立構造と捉える見方には私は不足を感じて賛成するものではありませんが現状分析においては彼の評論は優れていると見ています。
敢えて言えば(余計な事だが判り易く読む為には触れておいた方がいいかもしれないので書くわけですが)多極派と冷戦派は役割分担をさせられたり、一方がもう一方から使われていたり、内部対立したり、と言った具合で大局的に同一の目標に向けて互いに働き、その中で不要となった部分は没落してゆく形をとって運動しているのではないでしょうか。
単純対立と考えない方が無難でしょう。対立的弁証法思考が形となった動きでしょう。


http://www.fuun-sha.co.jp/book/57tanakasakai.html

『日本が「対米従属」を脱する日』
―多極化する新世界秩序の中で―

日本は「対米従属」を脱した。60年間、日本はアメリカの傘の下でのんびり、ぬくぬくやってきたがその庇護者がいなくなった。親ガメがこけたら、子ガメはどうすればいいか。
この本には、その答えがある。
テレビや新聞ではわからない情報を発信し続ける
国際ウォッチャー田中宇『日本が「対米従属」を脱する日』
の最新作!

◇のぞき見◇

●世界の多極化は、日本にも多大な影響を与えている。最大のものは、09年9月に自民党から政権交代した民主党鳩山政権が、戦後60年以上も日本の国是であり続けた対米従属から離脱していく構えをとりだしたことだ。米国の覇権が崩壊し、世界が多極型に転換していくのだから、日本は対米従属を続けられなくなる。鳩山政権の転換は、当然の流れである。

●民主党が日本の世論に沿った戦略を打ち出すなら、対米従属の離脱方針にはならず、対米従属に維持に傾くはずだ。だが、日本の視点を離れ米国発の情報を見ると、むしろドル崩壊や多極化の方向性が感じられる。米国の中枢には、ドル崩壊と多極化を誘導している人々があり、彼らの戦略は成功しつつある。キッシンジャー元国務長官とかロックフェラー一族とか、そういった人々は隠れ多極主義者である。彼らが小沢一郎にドル崩壊が近いと伝え、小沢を中心とする民主党がその情報を事実だと考えて、対米従属からの離脱とアジア重視策を新政権の柱にしたのではないか。離脱させたのは、他ならぬ米国自身だと私は思っている。

●対米従属という日本の国家戦略が形成されたのは、朝鮮戦争後である。1953年の朝鮮戦争停戦後、55年に保守合同で、米国の冷戦体制への協力を党是とした自由民主党が結成された。経済的には、日本企業が米国から技術を供与されて工業製品を製造し、その輸出先として米国市場が用意されるという経済的な対米従属構造が作られた。財界も対米従属を歓迎した。日本の官僚機構は、これらの日本の対米従属戦略を運営する事務方として機能した。
 この政財官の対米従属構造が壊れかけたのが70年代で、多極主義のニクソン政権が中国との関係改善を模索し、日本では自民党の田中角栄首相がニクソンの意を受けて日中友好に乗り出した。その後の米政界は、多極派と冷戦派(米英中心主義)との暗闘となり、外務省など日本の官僚機構は、日本の対米従属戦略を維持するため米国の冷戦派の片棒を担ぎ、冷戦派が用意したロッキード事件を拡大し、田中角栄を政治的に殺した。
 田中角栄の追放後、自民党は対米従属の冷戦党に戻ったが、外務省など官僚機構は「対米従属をやめようと思うと、角さんみたいに米国に潰されますよ」と、自民党の政治家を恫喝できるようになった。官僚機構は、日本に対米従属のかたちをとらせている限り、自民党を恫喝して日本を支配し続けられるようになり、外務省などは対米従属を続けることが最重要課題(省益)となった。

●2009年9月25日のG20が開かれた。最終日に、ホワイトハウスとG20が、「G8の代わりは、これからはG20なんだ」という声明を出した。僕はそれを見て、「え!ついに来たか」と思った。1週間ぐらい経って、ドルが崩壊感を強めて、金が1オンス1000ドルを超えた。それで気づいた。「そうか、時代は変わったんだ」と。

