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「事業仕分け」後半戦開始 53事業のうち19事業、約151億7,000万円を「廃止」と判断【FNN】
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00167190.html
「事業仕分け」の後半戦がスタートした。
しっかり充電して臨んだ蓮舫議員らが、防衛広報費などをめぐり厳しい質問を浴びせ、無駄遣いをバッサリ切った。
鳩山首相も会場に足を運び、高支持率を支える仕分け人をねぎらった。
無駄な予算に鋭く突っ込む事業仕分けは24日、注目の第2ラウンドが始まった。
防衛省担当者は、「自衛隊(の仕事)というのは、よく見えないというのが、多くの国民の気持ちだろうと思います」と述べた。
仕分け人の蓮舫議員は、23日の陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」の視察で、自衛隊の仕事に感心した様子で、「すごい! すごくリアルだね」と話していた。
しかし、蓮舫議員は「きのう(23日)、『りっくんランド』に行かせていただいたんですけれども」と話し、一転、24日は、こうした施設や催しが無料であることと、自衛官の募集効果を疑問視した。
防衛省は36億円を要求していて、防衛省担当者が「有料化っていうのは、非常に抵抗がございます」と述べると、蓮舫議員は「有料にしたらお客さんが来なくなるというのは、本当にそうなんだろうかと。
例えば、例えば有名なテーマパークは、家族4人で行ったら数万円を超えても、お客さんが、リピーターがあとを絶たない。
それが何なんだろうか? それはやはり努力であり、見せ方であり」と答えた。
防衛省担当者は「われわれは努力が足りません。さらにいっそう、おっしゃるような努力しなきゃいけないと思います」と話した。
これに対し、蓮舫議員が「先ほど、『努力が足りない』とおっしゃってましたが、足りない部分をどうやってこの予算で埋めていこうとされているのか?」と質問すると、防衛省担当者は「維持経費、来年度(2010年度)からゼロだと言われると、私ども、ちょっと立ち行かなくなるということだけ、ご理解いただきたいと思います」と苦笑いした。
すると、蓮舫議員は「大変申し訳ないんですけど、笑って終わる話では、実はないんですよね」と述べ、「この施設に関しては『予算削減』をお願いしたいと思ってます」と続けた。
結局、仕分けチームは、自衛隊の広報事業など36億円については、予算削減と判定。
続いて行われた国際平和協力センターの整備費8億円については、廃止と判定した。
白熱する攻防は、ついに場外戦に発展した。
傍聴人は「政権が変わったら、染まってきたように見えるんだよ。
政権交代したんだよ! 何かが変わってくれるんじゃないかと、国民は期待してるんだ、本当は」と、山田農水副大臣に詰め寄った。
山田農水副大臣は「(傍聴人から厳しい意見が出たが?)ああいう人もいて、当然じゃないかな」と述べた。
官僚、仕分け人、そして傍聴人を巻き込む熱戦が繰り広げられる会場を初めて訪れた鳩山首相は、「やはり百聞は一見にしかずでね。真剣勝負が感じられましたね。これからは、国民の皆さんの監視の中で政治が動くんだぞ、予算がつくられるんだぞ。これだけで大きな違いだと思いますね」と述べた。
国民の9割近くの支持を得て、今や鳩山政権を下支えしている事業仕分け。
しかし、現場では、一筋縄では喜べない現状がある。
亀井 亜紀子議員が「国が率先して北海道を開発してあげる時代は、もう終わったんじゃないかなと思うのですが」と質問すると、国交省担当者は「やはり、国の役割はゼロにはならないと」と答えた。
国交省が、およそ5億円を要求した北海道の総合開発推進調査事業について、仕分け人の出した判定は、「自治体の判断に任せる」というものだった。
この判定に、新党大地の鈴木宗男議員は、黙ってはいられなかった。
鈴木議員は「国の政策について自治体がね、ものを言えないですよ。
仕分け人の人たちも少しね、勉強してほしいのは、財務省の手のひらのってますね。
必要なものはやっぱり、きちっとね、(予算)つける」と語った。
そして、仕分け人から「無駄」の烙印(らくいん)を押され、廃止や大幅縮減など厳しい評価の続いた次世代スーパーコンピューターや、ロケット開発などの科学技術の関連予算について、24日、学術会から異例の声明が発表された。
東京大学の濱田純一学長は「削減だけが先行する、それは到底、わたしたちには理解ができないところでございます」と述べた。
また、京都大学の松本 紘総長は「科学技術立国にあってこそ、日本の未来が開ける」と述べた。
東大など9つの大学は、「次世代の若手研究者の将来を危うくする」と、見直しを求めた。
さらに経済界、閣僚からも声が上がった。
御手洗 冨士夫日本経団連会長は、「国の成長力の源泉ともいうべき科学技術部分について、削減されるということは、非常に残念に思っております」と述べた。
また、原口一博総務相は「『角をためて牛を殺す』といったことがないように、しっかりとした精査を行う」と述べた。
予算削減へ、苦闘の続く事業仕分け。
後半戦初日は、議論された53事業のうち19事業、およそ151億7,000万円が「廃止」と判断された。
仕分け人の蓮舫議員は「きょう(24日)も長かったですね。前半戦に比べたら、より一歩踏み込んだやり取りができたのかなとは思ってます」と述べた。
(11/25 02:08)