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近況報告 私たちの論文集「悪魔の用語辞典」が出版されます【「日米は対等に交渉する」ということを実行して見せた】副島隆彦
http://www.asyura2.com/09/senkyo75/msg/226.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 11 月 24 日 23:23:47: twUjz/PjYItws
 

http://www.soejima.to/

[1414]近況報告 私たちの論文集 「悪魔の用語辞典」が出版されます。 投稿者:副島隆彦投稿日:2009/11/24(Tue) 13:42:59

 副島隆彦です。 私は、この2週間は、弟子たちとの論文集である「悪魔の用語辞典」という本を作ることに掛(か)かりっきりでした。
この本は、今から丁度100年前に書かれた、アンブローズ・ビアスの名著「悪魔の辞典」の伝統を引き継ぎ、今に蘇(よみがえ)らせ、日本でのビアスの本の再復興を目指すものですが、その流れを作るためにはどうしたらいいかを、私は弟子たちと真剣に悩んで、それで、私たち自身の「悪魔の辞典」を、「日本における思想用語辞典」の形をとって、出版する企てを実行に移すことにしました。

 12人の弟子たちの論文提出は早かったのですが、私の全面的な手直し、本の全体への関与が、所用で手間取りまして、このたび、ようやく出版にこぎつけます。 自信をもって、「SNSIによる日本初の思想用語辞典」の刊行となります。 12月20日過ぎには、書店に並ぶでしょう。
 
 改めて、この本のことは、今日のぼやきの広報ページで 紹介と宣伝を行いますので、お待ちください。 

私は、鳩山政権が、全閣僚、党活動 が 一丸となって、ものすごい勢いで、日本革命を着実に断行している姿に、この3か月かなり満足しています。 この調子なら、私、副島隆彦がのこのこ出て行く必要はないな、とまで思っています。 アメリカとの外交交渉も、鳩山首相と岡田外相 の断固たる姿勢で、「日米は対等に交渉する」ということを実行して見せた。 

 アメリカの手先どもが、びくびくして、「これでは日米関係が危なくなる。日本は、もっとアメリカに対して 従順(すなわち、卑屈)にならなけれいけない」というような論評を、新聞・テレビで出している。 馬鹿なやつらだ。

沖縄の米海兵隊(マリン・コー)の普天間(ふてんま)基地も、さっさと閉鎖して、残りの5千人とかの居座っている海兵隊を、グアムか、米国本国に返せばいい。 すでに、グアム島(島の真ん中にデーンとアンダーセン空軍基地がある)の全体の電力設備を作り直した費用として日本が、全額の1・5兆円を出している。あと、5千億円上げるから、さっさと帰れ、と米軍の4軍の司令官どもに言えばいいのだ。

 ロバート・ゲイツ国防長官や 駐日米軍の司令官ども(戦争土方の現場監督ども)など、下っ端だから相手にしない、という鳩山首相の態度は立派だった。まだ日本を脅して屈伏させようなどと思っているアメリカの対日(たいにち)官僚=日本あやつり対策班(ジャパン・ハンドラーズ)などは、自分たちの頭を疑って、首を差し出した方がいい。日本は、自立しつつあるのだ。邪魔をするな。米軍は、さっさと日本から出てゆけ。自国に帰れ。  

と、副島隆彦ははっきりと言うさ。誰に遠慮などするものか。腰ぬけども。

 もうすぐ、テレビ、新聞を占領している売国奴どもの牙城も陥落する。 官僚どももかなり民主党に、擦り寄って来て、猫なで声になってきた。 彼ら 事務公務員ども を飼い慣らす技を、今の民主党は覚えつつあるのだろう。 

最後は、やはり司法改革である。法務省、検察、警察幹部ども、裁判所(裁判官ども)をふくめて、徹底的に改革しなければならない。

 この点で私の考えは、植草一秀氏と一貫して共同である。検察、警察、裁判所を、国民に刃向かうクーデター集団として、やり玉にあげて、本当は腐敗した犯罪者の集団であることが証拠付きで判明し次第、次々と逮捕して、裁判にかけなければならない。 ここでは検察と警察の中の犯罪集団を、誰が処断するか、という問題が重要だ。

以下の記事は、すこし古いが2週間前の 「阿修羅掲示板、拍手ランキング」にあったものだ。 私の眼力で重要だと思ったものだけ、ここに載せる。  私たちの自力での「思想用語辞典」を、この時期に出版出来るので、私は、気分がいい。  副島隆彦拝


(転載貼り付け始め)


●「政権交代の意味。CIAが組織した自民党崩壊後の日本。鳩山を甘くみたゲーツのガイアツ 」

(副島隆彦注記。本当は'Weekly CIA'(週刊CIA)である、ニューズウイーク誌での、これぐらいのあからさまな日米関係に真実を書く。書いている記者たちのほとんどはCIAの隠れ職員である。記者、ジャーナリストなどと名乗っている。副島隆彦注記終わり)

「 鳩山を甘くみたゲーツのガイアツ」

ニューズウィーク誌 2009年11月4日 掲載号


マイケル・フリードマン 筆

 日本の鳩山首相はアメリカとの「より対等な」関係づくりを国民に約束して政権の座に就き、一方でオバマ米政権は同盟国である日本がアメリカから離れていくのではと疑心暗鬼に陥った。そして今、オバマ政権はこれ見よがしに日本に冷たくしているようだ。