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◇目次より◇
第1章 多極化に対応し始めた日本
 「対等な日米同盟」を掲げる鳩山政権
 多極的強調の時代へ
 近づく多極化の大団円
 多極化の本質を考える

第2章 核廃絶と新世界秩序
 核の新世界秩序
 クリントン元大統領訪朝の意味
 オバマの核軍縮
 オバマのノーベル平和賞受賞とイスラエル
 オバマの核廃絶策の一翼を担う日本

第3章 多極化の中で台頭する中国
 多極化の進展と中国
 台頭をそそのかされた中国
 台頭する中国の内と外
 中国に学ぶロシア

第4章 ドル崩壊と新たな機軸通貨の登場
 イギリスの崩壊
 ドル崩壊の夏になる?
 ドルは崩壊過程に入った

第5章 「対米従属」から脱却する世界の国々
 G8からG20への交代
 G20は世界政府になる
 世界システムのリセット
 二番底に向かう世界不況

第6章 日本が「対米従属」を脱する日
 東アジア共同体の意味
 沖縄から覚醒する日本
 民主党の隠れ多極主義
 日本の官僚支配と沖縄米軍

著者へのインタビュー

◇編集部より◇
田中宇(たなか・さかい)という人の分析には、モヤモヤした霧をすっきり晴らし、事態の構造をくまなく見せてくれる、そんなパワーがある。国際関係を見つめる彼の視点はとても鋭くユニークで、そのへんの新聞やテレビの解説ではめったにお目にかかれない優れものである。

1. この本もそうだ。
日本はもう「対米従属」を脱した、と著者は言う。戦後60年、日本は自立心を喪失して、アメリカの傘の下でぬくぬく育ってきた。ところがそのアメリカが力を失い、庇護者としてのパワーがなくなった。親ガメがこけたら、子ガメはどうすればいいか。著者は、「多極化」という大きな潮の流れを見ながら、その問いに答えを見つけようとしている。

2. 日本が対米従属を脱したのは、日本が強くなったせいではない。ユーロ圏や、BRIC(ブラジル・ロシア・インド・中国)諸国が発言権を増しているのは、彼らが強くなったせいばかりではない。ことの本質は、この世界を牛耳る米国中枢の人々が、そうなるように誘導しているせいだ。真のねらいは、従来のアメリカ一極から、あっちにもこっちにも拠点が生まれる「多極化」構造に、この世界を変えようとしている――これが、時代のベクトルなのだ、これを把握しないと大変だよ、と著者は分析する。

3. ここが著者のユニークな視点だ。
欧米や日本などの先進国は、すでに経済的にかなり成熟している。だからこの先、あまり成長が望めない。これまでの欧米中心の体制が続くことは、世界全体の成長を鈍化させる。100年単位で先を考える世界の大資本家にとって、これは不満だ。既得権を捨てても、中国やインド、ブラジルなどの途上国に経済発展させなければ、さらなる発展は望めない。米国中枢が「多極化」を推進するのは、そうした「資本の論理」に基づくものだ。こういう戦略を「多極主義」と呼ぶ。これに対する体制を、米英イスラエル軍産複合体、と著者は分ける。

4. このふたつの体制が入れ替わるようにして、世界の主導権を牛耳ってきた――これが著者の根っこにある視点だ。これは正しいか間違っているかは、誰にも分からない。ただこのパースペクティブで世界の動きを見ると、なるほどとうなずくことが多い。

5. なぜドルが崩壊過程に入ったのか、なぜポンドが瀕死に陥っているのか、なぜ中国がむりやり台頭させられたのか、なぜオバマが核軍縮にあれほど必死になっているのか、日本だけではなく、なぜ世界の多くの国が「対米従属」から抜け出しつつあるのか、なぜG20が世界政府になりつつあるのか、何より日本では、なぜ小沢と鳩山が「多極主義」的な発言をし、それに沿うような行動をとるようになったのか――こうした疑問が、田中の視点で読むと、なるほどと理解できる。

6. 田中宇という著者が、こうした世界的な動きをウオッチングし始めたのは10年ほど前のことだ。共同通信の記者時代、“座敷牢”に異動で飛ばされ、やむなく世界各国から流れてくるナマの情報を読んでいた。これがおもしろかった。ナマで見る情報は、世間で流布しているものと違うことに気づいた。

