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http://blog.goo.ne.jp/kurokuragawa/e/7c7f3c7bc9d3adb344dd16961dd57aee
陰謀論に染まっていた小池百合子議員
2009年12月01日 | 政治・外交
小池百合子議員の「つぶやき」http://twitter.com/ecoyuri/status/6083239039はどうやら本気だったらしい。
私は「貧すれば鈍すとは言うけれどバカだなあ」「中共陰謀論はさすがにジョークだろう(トンデモすぎるし)」と思ったのだが、甘かった。
KOIKE Yuriko *メールマガジン* - 日本骨抜き政策http://www.yuriko.or.jp/mail_m/090921.shtml
民主党の小沢幹事長が、「外国人地方参政権」の成立に意欲を見せている。
国家や領土などへの基本的意識が希薄な日本では、
この制度の安易な導入は極めて不適切、危険といわざるをえない。
そもそも現代の日本人の国家意識がなぜ希薄なのか。
昭和47年に明らかになった中国共産党による秘密文書なるものがある。
1.基本戦略:我が党は日本解放の当面の基本戦略は、
日本が現在保有している国力の全てを、我が党の支配下に置き、
我が党の世界解放戦に奉仕せしめることにある。
2.解放工作組の任務:日本の平和解放は、下の3段階を経て達成する。
1国交正常化(第1期工作の目標)=田中角栄
2民主連合政府の形成(第二期工作の目標)=小沢一郎
3日本人民民主共和国の樹立・天皇を戦犯の首魁として処刑(第三期工作の目標)
つまり、民主党による政権交代で
2の民主連合政府の形成という目標が達成されたことになる。
韓国も、この戦略に呼応した対日工作に便乗すれば、独自の地位確保が可能となる。
一方で、安岡正篤が主張したGHQの日本占領政策の基本政策はこうだ。
1.基本原則「3R」(復讐、改組、復活)
2.重点施策「5D」(武装解除、軍国主義排除、工業生産力破壊、中心勢力解体、民主化)
3.補助政策「3S」:(SEX、SPORT、SCREEN=日本弱体化)
安岡によると、この日本骨抜き政策を、日本人自身がむしろ喜び、迎合したという。
その代表は日教組など悪質な労働組合であり、
結果として言論機関の頽廃を招いたという。
国家戦略局を目玉とする民主党だが、「対霞が関」だけの戦略を練るようでは、
市民オンブズマンの域を出ない。
単に日本弱体化を進め、対日工作を促進する国々の下請け機関だ。
「友愛」精神だけでは、権謀術数渦巻く世界政治での生き残りは厳しい。
イチローのアシストで鳩が決めたシュートは、実はオウンゴール。
歓喜の声とともに、スタンドで打ち振られる旗が、
日の丸を切り裂いた民主党旗では、あまりに情けない。
衆議院議員 小池百合子
「何ですかこれは?」 "What is this?"
「はい、典型的な陰謀論です。」 "This is a typical conspiracy."
驚きのあまりつい英会話の練習をしてしまった(何のために)。
小池議員が外国人参政権に反対するのも民主党を批判するのも結構だが、その根拠が「昭和47年に明らかになった中国共産党による秘密文書」では話にならない。ちょっと検索してみたけれど、「中国共産党の秘密文書」なるものは「シオンの議定書」や「田中上奏文」なみにウサン臭い代物である。というか怪文書だろこれ。
中国共産党 「日本解放第二期工作要綱」http://www004.upp.so-net.ne.jp/teikoku-denmo/html/history/kaisetsu/other/nippon-kaihou2.html
中央学院大学の西内雅教授(故人)が昭和47(1972)年にアジア諸国を歴訪した際、偶然、入手した秘密文書。内容は中国共産党(以下、「中共」と略)が革命工作員に指示した陰謀で、当時から現在に至る迄、「中国」(支那)の対日謀略は秘密文書の通りに続いていると見られる。尚、この秘密文書の真贋(しんがん)に付いては、今日に至る迄、「当事者」である筈の中国共産党が一切コメントしていない為、定かでは無い。但(ただ)し、以下は私見だが、若(も)しも、この秘密文書が中共及び「中国」を貶(おとし)める目的で捏造されたものであるならば、事ある毎(ごと)に外交部報道官を通じて対日批判をしてきた中共が存在の否定と対日批判をしない筈が無い。にも関わらず、肯定、否定、何らのコメントも発表しないと言う事は、この秘密文書が本物であるから共言えよう。又、「第二期」とある以上、それ以前に「第一期」が存在し、その後、現在に至る迄の間に「第三期」以降の要綱が策定されたであろう事も想像に難(かた)く無い。
「中国が否定しないんだから本物に決まってる!」
「彼らが否定したらどうなります?」
「必死に否定するのが怪しい!やっぱり本物だ!」
勘弁してください…。
前の記事で私は「小池議員がどういうつもりで言ったのか知らないが、冗談だとすれば陰謀論のパロディーだし、本気だとすれば(そうでないことを願う)小池議員の存在自体がジョークみたいなものだ。」と書いたが、「反日」陰謀論に染まった小池議員の存在はまさに悪いジョークである。小池氏を広報本部長に任命した谷垣総裁と自民党の先行きが危ぶまれる。
それにしても、小池百合子って前からこういう人だったっけ?