 鳩山は在日米軍の在り方を見直し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を県外移設するという公約を掲げて総選挙を戦った。とはいえこれは国内向けで、アメリカのアジア戦略にとって差し迫った脅威になるものではなかった。

 しかし10月20〜21日にかけて訪日したゲーツ米国防長官は岡田外相、北沢防衛相、鳩山首相と相次いで会談。普天間飛行場をキャンプ・シュワブ(同県名護市)に移設するという日米合意を履行するよう強硬な姿勢で求めた。

 同盟国の意見に耳を傾けると胸を張ったオバマ政権はどこへ行ったのか。ゲーツのいら立ちの裏には、移設が進まないことに対する国防総省内の不満や、11月中旬のオバマ訪日前に問題を解決したいとの思惑、米政府内における国外の基地をめぐる意見の対立といったものがあるようだ。

 さらには米政府は時代が変わったことを認識せず、「外圧」で日本を動かすという古い手が今も通用すると期待していた。

 53年も続いた自民党支配を打ち破った民主党の鳩山は、より独立した日本を築くことに威信を懸けている。普天間問題が解決しても、これ以上アメリカは日本に命令できないとの態度を示す必要がありそうだ。


● 「日本郵政人事に見る小沢流官僚掌握術、民主党の脱官僚政治も自民党系官僚を排除する目的であり、党主導の権力構造を築く」

「小沢一郎氏への権力一元化 

週刊ダイヤモンド誌 2009年11月4日 

山崎元 筆

日本郵政人事のメッセージ
 権力は、それがどう行使されるかによって、世間の評判が変わる。世間が満足する間は、権力の存在はさして注目を集めないが、その影響に誰もが満足する訳ではなくなると、俄然、その権力がどんな構造に支えられているのかが問題になる。

 われわれの経験からすると、多くの国民が権力に不満を感じるようになっても、権力のありようによっては、なかなかこれを取り除くことが出来ない。かつて、自民党政権の背後にあった権力の構造も、いざ取り除こうとすると、なかなかに手間の掛かる代物だった。

 民主党政権が発足して1月半が経過したが、同党幹事長である小沢一郎氏の周辺の権力構造もまた、これを取り除いたり修正したりすることが困難なものになるのではないか。こう思うに至った、象徴的な出来事は、日本郵政の首脳人事だった。

 西川善文社長の退任に大きな違和感はないが、元大蔵次官の斎藤次郎氏の社長就任には大きなインパクトがあった。

 この人事の当事者である亀井郵政改革担当相によると、適材適所の人事を行う上で元官僚だからといって排除の条件にはならないとのことだが、この人事は、「天下り根絶」を訴え、日銀総裁人事などで「元官僚」を主な理由に複数の候補者に反対してきた民主党の主張とは明らかに矛盾する。

 報道によると、鳩山首相は亀井大臣からこの人事案を聞いて驚いたらしいが、これを承認した。また、かつての野党時代なら批判が噴出したのではないかと思われるが、民主党内から批判の声は殆ど出ていない。連立相手である国民新党と亀井大臣への配慮もあろうが、これは異様だ。

 推測するに、かつて細川政権時に共に国民福祉税構想を推進しようとした仲である斎藤次郎氏に対する小沢一郎氏の信認が厚いことを、どの関係者も意識したからではないか。だとすれば、その先には小沢氏の絶大な権力が見える。

 この人事が承認される運びになった場合、その人事のメッセージ効果は極めて大きい。端的に言って、民主党、最終的には小沢氏に協力する官僚は、将来、何らかのポストに登用される可能性があるということだ。この可能性を見せられて、民主党になびく官僚は少なくないだろう。

 加えて、民主党は、これまでのところ日本郵政を完全に官営に戻すと言っているわけではない。また、その株式を一切売却しないと言い切っているわけでもない。

 日本郵政は建前上民間会社であるから経営幹部には高給を払うことも出来る。同時に政府が大半の株式を保有するので、経営者は株主に気を遣う必要もないし、買収される心配もしなくていい。経営者のポストだけではないが、こうした特殊会社のポストを配分できる権力は、特に官界に対しては強力な影響力になり得る。もちろん、これが先例として承認されるなら、他の組織に対する天下り(的)人事にも影響力を行使できるから、官僚を相当程度コントロールできるようになるだろう。

 この強引な先例作りは、亀井大臣による、民主党、ひいては小沢氏の権力に対する大きな貢献となる可能性がある。

行政刷新会議(ぎょうせいさっしんかいぎ)のお粗末から見えたもの

 来年度予算に関連して「事業仕分け」を行おうとした仙石担当大臣の行政刷新会議は、仕分けの担当者の人選に関して、小沢幹事長に手順の不手際を詫びて、当初案を撤回・修正する運びとなった。

 ビジネスの世界で考えるとしても、この根回し不足はお粗末だが、この件に関して、仙石(せんごく)担当大臣と平野官房長官が小沢氏に謝ったことが報じられており、一応は一人前の大人であり、選挙を経た議員でもある当事者の議員達も「事業仕分け」の担当をおとなしく降りた。

