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(回答先: 民主党は「マニフェスト」実現に最大限のエネルギーを注げ!軌道修正したら内閣支持率がガタ減りするぞ! 投稿者 明日のジョー 日時 2009 年 11 月 29 日 09:40:58)
事業仕分け:漢方薬保険適用外 県内医師ら反対の声 /富山
◇「富山の和漢医療が白紙に」
政府の行政刷新会議の事業仕分けで、漢方薬などを保険適用の対象外とする案が打ち出された。この動きに県内の医師からも反対の声が高まっている。
現在、漢方薬は約150種類が保険適用対象となっている。ところが、事業仕分けで「単価比較すれば市販品の方が安くなる」などの理由で、漢方薬のほか湿布薬やビタミン剤などの「一般用薬類似医薬品」を保険対象から外す案が出された。
実施されれば、病院で漢方薬を処方できなくなる。服用を続けたい場合、数少ない自由診療の医療機関で処方してもらうか、市販薬に頼らざるを得ない。費用負担も増える。
約30年前、国立大として初めて付属病院に和漢診療部が設置された富山大の嶋田豊教授(51)=和漢診療学=は「市販薬と医療用漢方薬では成分量が違う。医療現場は患者を検査した上で、副作用も確認する」と医師による処方の重要性を強調する。
嶋田教授によると、漢方の専門医は国内に約2500人。約80の医学系大学でも漢方教育が行われ、薬剤師の国家試験でも漢方に関する問題が出題される。嶋田教授は「WHO(世界保健機関)でも伝統医学の評価が高まっている。ようやく世界に認められるようになった富山の和漢医療が白紙に戻ってしまう」と危惧(きぐ)する。
日本東洋医学会(会長=寺澤捷年(かつとし)・千葉大教授)も「今や重要な治療手段となった漢方薬を医師の手からもぎ取ろうとする暴挙」と反発。同学会は12月1日に厚生労働省に反対を申し入れる。
富山市内で漢方専門医院を開業している谷川聖明さんは「現在、初診は2カ月待ち。それだけ漢方は望まれている。実現したら、患者らの行くところがなくなってしまう」と話している。【青山郁子】