7. さらに世界の動きを10年間じっと見ていくと、そこに、ある意志が存在することに気づく。それが「多極主義」と「米英イスラエル軍産複合体」だった。換言すれば、前者は「資本の論理」、後者は「帝国の論理」だ。

8. 著者の結論はこうだ。
いま世界の主要なベクトルは「多極化」だ。
覇権国アメリカは、今後のことはそれぞれがやってくれと、ボスの座を降りたがっている。
日本もいつまでも「対米従属」しているわけにいかない。
さて、どうするか。
「対米従属」慣れしたぼんくら頭ではなく、自分の頭で考えなければ、今後にっちもさっちもいかないよ――というのが著者の言い分だ。その兆しは、方々に出ている。
世界の権力構造がガラリと変わる歴史的瞬間が、たった今、進行していると。

著者はこうも言う。
「歴史が変わる時というのは、ファンファーレは鳴らない。
道頓堀に飛び込む者もいない。
何も起きない。
しばらく経って人々は、
あれがその時だったと気づく……」と。
(文責・担当 山平)

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コメント
 
田中宇氏の言わんとするところの「多極主義」と「米英イスラエル軍産複合体」だが、多極主義は冷戦派に対立するものから生まれたと考えるのだろうか。 なんとなく原因から結果を導くのではなく、結果からその原因を見つけるようにも考えられる。 多極主義はロックフェラーのコスモポリタニズムに基があると思うし、アメリカの軍産複合体はアイゼンハワーが指摘したものだと考えるので、現在の世界情勢をこの二つの要因だけで説明して理解するのは無理があるのではないだろうか。 ロックフェラー・キッシンジャーの影響が民主党の小沢氏にまで届いているという推論は、明らかに誤りがあると思う。 と言っても現在の世界情勢、特に経済の面で誰が支配者であるのか、支配者でなくともリーダー的な存在なのか、そのようなリーダーが存在しているのかを含めて、結論を得るところまで至っていないのが本音ではないか。 しばらく経って判ることと言うが、それは百年先のことかも知れない。 N.T
2009/12/05 17:23
ウッドロウ・ウィルソンの提唱に始まる国連主義も忘れちゃいけません。

安保理決議は今もって国際秩序において最大級の権威を持ちますし、国際社会に国家としての地位を占めることはいまだ国連を基準に為されているのです。
2009/12/05 18:51

どうもピンとこない。

普天間問題での政府内のバラバラ感で一貫性のなさ、結論先送りの曖昧振り、首相の指導性の無さ、沖縄県民への約束無視、優柔不断振りは「対米従属を脱する証」と考えていいのでしょうか。
それとも敵を欺く仮の姿なのでしょうか。

田中宇氏よ、是非応えていただきたい。
2009/12/05 20:49

04 2009 年 12 月 06 日 22:52:15
アメリカの軍産複合体やユダヤ系政治家が多極主義者だから、小沢氏ら日本の政治リーダーがそれにのこのこ従って多極化を受け入れているっての?
 ぜんぜん違う。
 簡単なことを難しく考えるのは、中途半端に頭のいい人によくある過ちだ。

 歴史は08年に大きく変わったのだよ。アメリカのエスタブリッシュメントだってもちろん、多くの米国民同様、これからも唯一の超大国でありたいと願っている。しかし、それは非常に困難だとわかっているから、仕方なくより現実的な大国延命策に転換しつつあるのだよ。

 日本の最大貿易相手国は中国に取って代わり、それは今後も変わらないだろう。
しかし、それはもちろん、中国に「土下座相手」を替えるということのはずはない(ねとうよ、は土下座外交しか発想できないみたいだが)。
 小沢氏も言うように「一党支配の中国がこのままのはずはない。民主主義の日米が手を携え、中国の民主化に協力する」ことが求められよう。
 日米が対等でなければならぬのは当然。なんでもかんでもロックフェラーあたりに指図されてるなんて思うのは、これまた一種の「隷米汚脳」なんじゃないかなあ。