 このイベントは、単に行政刷新会議のお粗末というだけでなく、今次の政権の政府に対する党の優位、個々の議員に対する党の管理の優位を形にして世間に見せたところに大きな意味がある。そして、党の管理の中心に居るのが小沢一郎氏だ。

 今や、閣僚も議員も、小沢氏の胸中を推測して、少なくとも彼が反対しないような行動を取らなければならない。小沢氏の監視と力を意識して、小沢氏が指示しなくても小沢氏の指示を受けたかのように動くのだから、これは権力として一つの完成形をなしつつある。


● (副島隆彦注記。人事を画策されて、アメリカの手先になりさがって10年の朝日新聞が、蠢(うごめ)き始めている。この船橋洋一(ふなばしよよういち)派の謀略記者たちを、今こそ炙(あぶ)り出さなければならない。 副島隆彦注記終わり)


「 新政権、憲法どこへ 小沢幹事長「法の番人」封じ 」

2009年11月3日  朝日新聞
http://www.asahi.com/politics/update/1103/TKY200911020402.html

 日本国憲法が1946年に公布されてから、3日で63年。改憲問題をめぐる民主党の対応に注目が集まるなか、小沢一郎幹事長が唱える「官僚答弁の禁止」が論議に悪影響を及ぼしかねないと心配する人たちがいる。ただ、目の前の課題や党内事情もあって、新政権にとって改憲は「後回し」の状態だ。

 「これは官僚批判の名を借りて、憲法の解釈を変えてしまおうという思惑では」

 神戸学院大法科大学院の上脇博之(かみわきひろゆき)教授(憲法学)は、ニュースで見かけた民主党の動きを気にかけている。

 発端は先月7日の小沢一郎幹事長の記者会見。「法制局長官も官僚でしょ。官僚は(答弁に)入らない」と語り、国会法を改正して内閣法制局長官の国会答弁を封じる意向を示した。

 内閣法制局は「法の番人」とも呼ばれる。法理を駆使して、ときの政府の意向をかなえる知恵袋の役を果たす一方で、例えば海外での武力行使をめぐって「憲法9条の下ではできない」との見解を守り続け、憲法解釈に一定の歯止めをかけてきた。

 一方、小沢氏はかねて「国連決議があれば海外での武力行使も可能」と主張し、何度も法制局とぶつかってきた。新進党首だった97年には、日米ガイドラインの憲法解釈をめぐって橋本首相に代わって答弁した法制局長官を「僭越(せんえつ)だ」と国会で批判。03年には自由党首として「内閣法制局廃止法案」を提出した。

 こうした過去の言動を見れば、憲法解釈も政治家が行うというのが、小沢氏の隠れた真意だと上脇教授は見る。


( 株式日記 サイト の主宰者 の 私のコメント)

(副島隆彦注記。この株式日記 というサイトをもう何年も書き続けている主宰者が、どういう人物なのか私は知らない。根気強く書き続けているので敬意は表するが、あちこちに私は異論があるので、一度、お手合わせ願いたいと、思っている。 副島隆彦注記終わり)

 政治主導が民主党のマニフェストですが、天下りの根絶もその中に含まれている。しかし日本郵政の社長に大蔵省OBの斉藤次郎氏の就任は、マスコミがいっせいに公約違反だと噛み付いている。日曜日のテレビでもそればかりやっていたような気がするほどだ。確かに公約違反なのでしょうが、民主党が天下りの根絶や脱官僚政治を言っているのかと言うと、自民党に忠実な官僚を排除する為であり、民主党に忠実なら斉藤次郎氏のように天下りを面倒見るよという権力掌握術なのだ。

 表向きは亀井大臣が一存で決めたという事になっているが、「株式日記」では亀井ー小沢ラインで決めたのだろと以前書きました。鳩山首相はいつでも差し替えの効く存在であり、直前まで日本郵政の社長人事を聞かされていなかったようだ。つまり小沢氏に率いる党主導で民主党政権が動いているのであり、小沢氏への権力集中がはっきり見えてきた。

 つまり民主党のマニフェストなどと言うものは国民を欺く事の手段なのであり、真の狙いは官僚たちへの民主党への忠誠を迫る為の手段なのだ。だから鳩山首相もかつては政権を取ったら局長以上の官僚から辞表を出させるという事まで言っている。民主党に逆らったらすぐに首だぞという脅しなのですが、官僚は小心者が多いからすぐに民主党になびいてしまったようだ。

 自民党政権時代の官僚は政治家をバカにしきって「民主党政権が出来ても三ヶ月で潰してみせる」と言った官僚がいたそうだ。安倍政権時代は大臣のスキャンダルをマスコミにリークして安倍首相を辞任に追い込んだし、公務員制度改革に積極的な渡辺大臣を自民党から追い出したのも官僚だろう。渡辺氏自身が、官僚たちが地元にまで押し寄せてスキャンダルネタを探し回っていたと証言している。

 鳩山首相の政治資金スキャンダルも官僚たちの抵抗なのでしょうが、小沢幹事長は官僚を天下り禁止で恫喝しながらも、日本郵政の社長に大物大蔵次官だった斉藤氏を据える事でアメとムチを使い分けて官僚を使いこなそうとしている。権力の掌握術とは以下に人事で組織の権力を固めるかにあり、麻生首相のように「官僚は使いこなす」と言ってみた所で、バカにされてピエロにされるのがオチだ。

