★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK75 > 285.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
否定するより改善するべき事業仕分けの手法(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/09/senkyo75/msg/285.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 11 月 26 日 17:23:17: twUjz/PjYItws
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-345e.html

2009年11月26日 (木)
否定するより改善するべき事業仕分けの手法


悪徳ペンタゴンの広報部隊であるマスメディアによる鳩山政権攻撃が続いている。政権交代の偉業を成し遂げた日本市民は鳩山政権を守らねばならない。


政治資金の問題など不透明な問題については十分な説明が必要だが、日本政治の時計の針を元に戻すための劣悪な世論誘導に流されぬよう、市民は十分な警戒が必要である。


11月24日付記事


「偏向メディアを冷ややかに見始めた日本市民」


に次のように記述した。


「CIAと関係の深い「読売」、市場原理主義勢力と結託する「朝日」、政権交代が実現したことをもって「下野」と公言してはばからない「フジサンケイ」、小泉新報と化していた「日経」、公明党との関係が深い「毎日−TBS」など、民間マスメディアは足並みをそろえて鳩山政権攻撃を展開し続けている。


NHKも小泉政権時代に政治からの強い支配力を行使された。とりわけNHK政治部には、影山日出夫氏や島田敏男氏など、自民党に極度に偏向した人物が在籍し、政権交代後も更迭されないままの状態が維持されている。


日経新聞の田勢康弘氏も日経新聞の意向を反映して、反小沢一郎氏、反民主党の偏向した主張を展開し続けている。田勢氏以外の日経政治部記者は、足並みをそろえて低質な民主党攻撃の文章を新聞に掲載し続けている。」


日経新聞の低質化は目を覆うばかりであるが、その淵源は小泉政権発足後、小泉元首相と親密な杉田亮毅氏が同紙の実権を握ったことにあると思われる。日経新聞も産経新聞同様、鳩山政権発足後は必死に鳩山政権に対するネガティブ・キャンペーンを展開している。


「誰も通らない裏道」様が11月22日付日経新聞朝刊2面に掲載された伊奈久喜氏署名記事について、


「完全なイエロージャーナリズムに堕した日経」


と題する記事に的確な論評を掲載された。伊奈氏の署名記事のような文章が全国紙に掲載されるほどに日本のジャーナリズムの水準が低下していることに驚きを禁じ得ない。


 @普天間基地をめぐる日米交渉、A「政治とカネ」問題、B事業仕分け、C景気対策、D成長戦略、E2010年度予算編成、F国会運営、などについて、マスメディアは今後も激しい鳩山政権攻撃を展開し続けるだろう。マスメディアが異常ともいえる鳩山政権批判を展開するのは、「悪徳ペンタゴン」の手に元に日本政治をもう一度引き戻そうとの狙いによるものであると考えられる。


鳩山政権の現状に問題が無いわけではない。事業仕分け人に市場原理主義者や財務省御用人を起用したり、日本航空経営危機問題への対処に従来の政官業癒着構造を引きずるなど、改善が求められる点は多い。


しかし、時計の針を逆戻りさせることは許されない。日本政治刷新を希求する日本市民は、鳩山政権に対して厳しいが温かい視線を送り続けるべきである。偏向マスメディアの悪質な世論誘導に支配されることのないよう、十分な警戒が必要である。


鳩山政権が取り組んでいる事業仕分けについて、「神州の泉」主宰者の高橋博彦氏が重要な指摘を示されている。事業仕分けの手順のなかにさまざまな問題点が存在することは事実である。科学技術予算の削減について、ノーベル賞受賞者が顔をそろえて、「事業仕分け」批判を行った映像がテレビメディアで繰り返し報道されている。


マスメディアが鳩山政権批判の一環として映像を流布していることは歴然としている。マスメディアはこれまでの鳩山政権ネガティブ・キャンペーンの懸命な努力にもかかわらず、鳩山政権支持率の引き下げに成功していない。このことから、焦燥感を強め、キャンペーンを加速させているようにも見える。


国家予算は国家の政策そのものと言ってよい。政府の施策は予算に計上されて実行に移される。予算の内容を精査し、支出内容を選択することこそ、政策そのものと言ってよい。


事業仕分けで明らかになっていることは、これまで、膨大な国家予算が役人とその役人が握る巨大予算に群がる独立行政法人、公益法人、民間事業者などのハイエナのような利権関係者によって食い物にされてきたという現実である。


予算に計上されてきた支出詳細の氷山の一角が初めて、国民の目の前に明らかにされた。このプロセスを通じて、不要な支出が排除されることは、高橋博彦氏が指摘するように、「歴史的な変革行為」である。日本市民の多数が事業仕分けによる政府支出精査に賛意を示しているのは当然のことである。