05 2009 年 12 月 07 日 00:06:47
このまま民主党政権が続けば日本は崩壊します。
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/1989082.html

日米対等。

米国が輸入する分だけを日本が輸出出来る。
これが≪経済の対等≫です。

日本が保有する100兆円分の米ドル債を売却しドル外貨準備高をゼロにする(半減させる)。
これが≪金融の対等≫ですが、これを日本政府が発動させれば、一時的に世界の金融市場は大混乱に陥り、世界中から日本は非難を受け、世界との【金融戦争】になり、アメリカは日本に対して穀物等あらゆる物資の輸出を停止させます。
中国もアメリカに同調するはずです。
そして日本が売却するドル債を全て買い受け、米中緊密度をアピールして中国はアメリカに従順であるという姿勢を明確にします。

米国が民主党対等策を実践した場合、日本の輸出企業は壊滅的な打撃を受け外需経済の日本経済は崩壊することになります。
そして日本国民は飢えに苦しむことになりますが、ドルを失った日本に世界中の国は何も売ってくれなくなります。

このまま民主党政権が続けば日本は崩壊します。

幾度となく米側と協議し実情が分かった筈の岡田外務大臣はその職をかけて鳩山総理に直言する時期に来ています。
それが受け入れられない場合には抗議の辞任をするべきだと言えます。

岡田外務大臣が辞任をするかどうか。
それとも優柔不断に陥り、このまま日米関係を崩壊に導くことになるのかどうか。
岡田外務大臣の責任は非常に重いといえます。


06 2009 年 12 月 07 日 00:07:25
(続き)

貧困率世界最悪(一人親世帯)と崩壊する日本経済
日本の<一人親世帯>の貧困率は世界最悪と厚生労働省は発表していますが、一人暮らしの65歳以上になりますと女性はなんと≪52.3%≫が貧困となっており、男性でも≪38.3%≫となりGDP世界第2位の国としては異常な姿となっています。

<詳細>
*貧困定義 年間所得124万円以下

日本全体の貧困率は15.7%であり、これも世界一裕福な国と見られている日本国としてはあり得ない高さですが、高齢者になればなるほど貧困率が高くなり、一人親世帯の貧困率は50%を超えるという、世界最悪の状態になっているのです。

問題は今後です。
日本は未曾有の財政悪化に苦しんでおり年金支給の減額は避けられず、と同時に国内需要の減少が進みますので、高齢者雇用の削減等が進み、高齢者の貧困が益々進むことになります。


07 2009 年 12 月 07 日 00:07:55
(続き)

税収が35兆円〜37兆円しかない中、100兆円もの予算を組んでいる日本国ですが、高齢者が貯蓄を取り崩している今、国の金庫が空っぽになる来年4〜5月には国が債務不履行を起こす事態も想定できる、ぎりぎりの状況になってきているのです。

*企業の赤字決算で税収が激減し『予定納税』も殆ど見込めない状況になってきており、国の金庫が空っぽになるリスクが来年4〜5月には出てきます。
来年度には【国債】を150兆円以上発行することになっていますが、引き受け手がある間にはいいですが、金融市場が一斉に国債にNOといった場合、国債発行が止まります。


このような中、民主党政権は最終的には【JAL救済】のために7,000億円程の税金を投入するとの事ですが、その国が破綻するリスクが高まってきており、【JAL】も【日本政府】も破綻という事態になるかもしれません。

国の財政が破綻するリスクは着実に高まってきており、金曜日にNY市場で円が急落しましたが(−2.23%)、一日で10%、20%という暴落を演じ始めればもはや日本には後がなくなります。

迷走する民主党政権に世界の投資家が見切りをつければ円は大暴落を演じます。
民主党政権には日米は対等であり、在日米軍を削減させるべきとの意見を述べる”重鎮”がアドバイザー役についていますが、先日の訪米の際には軽くあしらわれており(本人はそのような自覚はないようですが)、米側は日本に対して不信感というより、あきれ返っており、中には『日米が対等というのであればそのような振る舞いを米国政府がすればよいだけである。そうすれば日本の”愚か者”に日米対等という意味が分かるのではないか。』と述べる者も出てきています。


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