 小沢氏のやり方が良いとか悪いとか言っているのではなくて、権力を掌握するには知恵と能力と恫喝力がなければ出来ない。国会中継でも菅義偉議員が噛み付いていましたが、鳩山首相は「省庁の斡旋による天下り禁止だ」とかわしている。つまり天下りも政治主導で天下りさせると言う事だ。これでは官僚は民主党に逆らえなくなる。

 自民党の菅氏が脱官僚天下り禁止を繰り返して攻撃していたが、政治主導で決めた事と各大臣も受け流していた。それで菅議員も追及に立ち往生してしまっているが、亀井大臣のヤジに逆切れしているのは自民党議員がいかに能力劣化しているかの証明だ。自民党議員がいかに攻撃しても鳩山首相から「あなた方に言われたくない」と言われて怯んでいたのでは情けない。

 自民党政権では憲法解釈まで官僚に依存していましたが、これでは官僚政治といわれても仕方がない。官僚の国会答弁を禁止したり官僚の記者会見を禁止したのは、政治主導の政治には欠かせなき事だ。官僚は従わせるべき存在であり、国民の選ばれた政治家が主導しなければ自民党のようになってしまって、集団的自衛権まで官僚の解釈が決めてしまう事になる。

 小沢氏の権力を実感させたのは郵政人事もそうですが、事業仕分けに新人議員を外させた事にも現れている。自民党政権にはこれだけの権力を持っていたのは金丸信ぐらいなものであり、彼は海部首相の「重大な決意」を捕らえて辞任させてしまった。旧経世会にはこのような権力体質があったのだろう。人事権を持つものが最高権力者であり、郵政人事から見えるようにいま権力を持っているのは小沢氏と亀井氏なのだろう。

 小沢氏も亀井氏も元自民党議員であり、権力闘争で破れて自民党を飛び出した人たちだ。だから一癖も二癖もある議員であり、マスコミから叩かれ続けてきた。このような人がいったん権力を握れば、なかなかしぶとい存在になりマスコミも彼らの逆襲を覚悟しておくべきだろう。マキャベリも権力を取るまでに苦労した人は権力を失う事は少ない。君主は愛されるよりも恐れられる事が大切だ。

 政治の世界に倫理や道徳を持ち込む事は間違いなのであり、力こそは政治であり、権謀術数をふるえる人物でなければ政治の世界に入るべきではない。それこそ倫理や道徳を振りかざして判断したら政治が混乱する。何が善であり何が悪であるかは時代の変化で変わってしまう。だから政治の世界で善悪を論ずるのは間違いだ。

 マスコミがいつも間違えるのは善悪の判断で記事を書くからだ。確かのその時は善であっても時代が変われば悪になり、だからマスコミは間違った記事ばかりになってしまう。かつては小沢氏や亀井氏が悪であり、小泉氏や竹中氏が善だった。昨日のNHK特番では小沢氏と小泉氏の権力闘争を放送していましたが、自民党と民主党が「改革」の旗印をめぐって争っていた。

その戦術転換をしたのは小沢氏であり、小泉改革が地方を疲弊させている事で「国民の生活が第一」と言うスローガンが参院選挙でも国民大衆の支持を受けて参院選挙で大勝利した。つまり小泉改革がまやかしであり郵政を民営化させても日本はちっとも良くならなかった。もし自民党の幹部が「株式日記」を読んでいれば間違いに早く気がついたことだろう。

 民主党政権も国民生活の建て直しに成果が上がらなければ、政権から転落して元の木阿弥になる事は分かっているだろう。そのためには出来る事は何でもやる姿勢が必要であり、子供手当てや農家への戸別所得補償はその政策の一つですが、消費が落ち込むデフレ経済に対しては政府が積極的に金をばら撒いて消費を増やす事だ。小沢氏はそれで「国民の生活が第一」と言ったのだ。

 小泉内閣では財政再建を第一としたから増税して消費が減ってしまった。だから民主党では減税して財政拡大して赤字国債を恐れない事だ。亀井大臣は10兆円の補正を組めと言っているが、やれる事は何でもやるべきだ。今の小沢一郎なら何でも出来る。マキャベリではないが目的の為に手段の善悪を論じてはならない。赤字国債も日銀に買い取らせればいいのであり日銀は無制限に一万円札を刷る事が出来る。それで景気が良くなれば善なのだ。

●「昨日の国会、衆議院予算委員会中継を見ましたか? 」

【神州の泉―浮高亭瓢箪氏 投稿 

2009年11月 3日 (火)

(本記事は浮高亭瓢箪氏の投稿である。新政権になってから国会答弁の在り方が劇的に様変わりしたことと、鳩山首相の腹の据わった発言を評価している)

 昨日の国会中継の 予算委員会の風景はまったく変わりました。様変わり とはこういうことを言う。 以前のように、閣僚の背後から官僚たちが顔を出して、閣僚(大臣)たちにアレコレ説明や助言を耳打ちするという異様な光景もなくなった。 

