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(回答先: 世界の政治経済を見る個人的な視点 投稿者 真夏の海の家 日時 2009 年 12 月 04 日 19:24:57)
>間違いだらけなので、ここでは、「貯蓄」だけに話を絞る。
とか、
>この中でtaked4700さんが挙げている2点は、失礼な言い方になるが、認識そのものに欠陥があると思える。
というのは、かなりおかしくはありませんか?
だいたい、真夏の海の家さんの書かれていることは、論理矛盾というか、論理そのものになっていないものがある。たとえば、次の二つだ。
1.
>貯蓄の概念というか、貯蓄の統計の仕方がというか、そういうのが日本と米国で全然違うんですよ。日本人が考える貯蓄では、日本人の貯蓄は確かに減っている。収入が減っているのだから当たり前。これに対し、米国の場合は、貯蓄が増えているというより、今まで消費に使っていたカネを支払いに回しているというのが正確であり、実情。
>米国で貯蓄が増えているなら、住宅バブルの好景気のときに増えていなければおかしい。ところがマイナス。住宅バブルの頃、米国民は値上がり幻想で借金しながらモノを買っていた。バブル崩壊で、その借金がもうできなくなり、その頃の借金を返す方向にずっと向かっている。つまり、米国民は貯蓄をしているのではなく、借金を返していて、それが貯蓄として発表されている。
どちらも、まったくのウソではありませんか?アメリカの統計の方法が日本と違っていて、借金返済が貯金とみなされているというのは真っ赤なウソ・デマですよね。
2.
>しかし、現在の状況を考慮すると、このデータも信用しきれないんですよ。住宅バブルのときの住宅買いは、それなりの資金があって買ったわけじゃない。だから、すぐに手放すことになる。さらに住宅ローンを組むのと並行して、キャピタル・ゲインを見込んでカードも使っている。それがみんなパーになり、借金が残っている。さらに仕事は減り、労働時間は短くなり、可処分所得も調整前でほんの少し増えているだけ。常識的にこれで貯蓄が増えると考える方がおかしい。日本人が考える貯蓄ができるわけがない。
>統計そのものが変なのに、それを前提に話を進めても意味がない。むしろ、可処分所得がどこに回っているのかを考えた方が正確。米国は借り入れ金利がかなり高いから、日本人が思う貯蓄をするより、返済に回した方がはるかにいい。米国はそういう状況。
引用されている英文記事は、今年の秋の数字。つまり、リーマンショックの影響などがあって、景気が下向いているので貯金に回す金が無くなっているというだけの話。ところが、僕が書いた記事の根拠は、もっと長期的なものだ。2006年ぐらいから2008年の頃の日米の貯蓄率、そして、日本とアメリカの人口構成の違いからの議論だ。つまり、真夏の海の家さんの論理は、そもそも前提が異なっていて、反論になっていない。それどころか、恣意的に、前提条件を変え、議論を誘導している。どこかの国のやり方によく似ていると感じるがどうか?