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2009/11/24 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/101579
●身内やマスコミにも大金バラまき人気取り画策?
麻生政権は最後の最後までデタラメだった。衆院選惨敗で政権交代が確定した直後に、2億5000万円の官房機密費を支出していたことが20日、明らかになったのだ。ドサクサ紛れの血税の持ち逃げ、許していいわけがない。
政府が公表した官房機密費の支出状況によると、04年4月から09年10月まで、ほぼ毎月同じ日に5000万円ずつの計1億円を国庫から出してきた。ところが、衆院選直後の今年9月1日だけは2億5000万円を支出。しかも、2週間後に鳩山政権が発足したときは金庫がカラッポだったというから驚きだ。
「政権交代が決まっても麻生内閣は続いていましたし、必要な支出もあったかもしれません。ただ、衆院選後の麻生首相には仕事らしい仕事がありませんでした。それまでの倍以上の機密費を使わなければならない理由は見当たりません」(政治評論家・有馬晴海氏)
政府の公表前に国会でこの問題を取り上げた共産党の塩川鉄也衆院議員は、「麻生内閣が衆院選につぎ込んだ費用の後払いではないか」と追及した。
ところが、平野官房長官は「河村前官房長官に聞いて欲しい」と言うだけ。返済猶予法案の強行採決で“共闘”した仲なのに、支出台帳をパラパラめくるわけでもなく、知らぬ存ぜぬを通した。
一方の河村も「今、わたしは政権にある立場ではないので、答える立場にない」と“使った立場”のくせにワケの分からないコメントで逃げ回っている。自民党の官房長官経験者は「国家のため情報収集活動などに使った。イラクのサマワでの活動とか」と強調したが、どうもマユツバだ。
「間違いなく選挙時に使ったんでしょう」と言うのは、ある自民党関係者。
「当時、嫌われ者の麻生首相には応援要請がほとんどなかった。“あんな疫病神が来ると勝てるものも勝てない”と、どの陣営も敬遠したのです。しかし、党の総裁が応援ゼロでは格好がつかない。周辺は“お土産をたっぷり持っていくから”と候補者たちを説得。現金を大量にばらまくことで、なんとか取り繕ったといわれています」(前出の関係者)
衆院選のマスコミ工作にも使われた公算が大きい。実際、あるメディア関係者は、自民党幹部に評論家やジャーナリストたちの取りまとめを打診されたという。
「麻生をホメるのは難しいかもしれないが、せめて叩かないで欲しいとの趣旨で、ン百万円という金額の提示もあった」(メディア関係者)
これが事実なら、麻生政権を支持しない大多数の国民が汗水垂らして働いて納めた大切な税金が、麻生政権の人気取りのために使われていたことになる。まったくふざけた話だ。
●党や派閥の金庫に入った可能性も
引き出せるだけ引き出して、党や派閥の金庫に放り込んだ可能性もある。
「惨敗で議員が激減し、政党助成金も大幅に減額される。これはヤバイと大急ぎで手を打ったわけです。それをやれるのは、森元首相と青木前参院議員会長あたりでしょう。そもそも麻生内閣は最大派閥の後ろ盾がなければニッチもサッチもいかない政権でした。河村官房長官は文教族で森元首相と近いし、党を任された細田幹事長も旧森派。官房機密費の使途も、森さんたちに牛耳られていた可能性は大です。森さんが盟友の青木さんと密室でゴニョゴニョやって決めたとしても不思議ではありません」(政界関係者)
立つ鳥跡を濁さずというが、自民党には通用しない。この政党は骨の髄まで腐っている。
(日刊ゲンダイ2009年11月21日掲載)
2009/11/24 10:00 更新