 自分で答弁が出来ない(その能力がない)閣僚に代わって、「○○局長!」 などと呼ばれて、各省庁の役人たちが入れ替わり立ち代りして答弁に立つことがなくなった。非常にすっきりした。

「事前の質問通告なしだぞ」 という野党側(自民党側)の嫌がらせにも関わらず、新米の大臣たちが、自前の答弁をしていたのも、なかなかいい風景だった。

 だから、新聞だって、「「脱官僚依存」 を掲げる政府方針により、官僚の出番が徹底的に封じられた。政治家同士の真剣勝負という色合いが強まった。その結果、不毛な批判の応酬に終始していたこれまでの論戦風景ではなく、建設的な問答が目に付いた」(東京新聞) と書かざるを得なかった。

 私は、これだけでも 「政権交代をして、よかった」 と思う。 ところが、いまだにグジャグジャと、「小沢独裁始まる」 とか 「小沢将軍が君臨」 などと言う人(森田実=もりたみのる=氏など) がいるのが不思議でならない。 新政権を担って、懸命に頑張ろうとしている人たちに対する侮辱としか思えない。 

 この人たちは、本気で、「自公政権時代の方が民主的で良かった」 と、思っているのか? 小沢、小沢と「小沢」の名を上げて貶(おとし)めることで、民主党の内輪もめや分裂を期待して、政権崩壊 を願っているとしか思えない。

 昨日の質疑では、久々に加藤紘一(かとうこういち)氏が登場しました。この人は、自民党のハト派で、自民党保守本流の派閥であった「広池会」のプリンスと言われた時代もあり、本来なら小泉首相などより先に「自民党総裁」になったかもしれない人だったが、あの「加藤の乱」で腰砕けになって挫折して以来、長い不遇を囲ってきた人物だ。こんな、いまでは自民党のはずれ者を質問者として立てなくてはならないのだから、自民党も人材が居なくなったと感じた。

 しかし、彼が、昔の大平(おおひら)首相時代の話をしながら、鳩山首相が代表質問で「あなた方に言われたくない」 などと挑発的な答弁をしたことに関して、「あなたは一億二千万人の指導者なのだから、国会の同僚にも、仲間だと言う気持ちで答弁しなければいけません」 と話しかけたところなど、実にこれまでの予算委員会にはみられなかったもので、「加藤さん、なかなか、やるじゃない」 と思わせた。

 只、惜しむらくは、それを言うなら、 「わが方の谷垣総裁が、代表質問の印象を捉えて、『ヒトラーの演説を聞く、ヒトラーユーゲントのように感じた』という発言をしたことも不適切なものでしたが」  という一言を付け加えなかったことで、私は、「あなたは、あの谷垣発言を認めるのですか」 と聞きたくなった。あれは、ないでしょう。

「対米追従」 が酷(ひど)かったのは、町村(まちむら)氏の発言だった。この人は外務大臣もやった人で、在任中から 「アメリカの言いなりにやることが、日本の安全につながる」 という思想の持ち主だったのですが、このことをはっきり示していた。

 町村氏が、「このままでは、オバマ大統領が来日を取りやめる事だってありえますよ」 と脅(おど)すに至っては、正に、「アメリカの言うことを聞かないと、大変なことになるんだぞ」 と言わんばかりで、米国政府の代弁者になって出て来たみたいな発言であった。

 彼のような「売国主義者」がこの国の外務大臣だったのだから、沖縄など永遠に「アメリカの永久基地」にさせられたはずだ。

 次回、同じようなことを言う自民党の発言者がいたら、「オバマ大統領が、訪日を延期されたとしても、それは先方のご事情ですから、わが国としては何とも思いません」 と、平然と答弁すればいい。そのときは、今度こそ、真剣に「日米安保条約の無条件延期(?)」 を再検討すればいい。「アメリカが本気で日本を守ってくれる」 という「神話」を信じている日本人はもうほとんど居ないと思う。

 また、「日米対等」について、「いままでのどこが対等でなかったか」という町村氏の質問に対しての、鳩山首相の明快な答弁が目に付きました。

 首相は、「これまでの日本の外交は対米追従だった。米国から強く言われると日本の外交姿勢は大きく変わらざるを得なかった」 と明言した。その上で、「イラク戦争は間違いだった。

 ブーツ・オン・ザ・グラウンド (現場に出て来い の意味。副島隆彦注記) と 米国に言われれば、自衛隊をイラクに派遣した。ショー・ザ・フラッグ (敵か味方か、旗幟=きし=を鮮明にせよ。の意味 副島隆彦注記) と言われれば補給艦の支援をした」 とし、現在の日米関係は対等ではないと断じた。

 これまで、こんなに明快な答弁をした日本の首相はいなかった。このことを、メデイアはわかっているのか。あまり驚いていないようだから、分かっていないのだろう。この鳩山首相の発言は大変な発言だ。 


●「森田実(もりたみのる)さんのくだらなさ」

投稿者 真夏の海の家 日時 2009 年 11 月 05 日

 仁王像さんというハンドル名の方が政治評論家の森田実さんのブログ記事を紹介してた。

(引用はじめ)