政府支出は、


「国民の福祉向上のための予算」



「役人の福祉向上のための予算」


に二分できる。


 事業仕分けによって、まず排除すべきは後者の「役人の福祉向上のための予算」である。事業仕分けによる国民の賛意はこの部分に対する鳩山政権の強い姿勢に対するものであると思われる。


 事業仕分けは全体としては、後者の排除に力点を置いて進められていると見えるが、いくつか重要な問題がある。


 財務省の予算削減ターゲットについては、これまで御三家と呼ばれてきたのは、@公共事業、A社会保障、B地方交付税、の三つである。財務省の利権につながらない対象への支出を切ることに力点が置かれてきた。


 今回の事業仕分けでは、「役人の福祉向上のための予算」が切り込みの対象に含まれているが、財務省関連の予算への切り込みが不十分である点に大きな問題がある。


 「地獄への階段」様は11月24日付記事


「国立印刷局」&「印刷朝陽会」を仕分け対象に!」


に、国立印刷局と印刷朝陽会を事業仕分けの対象に取り上げるべきであるとの意見を示された。事業仕分けの会場は国立印刷局の施設であるが、財務省が事業仕分けを積極推進するなら、「隗より始めよ」で、財務省利権に積極的に切り込む必要がある。


 2010年度予算編成においては、「役人の福祉向上のための予算」を大胆に切り込み、「国民の福祉向上のための予算」を思い切って増額するべきである。


 国民の福祉向上の視点においては、「教育」、「社会保障」がとりわけ重要である。財務省は基礎教育にかかる支出も削減のターゲットにしている。これは、間違った方向である。


 ノーベル賞学者が科学技術予算に対する削減方針に反論することは理解できるが、現実の予算編成に際しては、どのような形での予算計上が必要であるかを綿密に検討する必要がある。


 優秀な学者に必要な予算は計上しなければならないが、現実の予算配分では優秀でない学者に対するとても有用と思われない支出対象に巨大な予算が費消されているのも紛れもない現実なのである。


 こうした意味で、予算精査にあたっては、綿密な検討を要する部分が大きく存在しており、現在進められている「事業仕分け」の手法には大きな限界があることも正しく認識しなければならないと思われる。


 いずれにせよ、大きな試みはまさにスタートしたばかりである。大変革は試行錯誤を繰り返すなかから、確かな道筋を見出してゆくものである。始まったばかりの段階で、細かな問題が存在することを、鬼の首をとったように大宣伝し、試み自体を委縮させることは賢明でない。


 問題があれば謙虚に是正し、より望ましい形に修正してゆく漸進(ぜんしん)主義をとることが重要だと思われる。

人気ブログランキングへ


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
ノーベル賞の学者諸氏が繰り返し課へ面を選挙し、行政仕分けのあり方に痛烈な批判を浴びせている。また、わざわざ自民党本部にまで押しかけてその不当性、国家の将来的不安をせんどうし、科学立国という民主党の主張との整合性の問題を世間にせんでんした。小生は、著名な学者なら、いま少し謙虚な姿勢を保つべきである。そして、何故仕分けの俎上に上がっているのか冷静に考察すべ派である。今回の行政仕分けの主眼はいかなる聖域も待ちこまないというたいどだ。しかし、このようなことに未経験で六十年もぬるま湯で日向ぼっこを楽しんでいた人たちには、中国の文化大革命とかさなったらしい。あえて言えば日本の現状に危機感を持っているものならば、防衛予算でも、公共事業でも、教育や福祉でもあらゆる分野で税金の無駄はゆるされるはずがないのだ、。科学技術もしかり。科学技術を軽視するということではない。科学技術をかじっている鼠を洗い出そうとしているのだとりかいしてもらいたいものだ。一刻の総理ともあろう者が、国を預かる政治語るものが科学技術の発展に水かけるようなものがいようか。しかし、金がない。何故60年間国民が政権を任せた自民党が800兆円もの大借金を増やしてきたし、国民の中にもたらふくお手盛りを頂戴したものもいるからだ、それを変えようというのだから革命だ。無血革命と言うが、果たしてそれですむのだろうか。
2009/11/26 18:59
上の方のコメントに同意ですね。
ノーベル賞受賞者だという権威を振りかざして、予算を分捕る圧力を
かけるなんて、まともな学者のすることではないと思います。
今回、圧力をかけた”学者さん”たちは税金を使っての研究はやめて、
民間から金もらって研究したらいいと思いますよ。