彼女の本質に気付かなかった私が間抜けなのか、それとも小池氏がいつの間にかトンデモに染まったのか。
私の小池議員に対するイメージはずっと「政界の峯不二子」だった。
小池百合子 - Wikipedia
峰不二子 - Wikipedia
テレビの人気キャスターから日本新党の参院議員、すぐに衆議院に鞍替えして新進党に入党、新進党の解党後は自由党・保守党・自民党と渡り歩き、ついには大臣を歴任して自民党総裁候補に擬せられるまでになった。松永弾正や藤堂高虎もかくやというか、まことに機を見るに敏、細川氏・小沢氏・小泉氏を踏み台にして出世したその処世術は毀誉褒貶の的となり、はっきり言えば「たいした雌狐、いいタマ」である。
峯不二子が金にならないロマンに興味を持たないように、小池百合子も出世の役に立たない陰謀論に染まることはないだろうと思っていた。…昨日までは。
今にして思うと、安倍内閣の防衛相を辞任したころ(2007年)から小池氏の変調は始まっていたようだ。
2008年の総裁選立候補は勝算もなく政治的財産につながるとも思えなかったし、重用してくれた小泉氏が引退宣言した後は存在感が薄れる一方だった。今年の総選挙では幸福実現党に選挙協力を求めて支持者の失望と有権者の失笑を誘い、小選挙区で落選(比例で復活)という苦杯をなめた。自民党は政権から転落し、順調だった出世スゴロクも振り出し近くに戻ってしまった。
あくまでも想像だが、小選挙区で落選したストレスに加えて自民党が抽象的な「保守の理念」を強調するようになったこと、小池氏が幸福実現党に近づいてカルト的思考法に馴染んだことが陰謀論に傾斜する道筋となり、「昭和47年に明らかになった中国共産党による秘密文書」に寄りかかって民主党を批判する醜態につながったのだろう。自業自得とはいえ無残である。南無。
この後は蛇足というか言い訳なので興味のない方は読む必要ありません。
「前の記事http://blog.goo.ne.jp/kurokuragawa/e/96f4f506f3100c9815fa41af8f6eff21とずいぶん論調が違うじゃないか、お前は小池議員を庇っていたんじゃないか?」といぶかしむ方もおられるかもしれない。
実際、コメント欄で加野瀬さんに「陰謀論を言っている小池氏をジョークと捉えて擁護する必要があるのか」と言われてしまった。だが私としては心外である。別に小池氏を擁護するつもりであの記事を書いたわけではない。
私が本当に書きたかったのは「調子付いてる蓮舫ムカつく、傲慢なジョーク(?)に受けてる連中もムカつく」という感情だ。その意味では小池氏に言及する必要はなかった。だが私には対句的表現(「男は度胸、女は愛敬」とか)を好む癖があり、「持ち上げられすぎてる蓮舫氏」に対して「叩かれすぎている小池氏」を並べると見栄えがいいと思ってつい余計なこと(今にして思えば)を書いてしまった。
小池氏のツイッターでのつぶやき「だけ」を取れば、ジョークと見ることもできるという考え自体は変わっていない。私はツイッターを利用していないけれど、チャットのようにその場(心理的距離3メートル)のノリで言葉や感情が流れていくものだと思っている。たとえば千葉法相が「指揮権発動しちゃおうかな」と「つぶやいた」としたら「それ冗談だよね?まさか本気じゃないだろう」と流すのにやぶさかでない。誰もがそうすべきだ、とは言わないが。
その場のノリで言葉が流れていくのは気楽だけれど、内心がダダ漏れして回収不能になることもあるだろう。政治家など公人のツイッター利用は失言製造マシンになりかねない。ツイッター人気に火をつけたと言われたオバマ大統領も「一度も使ったことがない」と宣言した。
「ツイッター一度も使ってない」 オバマ発言 日本でも衝撃 : J-CASTニュースhttp://www.j-cast.com/2009/11/17054099.html
流行に乗って気楽に「つぶやいて」いる政治家や経営者、芸能人の方々は自分の自制心がオバマ大統領以上に信頼できるのか厳しく点検したほうがいいと思う。余計なお世話かもしれないが…。