森田実の言わねばならぬ【872】
平和・自立・調和の日本をつくるために[867] 《新・森田実の政治日誌》 

[「小沢独裁」への抵抗宣言] 民主党は、11月2日の衆議院予算委員会における自由民主党の加藤紘一元幹事長の発言に謙虚に学ぶべきである/「小沢独裁」下で新人議員は「拍手要員」化「投票マシーン」化している/民主党新人議員よ、諸君は誰のために政治家になったのか/諸君を選んだ有権者が後悔し始めていることに気づくべきである/国民は拍手・ヤジ・投票のマシーンを選んだわけではない
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05791.HTML

(引用終わり)

 この森田さんの文は、読んでいるともっともらしいのだが、もっともらしい言葉をちりばめただけで、何も言っていない。 具体的に想定するとすぐにわかる。 

 たとえば、森田さんは、「11月3日付東京新聞朝刊の「発言」欄のトップに掲載された〈新人議員も役割果たせ〉と題する読者 (東京の北村さん)の声」 とやらを紹介している。

「《民主党の事業仕分け人選で、新人議員は研修が優先、新人議員の最大の仕事は次の選挙に当選することだと小沢一郎氏は発言しています。こんなに国民をないがしろにした考えはないと思います。」

 どこが国民をないがしろにしているのだろうか? 新人議員が2ヶ月もたたないうちに何かできると誰が思うだろうか。 そんなことは、会社勤めをしたことがない人でもわかるだろう。 新人議員が最初にやるべきことは、たとえ自分にやりたいことがあったとしても、まずそのやりたいことが国会という場で具体的にどうすればやれるようになるのかを知ることである。 

 会社でも、どの程度の能力があるかも分からない、さらには議員としての活動の仕方も知らないかもしれない人間にプロジェクトを任せるアホはない。 大体は、誰かの下につかせて学ばせる。そして、これは民主党の責任である。

 そして、その新人議員がちゃんと学んだかどうかを判断するのは選挙民であり、それが証明されるのは、小沢さんの言うように、「次の選挙に当選すること」 なのだ。「小泉チルドレン」 とやらは今回の衆院選挙でどうなったか? ほぼ壊滅である。 おそらくは自民党としての研修らしい研修もなくて、何も学ばなかったのだろう。 ここでも自民党は新人議員を育てるという責任を放棄していたと考えていいだろう。

 こう書けば、森田さん自身が言う 「新しく議席を得た民主党議員は、選挙区の有権者の期待に応えなければならない」 がいかにアホなことを言っているか分かるだろう。「新しく議席を得た民主党議員」 が「期待に応える」 前に、どうやったら期待に応えられるのか、まずその具体的な方法を知るという作業を求められる。 森田さんが言う、民主党のヤジが目に余るなら委員会室強制退去などの罰則規定を設ければいいだけである。

 森田さんも自分で何を言っているんだか分からないことを書く前に、民主党新人議員のブログを読んで、彼らひとりひとりが実際に何をやっているのかを知った方がいい。例えば話題になった長崎選出の福田衣里子(ふくだよりこ)さん。森田さんに言わせると、この福田さんも 「ヒトラーの親衛隊」 の一員とことになるのだろう。

「3時半から小沢幹事長と面談し、肝炎(かんえん)法案の成立に向けて、まだこれからの段階ではありますが、光が見えてきたように感じます。これから、与野党すべての議員の力をお借りし、成立に向けて頑張って参ります。」

衆議院議員(長崎県第2区) 福田衣里子のブログ

http://blog.livedoor.jp/ennriko555/archives/51294238.html


●「「物言う知事」はなぜ抹殺されたのか 」

2009年11月3日 ビデオニュース・ドットコム

ゲスト:佐藤栄佐久氏(前福島県知事)

 佐藤栄佐久氏はクリーンさを売りものに福島県知事を5期も務めた名物知事だった。しかし、それと同時に佐藤氏は、国が推進する原子力発電のプルサーマル計画に反対し事実上これを止めてみたり、地方主権を主張してことごとく中央政府に反旗を翻すなど、中央政界や電力、ゼネコンなどの有力企業にとっては、まったくもって邪魔な存在だった。
  
 その佐藤知事に収賄疑惑が浮上し、5期目の任期半ばで辞職に追い込まれた後、逮捕・起訴された。ダム工事発注をめぐる収賄罪だった。知事は無罪を主張したが、一審は執行猶予付きの有罪判決だった。そして、その控訴審判決が14日、東京高裁で下された。
  
 今回は一審からやや減刑されたが、依然として懲役2年、執行猶予4年の有罪判決だった。主要メディアもほぼ例外なく「前福島県知事、二審も有罪」の見出しでこのニュースを報じていたので、最近は知事の不祥事が頻発していたこともあり、必ずしも世間の耳目を引く大きなニュースとはならなかったかもしれない。
  
 しかし、この判決の中身を詳細に見た時に、その内容の異常さに驚かされる人は多いはずだ。判決文からは「無形の賄賂」や「換金の利益」などの驚くような言葉が次々飛び出してくるからだ。判決文は、佐藤前知事が一体何の罪で有罪になったのかが、全くわからないような内容になっているのだ。
  
