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(回答先: 首相実母、参考人聴取へ 団体の虚偽記載問題 (共同通信) 投稿者 gataro 日時 2009 年 11 月 27 日 20:29:10)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009112702000072.html
【社説】
鳩山献金疑惑 原資の実態を明らかに
2009年11月27日
鳩山首相の偽装献金問題の原資に、母親からの資金が流れている疑惑が浮かんだ。提供された総額は「五年間で九億円」に上るともいわれる。首相はその実態を進んで明らかにすべきだ。
疑問は数々ある。まず首相の資金管理団体と個人事務所の年間総支出は、平均して二億数千万円である。それに対する、収入の帳尻がどうも合わないのだ。
収入には、実際の寄付金やパーティー収入がある。さらに鳩山家の資産管理会社「六幸商会」が管理する首相の口座から、会計事務を担当する元秘書が引き出していたカネがある。
その金額は過去六年間で三億円に上り、年平均で五千万円になる。それを含めても、収入は平均一億数千万円にしかならず、差し引き一億円前後の不足分が出てしまうわけだ。
元秘書は東京地検に対し「首相の母親から過去五年間で計九億円の資金提供を受け、政治資金に充てた」と説明したという。しかし、首相は国会で親族からの提供を問われ「私の知る範囲内でそのようなものはない」と答弁した。
では、不足分の原資はどこから来たカネなのか。元秘書の説明と食い違うのはなぜなのか。多額すぎる資金提供について、首相は本当に“蚊帳の外”で、全く知らなかったのだろうか。国民の誰もが疑問に思う。
母親からの巨額の資金提供が事実ならば、そのカネの性格も問題視されよう。元秘書は「貸付金だった」と説明したというが、それならば貸し付けの書類や返済などはどうなっているのだろうか。
仮に贈与であるならば、税法上の問題も発生しよう。政治資金ならば、政治資金規正法で定められた量的制限額をはるかに上回ることにもなってしまう。
首相は新たな疑惑に「驚いている。私の知らない所で何が行われていたのか。真実が見えないところもある」とも語った。だが、不明朗極まりない「政治とカネ」の実態に驚いているのは、むしろ国民の方だ。
自分の“財布”さえ管理できない、ずさんさに失望感を覚える人も多かろう。
もし、裕福な一族の財産を充当したにすぎないという意識があるのなら、首相の認識が甘すぎる。
東京地検の捜査に委ねるばかりでなく、国会の場や記者会見を開いて、矛盾や疑問に真摯(しんし)に答えないと、新政権に託した国民の期待さえ裏切ることになろう。