本題ですが、植草先生のおっしゃるとおり、事業仕分けの試みはよいことで
やり方がこなれていないからといって、事業仕分け自体を否定してはいけない
と思います。(ネトウヨや自民党、公明党、みんなの党みたいに)
やり方を変えていけばいいだけで、事業仕分けはすばらしい試みですよ。

2009/11/26 21:01

「鳩山政権が取り組んでいる事業仕分けについて、「神州の泉」主宰者の高橋博彦氏が重要な指摘を示されている。事業仕分けの手順のなかにさまざまな問題点が存在することは事実である。科学技術予算の削減について、ノーベル賞受賞者が顔をそろえて、「事業仕分け」批判を行った映像がテレビメディアで繰り返し報道されている。」

いやはや、植草さん、やっぱ学者やね
経済学とか空虚なものではなく、技術研究のことをまったく理解されていないようだね。
まいったね、こういう人は。
研究テーマで100%成果が上がるのなら「競争」という言葉は無い。
植草さんは、マスメディアと同様、実際の現場に出てみたことが無い(うわつっらではなく深く)高飛車な態度が見え隠れする。
研究開発は博打と言われてる。成果が出るのは100あって一つとも言われている。
政府に上がってくるのは、その中でも非常に高い確率で成果が出ると思われるものばかりだ。
一つのテーマに対して、多くのアプローチがある。そのアプローチを同じような研究と言い放つ馬鹿どもに、説明しろと言うこと自体、屈辱だろ。
なぜ、一つのテーマに対して、多くのアプローチがあるかは、時間との戦いだからだ。

国のために一番乗りにならなくては権利が取得できないからだ。
日本は、これでこれまでどうにか存在感を維持してきた。
止めると二度と元にはもどらない、ということを理解する必要がある。

1年の遅れは、2年の遅れになる。空白が起きて、元に戻しても、はいそうですか、と頭が回転するわけでもない。
LED、有機EL、ロケットエンジン、スパコンなどなど
どれも、これから大きく育つ産業ばかりだ。
私には、この国を破滅に導くことを良しとする、裏があるように思える。
韓国、中国、アメリカ、EUなどのライバルは、ありがたいと思っているはずだ。

植草さん、私はあなたを見限った。あなたは敵だ。今後、あなたには容赦しない。
そこまで民主に媚を売る何か利益でもあるのだろうか?


2009/11/26 23:03

管理人さん、2009/11/26 23:03は削除してください。
投稿に切り替えます。
選挙民
2009/11/26 23:14
削除して欲しいそうです。
選挙民さん。
よほど暇なのか、一日中はりつてるわ。
2009/11/26 23:44
事業仕分けの結果の本当の恐ろしさは
来年の今頃には分かるでしょう
仕分けが官僚の天下り利権などに切り込んますから
は大衆から喝采を受けるのは当たり前です
しかしそれと同時に医療教育科学技術関係をばっさり切っています
医療や教育関係の予算カットはすぐに影響が出てきますよ
少なくとも今の時点では民主は医療の崩壊を黙認していると言う事です
なるほど科学技術者の中にも利権で肥え太ってる人もいるでしょう
しかし今回の仕分けでは多くの優秀な研究者達も巻き添えでばっさりやられてます
巻き添えに成った人は運が無かったでおしまいですか
それとスパコンですが
私がもっとも危惧しているのは
今回の仕分け基準を適用すると
今後日本では大型科学プロジェクトはすべて駄目になります
たとえば南極観測なんかも来年そうそう中止においこまれるでしょうね
南極観測の経済効果と国民に他する意義なんて説明のしようがありません
天文学も同じですね
宇宙観測の経済効果とか国家的意義なんて
スパコン同様で興味の無い人達からみればただの道楽です
値段が高いからロケットを作るなというなら
いずれ中国製のロケットでも買えばいいということなんですか
数年をまたず日本は北のテポドンにも追い越されますよ
ようするに今日スパコンを切ったと言う事は
これからドンドン国の科学技術開発をやめていくというサインなんです
だからたとえ醜態といわれようと学者さん達が動いてるんですね
もちろん民間でも科学プロジェクトは行われていますが
その多くにも国の補助が入ってます
とにかく国の予算を減らすと言う事は
じょじょに人材が消えていく事で
恐らく十年くらいで科学技術分野での人材不足が深刻化するでしょう
その時人材の穴をうめるのは何だと思います
若手の中国人研究者でしょうね
私は陰謀論者には成りたくはないのですが
この動きは少しおかしいと思っています

2009/11/27 10:28

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。