 もっとも驚かされるのは、二審では一審で佐藤前知事が弟の土地取引を通じて得ていたと認定されていた賄賂の存在が否定されたにもかかわらず、「無形の賄賂」があったとして、裁判所が有罪判決に踏み切ったことだ。
  
 元々その賄賂の根拠というのは、佐藤氏の弟が経営する会社が水谷建設に土地を売却した際、その売却額が市価よりも1割ほど高かったので、その差額が佐藤氏に対する賄賂に当たるというものだった。ところが、その建設会社はその後更に高い値段で土地を売却していることがわかり、「市価より高い値段による賄賂」の大前提が崩れてしまったのだ。
  
 そこで検察は「換金の利益」つまり、仮に正当な値段であったとしても、土地を買い取ってあげたことが「無形の賄賂」の供与にあたると主張し、裁判所もそれを認めた。つまり、取引が正当な価格でなされていたとしても、土地取引そのものが賄賂にあたると認定されたわけだ。
  
 「セミの抜け殻のような判決」。二審判決についてそう話す佐藤氏は、そもそも事件そのものが検察によってでっち上げられた作り話だと主張し、一審から徹底して無罪を争ってきた。
  
 他にもこの事件は、そもそもこのダム事業が一般競争入札案件であるにもかかわらず、佐藤氏の「天の声」を認定していたり、弟の土地取引から得た利益を佐藤氏自身が受け取ったわけではないことを認定しながら、佐藤氏を収賄で有罪としているなど、不可解な点は多い。
  
 にもかかわらず、「換金の利益」だの「無形の賄賂」だのといった不可思議な論理まで弄して裁判所が佐藤氏を二審でも佐藤氏を有罪としなければならなかった最大の理由は、佐藤氏自身が取り調べ段階で、自白調書に署名をしていることだったにちがいない。
  
 今回宮台氏のピンチヒッターとしてマル激の司会初登場となった元検事で名城大学教授の郷原信郎氏は、「佐藤氏のような高い地位にあった方が、罪を認めていることの意味はとても重い。自白があるなかで裁判所が無罪を言い渡すことがどれほど難しいか」と、とかく自白偏重主義が指摘される日本の司法の問題点を強調する。
  
 しかし、佐藤氏はこの点については、苛酷な取り調べによって自白に追い込まれたのではなく、自分を応援してきてくれた人達が検察の厳しい取り調べに苦しめられていることを知り、それをやめさせるために自白調書にサインをしたと言う。また、早い段階で自白をしたおかげで、真実を求めて戦う気力を残したまま、拘置所から出てくることができたと、自白調書に署名をしたこと自体は悔やんでいないと言い切る。
  
 佐藤氏が原発に反対し、原発銀座とまで呼ばれ10基もの原発を有する福島県で原発が止まってしまったことが、日本の原発政策全体に多大な影響を与えていたことも、今回の事件と関係があるのではないかと疑う声がある。しかし、これについても郷原氏は、「今検察はそれほど高級な論理で動いてはいない」と一笑に付す。
  
 恐らく、東京地検特捜部はある見込みに基づいて、かなりの予算と時間と人員をかけて捜査に着手したのはよかったが、見込み違いがあったのか、なかなか大物が捕まえられずにいたところを、敵が多く、恐らくたれ込みネタも豊富であろう佐藤氏に白羽の矢がたったのだろうと、郷原氏は見る。「見込み違い」「幹部の保身」「筋の悪いたれ込み情報に振り回された結果」といったところが実情だったのではないかと言うのだ。
  
 佐藤氏自身は、自分が検察に狙われなければならない理由はわからないとしながらも、1年以上もの長期にわたり、佐藤氏の周辺を検察が捜査しているとの情報はあったと言い、最初から佐藤氏を狙った捜査であった可能性を排除はしていない。しかし、いずれにしても佐藤氏は最後まで無罪を主張して闘う意向を明らかにしている。
  
 今週はマル激特別版として、郷原信郎氏を司会陣に迎え、今回の判決が露わにした数多くの「なぜ?」とその背後にある日本の刑事司法の病理を佐藤栄佐久前福島県知事と議論した。 

 検察の意図

神保:この事件の背景には政治的な意図があるのではという声がありますが、郷原さんこれをどう思われますか。
  
郷原: 佐藤前知事の側からみれば、この事件は検察が政治的な意図で戦う知事を抹殺しようということで仕組んだんだろうと思われるのも無理はないと思います。しかし、私が今まで検察側の実態を見てきた経験からすると、最初から政治的意図をもって佐藤知事を抹殺しようということで用意周到にこの事件を組み立てたとは思えません。意図的にやったのだとすれば、もっとまともな収賄事件にしていると思います。
  
 そうではなくて、検察は見通しが悪いまま、水谷建設の捜査に着手したはいいが、その後捜査が長引き、相当なコストや人員を使ってしまったため、後には引けなくなってしまった。そこで、現職の大物知事を逮捕すれば文句はないということで、捜査の「出口」とされたのが、佐藤知事だった。私には、最初から検察が佐藤知事を抹殺しようということでやったとは思えません。
  
神保: そんな高級なことをやる余裕は検察にはなかったということですね。今の郷原さんの説明を聞いて、佐藤さんはどうお考えですか。
  
佐藤: どこかを叩けば埃が出るだろうというその程度のことで、政治家が責められたのだとしたら非常に残念です。私の場合は関わりのあった建設業界を含めて、あらゆる関係先が検察による絨毯爆撃を受けましたが、結局は何も出てこなかった。

 しかし、政治家というのはそういうものだという認識を皆さんに持たせた原因が結果として私にあるとすれば、そこについてははっきりさせていかなければならないと考えています。このままでは国民や県民の皆さんに本当に迷惑をかける。私の周りで、徹底していじめられた皆さんがいますから。
  
 これは、ダム工事や地方分権などの問題以上に重要な、民主主義の根幹にかかわる問題です。司法が腐っているとしたら、私どもがしっかりとはっきりさせていかなければならないという気持ちです。

 原発対策における知事の功績

神保: ここからは原発政策に詳しい飯田哲也さんに参加していただき、佐藤さんが知事時代、原発対策においてどれほどの功績を残したかという話も含めて、議論を進めていきたいと思います。郷原さんが敵の多い政治家ほど検察に狙われやすいという話をされましたが、佐藤さんは原発推進派にとってどんな存在だったのでしょうか。
  
飯田: 原発政策において中央政府で実際に仕事をしているは課長補佐クラスの人たちで、彼らは地方や現場の都合を顧みずに、机の上のものごとで一気に進めてしまいます。一方で佐藤さんは、18年も知事をされる中でいろんな経緯を背負いながら、しかも県民の安全を背負って仕事をされてきた。そんな知事の考え方と、2年ごとに変わる役人の都合で決定される原発政策と、ズレが生じていくのは当然です。 
  
 佐藤さんは、トラブル隠し事件や安全維持基準管理の杜撰さなど、国がごまかしを重ねている部分に対して、真正面から問われていました。敵は電力会社ではなく、国だと主張されていて、そこの部分が国にとって都合が悪かった。佐藤さんは原子力そのものをイデオロギー的に否定されていたのではなく、手続き論としておかしいのではないかと言っていた。こう言われてしまうと、国は対処に困るわけです。
  
神保: イデオロギー的な反対論者の方が与しやすいということですか。
  
飯田: イデオロギー的な反対であれば、国は有無を言わさぬ国策だとして簡単に押しつぶせますが、原発を10基持っている福島県の、自民党の保守本流の出自を持つ知事に、手続き論で責められることは非常に嫌だった。県民の責任を背負い、他の反原発の議論とは一線を画した議論をされていましたので、国の原子力委員会も煙たがっていました。
  
神保: 知事からみると、原発の何が問題だったのですか。
  
佐藤: 私が一つ一つを素直な気持ちで原発政策にぶつかっていくと、必ず問題にあたってしまうのです。国や電力会社と約束したことがすぐにコロッと変えられてしまうので、本当にいい加減な世界だと感じました。そうやって一つ一つ問題を詰めていくうちに、いつの間にか問題提起をし過ぎるぐらいするようになった。私自身は日本の原発の安全に寄与したと、自負していますが。

 出演者プロフィール
佐藤 栄佐久(さとう・えいさく)
 前福島県知事。1939年福島県生まれ。63年東京大学法学部卒業。日本青年会議所地区会長、同副会頭を経て、83年に参議院議員選挙で初当選。87年大蔵政務次官。 88年、福島県知事選挙に出馬し当選。第5期18
年目の06年に辞職後、ダム工事発注をめぐる収賄容疑で逮捕・起訴。著書に『知事抹殺 つくられた福島県汚職事件』。
  
郷原 信郎(ごうはら・のぶお)
 名城大学教授・コンプライアンス研究センター長。1955年島根県生まれ。77年東京大学理学部卒業。同年三井鉱山入社。80年司法試験合格。83年検事任官。公正取引委員会事務局審査部付検事、東京地検検事、広島地検特別刑事部長、長崎地検次席検事などを経て06年退官し、09年より現職。著書に『思考停止社会』、『検察の正義』など。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝


 

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コメント
 
鳩山総理は、駐米大使のところに出かけていった。理由は、一緒に、テレビでスポーツ観戦だという。

世界の外交ルールに、一国の総理、大統領が、その国駐在の外国大使公邸に出かけるというのは、あり得ない。国家元首は、駐日大使を、外務大臣のところに呼び出すのが筋だ。こさせるだけでなく、元首そのものは、大使とは会わないのだ。カウンターパートが会うのである。


こんなやり方では日本が米国に馬鹿にされることが鳩山氏に分からないのか。そもそも、駐日アメリカ大使と、スポーツ観戦などというくだらないことをやるべきではまったくない。庶民は生活に苦しく、難しい問題が山積している。

鳩山、岡田氏らには、本当に、アメリアかと対等にやり合って欲しいだけに、鳩山氏のこの態度は残念だ。


2009/11/25 00:15

森田実氏の批判が引用としてであるが記載されている。
私も選挙特番で(関西ローカルですが)森田氏が青山繁晴氏の民主党批判・小沢氏批判に同調してたのを見て裏切られた思いをしていた。
かつては副島氏は森田氏と共著も書いたほどの仲であったが、ここ最近の森田氏のTV復帰・(電通・マスゴミ寄りの)変節を見抜いたのであろう。
2009/11/29 21:50

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